皆さん、こんにちは。ainiの細川哲星@地方創生室です。いかがお過ごしでしょうか?
「好きをシェアして、好きで繋がろう」というコンセプトのainiは、自分の好きなことを体験として提供する「ホスト」とその体験に参加する「ゲスト」を繋げるプラットフォームとして、2015年にスタートし、2020年現在では1万人を超えたホストが参加しています。
登録されている体験は、親子に人気の自然体験やものづくりのワークショップ、知的好奇心をくすぐる街歩きに、占いやヒーリングのようなお一人様に人気のプログラムなどさまざまです。
本記事では、東京都の町田で、親子で楽しめる自然・環境教育体験を提供されている「塚原 宏城(サティ)」さんにインタビューしました。
本インタビューの動画はこちらから
東京・町田市の北部に残る貴重な里山をフィールドに、【心地よい里山体験の場づくり】を目指して日々励んでおります。新型コロナウィルスの出現を機に、オンライン化に拍車がかかり、リアルなものとの距離は広がる一方です。このような状況だからこそ、自然の中に身をおき、手や体、そして心を動かすことは、生きる実感を得られる大切な時間、体験となると考えています。町田の里山で、皆様にお会いできるのを楽しみにしています!
●略歴
北海道大学土木工学科を卒業。2002年より7年間、札幌市役所にて下水道事業に従事したのち、環境教育をライフワークと定めて上京しました。2009年より6年間、自然学校のパイオニアであるNPO法人国際自然大学校に所属し、幅広い年齢層に対して、キャンプや自然観察会など、様々な自然体験プログラムを企画・運営してきました。
2015年4月に、里山に根差した活動を行うため独立し、『一般社団法人まちやま』を設立しました。
親子向けの里山体験を多数企画するほか、2017年より、都内の公立小学校のガーデン・ティーチャーとして、学校菜園を活用したエディブル教育(食を中心に据えた全人教育)を実践中です。一児の父。●主な資格
自然体験活動コーディネーター/森林インストラクター/パーマカルチャーデザイナー/バーベキュー上級インストラクター/ネイチャーゲームリーダー
地球や環境を考えられる”人づくり”に、最も大事なことは”体験”すること
塚原さんの体験の様子
aini細川「塚原さん、今日はよろしくお願いします。色々お話しお伺いさせてください。塚原さんは東京都町田市にて、自然体験・農業体験を提供していただいておりますが、最初に少し自己紹介をお願いできますか?」
塚原さん「ご紹介いただきましたが、町田市に残っている里山のフィールドを活用して、親子向けに里山体験の場づくりや、イベントを開催したり、日頃から里山の整備などをしてどっぷり里山で活動しております。また、多摩市の小学校で菜園教育の授業をガーデンティーチャーとてサポートしています。」
aini細川「どっぷり里山で活動を始めてから、どれくらい経つんですか?」
塚原さん「もともと田舎出身で、上京するまでは市役所職員だったので、自然体験はやりたいなというイメージはあっても、ボランティアで関わったことしかなかったので、一から学ぶために、自然学校という専門に環境教育をやっているNPOにトータル6年間所属しておりました。そこからもっと里山に根付いた活動がしたいと思うようになり、2015年から独立して活動しています。環境教育をやり始めてからは10年が経ったところです。」
aini細川「10年すごいですね。田舎出身ということでしたが、塚原さんはご出身はどちらなんですか?」
塚原さん「出身は新潟です。今は合併したのですが、もともとは村民です。(笑)田んぼがたくさんあるところで育ちました。それから大学から北海道で、北海道は10年くらいいまして、そこから上京し、区内を経て、町田市に移って5年目になります。」
aini細川「北海道ではどんなことをされていたんですか?」
塚原さん「環境問題に興味があり、先生とも縁があって土木関係の学科に入学しました。土木系って自然を壊すというイメージがあるじゃないですか、だからこそ、環境の意識が土木系にも必要だと思い、土木を専攻しました。大学卒業後は、札幌の市役所に入り、下水道関係の仕事を7年間しました。現場監督なんかもやりましたよ。」
aini細川「どうして東京に拠点を移されたんですか?」
塚原さん「きっかけはプライベートな理由(結婚)が大きいです。東京に出るにあたって、ライフワークとしてやりたいことは何かなと考えたときに、“人づくり”がどの分野においてもベースであることを、市役所にいた時に強く感じることがあって。また自分自身が環境問題にもともと関心があったので、“地球や環境を考える人を作りたい”と考えました。
aini細川「なるほど、素晴らしいですね。」
塚原さん「もう一つ気づきとしては、“体験の積み重ねが人を作っていく”というのを強く感じて。例えば、小さい子どもも、お母さんの言葉を聞いて、お母さんがどういう言葉を使うかなど、そういう小さな体験の積み重ねが人を作っていくと感じて。もちろん学校で体験することもあるだろうけど、じゃあ、自分は地球や環境を考えられる人を作りたいと思ったとき、どういう風にしていけば良いかと思ったら、やっぱり”体験”こそが大事なんじゃないかなと。そういうことを考えて、大人も子どもも体験を通して学べる環境教育活動を仕事にしたいと思いました。」
aini細川「すごく共感します。ainiもホストの皆様の好きなこと、大事にしていることを体験してもらうことを通して、より良い世の中にしていきたいです。」
1年間を通して、楽しみながら、季節と循環を体感する
お正月の輪飾り作り体験の様子
aini細川「そんな塚原さんが提供される体験も、楽しいかつ、濃いものになっているんじゃないかなと思います。」
塚原さん「ありがとうございます。1年を通して12件ほどの体験を提供しております。まずは1度ご参加いただいて、気に入っていただけたら、ぜひ1年を通して足を運んで欲しいと思います。四季や自然の循環を感じられて、より楽しく、かつ学びも深まるのではないかと思います。毎回、活動の最初にしおりなどをお渡ししています。会によっては、途中にクイズを入れたり、参加者の皆さま同士が楽しんでいただけるように名札を用意したり、大人もこどもたちも楽しんで学んでいただけるように工夫しています。プログラムはギチギチにしておらずゆるく作っているので、自由時間で虫かごを持ってきてもらって虫を捕まえたり、探究心を解放するような時間も楽しんでもらえたらと思っております。(環境保全の為、虫のお持ち帰りは基本ご遠慮いただいています)」
aini細川「素敵です。どんな体験をされているか、ぜひ、季節を追って1年間の体験を教えていただきたいです。」
4月〜、タケノコ掘り体験、掘り上げた時の感動が忘れられない
タケノコ掘り体験の後にみんなで作る食事
塚原さん「まずは春から、4月から紹介していきますね。4月に入って、これは毎年人気なんですが、タケノコ掘りをしております。町田の里山のお世話になっている地主さんの竹林がありますので、そこで出てきたタケノコの収穫をして、その場で、とれたてのタケノコを使ったタケノコご飯とお吸い物をいただくという体験です。」
aini細川「塚原さんのところのタケノコ掘りすごい人気ですよね。」
塚原さん「そうですね、あるところにはいらないというほどあるけど、ないところにはないのがタケノコです。(笑)あそこに竹林があってタケノコがあるのはわかっているけど…という人もいるかと思いますが、人の敷地に入っちゃったら泥棒になっちゃうので、私がつなぎ役、コーディネータ役をして、普段から清掃や整備のお手伝いをさせていただいておりますので、その代わりに旬のものをいただいているという感じです。
aini細川「地域との”つなぎ役”、大事ですよね。そういう普段からの清掃や整備のお陰で、タケノコを食べることができるんですね。タケノコ掘りってなんでこんなに人気なんでしょうか?」
塚原さん「やっぱり掘るっていうのはある意味、本能的なもので、子供だけじゃなくて、お父さんお母さんもすごく夢中になられます。私も何回やっても見つけた感動、掘り上げた時の感動は素晴らしいものがあります。あと、シンプルにすごく美味しいんです。この季節ならではというのも人気の秘訣です。」
aini細川「タケノコのお刺身とか、収穫後に食べたら美味しそうですね。」
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5月末〜、田植え体験、泥の中に入って生き物と出会う
田植え体験にて大人たちが楽しむ様子
aini細川「春ならではということで、タケノコ掘り行ってみたくなりました。その次はどんな体験があるんですか?」
塚原さん「春から夏に季節が移ってきて、米作りというのが日本人としても里山には欠かせないかなと思っているので、5月末〜6月にかけて田植えをやっています。米自体は4月の終わりくらいにタネをまいてこちらで育てるんですが、ちょうどよく育った苗を参加者の皆様と一緒に植えていくという体験です。これはやっぱり泥の中に入るというのが一つの醍醐味です。普段は子供達は泥んこで帰ったら怒られるというのがあると思うんですが、この日は着替えもあるし、洗い場もあるので、お父さんお母さんも少し目をつぶってもらって。(笑)」
aini細川「泥に入る、いいですね!確かに田植えでもしないとそういう体験しないかも。」
塚原さん「お父さん、お母さんも田植えやったことない方も多いと思うので、泥に入るっていうこと自体が新鮮な体験かと思います。大地とつながるというか、ズボッて入っていくので、そこでつながる感を感じていただけたりする方もいるかなと。真面目にきっちり植えようとされる方もいて、綺麗にできたらそれはそれで達成感があります。生き物もたくさんいるので、子供達は飽きちゃったら生き物探しをしても良いし、大人も子供も楽しめる場を作っていきたいと心がけています。」
aini細川「大地とつながる感覚、素敵な表現ですね。」
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7月〜、流しそうめん体験、自然も放置・無関心が一番よくない
流しそうめんにて子どもたちが楽しむ様子
塚原さん「地球温暖化という問題もありますけど、少しでも涼しんでもらおうということで、毎年流しそうめんのイベントをやっています。先ほど筍の話もしましたけど、竹を竹林から切り出して、会によっては流しそうめんの樋(とい)を作るところから、お箸やお椀なども、なるべく竹と親しんでいただき、流しそうめんを楽しんでいただきたいです。」
aini細川「夏の流しそうめんは人気ですね。環境的にはどういう意味があるんですか?」
塚原さん「環境教育というところでは、町田でも、私が住んでいるエリアは手が入っていない竹林が多いので、課題になっています。竹を使うという文化が昔は当たり前だったけども、使わなくなったから竹林が荒れてきているということもあります。竹林は使わないから荒れていきます。タケノコ掘りも流しそうめんもそうですが、竹が生活に近づくことによって、竹林の整備につながります。自然も放置、無関心が一番良くなくて、適度に活用したり興味を持つ、ということが大切だということを伝えています。”使えるだ、作れるんだ”ということを知ってほしいです。自然素材は知らないだけで使えるものもたくさんあります。」
aini細川「なるほど。無関心、よくないんですね。写真を見ると、参加者が交流できるように、名前がわかるようにされているのも素敵ですね。そういった細やかな創意工夫が、塚原さんの体験が人気になっている秘訣なんだろうなというのが伝わってきます。」
塚原さん「ありがとうございます。皆さんにできるだけ楽しんでほしいんですよね。」
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9月〜、夏野菜のピザ焼き体験、秋の夏野菜は“嫁に食わすな”というほど美味しい
リサイクルしたドラム缶で焼くピザ作り
aini細川「秋にはどんな体験があるんですか?」
塚原さん「季節は秋に移っていきますが、9月には夏野菜を使ったドラム缶ピザ焼き体験を行っています。夏が終わったら、一般的な農家は秋の作物を育てないといけないので、畑を整理するんですが、私の畑は体験用に可能な限りそれぞれの野菜の自然な姿を感じていただくために、夏野菜もあえて秋まで残しています。実はピーマンは11月まで育てられたりもしますし、ピーマン以外にもトマトやナスなどの夏野菜も、秋まで収穫できます。それらの獲れたて野菜をピザのトッピングとして使っていただきます。」
aini細川「秋に入るのに夏野菜、面白いですね。」
塚原さん「ここで感じていただきたいのは、初秋の夏野菜は実は味も良くなると言われているということです。私も、秋の夏野菜が美味しいと思っているので、そのお野菜を使ってピザを作って野菜の美味しさを感じてほしいと思っています。初秋の夏野菜は“嫁に食わすな”というほど美味しいと言われています(笑)」
aini細川「そんなに美味しいんですね。あと、ドラム缶で焼くって珍しいですね。」
塚原さん「あえて、ゴミとして使われなくなったドラム缶を使っています。ドラム缶で簡単にかまどを作って、ピザを焼く、という体験です。石窯でやっていたこともあるんですが、みんなで焼く、という体験ができないので、ドラム缶だとできるのも気に入っているところです。」
aini細川「体験の設計が素晴らしいですね。」
【東京・町田】親子で夏野菜収穫&ドラム缶かまどでピザ焼き体験
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10・11月〜、稲刈り&脱穀体験、従来型の”自然の力”を借りる米作り
稲刈り体験の作業風景
塚原さん「10月になってくると、5月末〜6月に植えたお米の苗が育ってきて、緑色から黄色、黄金色になって景色が変わっていきます。稲穂が垂れ下がってきたところで、稲刈り体験です。稲刈りの時は、ある意味本能というか、刈っていく、実ったものを収穫していく、という行為を皆さん黙々とやりますね。あんまり会話がない、コミュニケーションがないんです、瞑想に近いです(笑)」
aini細川「そうなんですね!なんとなくわかる気がします(笑)」
塚原さん「そうなんです。田植えは飽きちゃうんですが、稲刈りは飽きないですね。子どもたちも、黙々と刈っていきます。ノコギリカマでザクザクっと刈っていくんですけどそれがすごく気持ちいいんです。子どもがあまりに刈るので、大人が変わってもらえないのでフラストレーションがたまらない様に注意しています(笑)刈り取った稲を束ねる作業は、子どもたちが力が足りなくて難しいところがあるので、そこを大人にやってもらったりしています。」
aini細川「自然と役割分担ができていますね(笑)」
塚原さん「そうですね。それに、最後にでき終わって干し終わった景色を見ていると、それもとてもいい風景です。これが日本の原風景だなと思ったり。この風景がなくなっているのが現状です。なぜかというと、効率化によって今はもう干さないんです。天日干しをしないんです。収穫してまとめて脱穀をするというコンバインという機械を使います。そのことによって、機械乾燥が進んでいて。こっちの方が大量生産ができるのでそれはそれで素晴らしい発明なんですが、従来型の自然の力を借りて干すという工程があるといいこともたくさんあるんです。太陽を浴びたお米というのは美味しい感じがします。そういうことを感じながら体験していただけると嬉しいなと思っております。」
aini細川「効率化によってやらなくなった作業を体験できるのは貴重ですね。ぜひ子どもたちに体験してほしいなと思いました。」
塚原さん「稲刈りの時は新米は食べれないのですが、11月には昔ながらの足踏み機を使った脱穀体験を予定しています。やっぱり夏前になると暑さで鮮度が落ちてくるので、天日干しして、脱穀したての新米は間違えなく美味しいですね」
【東京・町田】日本人のソウルフード”お米”を収穫!親子で稲刈り体験
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【東京・町田】天日干ししたお米を脱穀&羽釜で新米を親子で炊きあげる!
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12月〜、里芋収穫&芋煮づくり体験、子孫繁栄の象徴!
里芋収穫体験の様子
塚原さん「初夏に植え付けた里芋が、晩秋になると土の中で沢山の子芋、孫芋をつけて収穫の時を待ちわびています。子孫繁栄の象徴とされる里芋を、スコップを使って豪快に掘り上げます。」
aini細川「写真を見ると確かに、すごくたくさんの子芋が収穫できそうですね。子孫繁栄の象徴というのも頷けます。」
塚原さん「そうなんです。今回の体験では、掘り立ての里芋をその場で芋煮にして、皆さんと一緒に美味しくいただきますよ。」
aini細川「掘り立て、美味しそうですね。」
塚原さん「それに、里芋はヌルヌルしてジャガイモに比べて皮が剥きづらいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、掘り立ては皮が薄くて、たわしを使って剥くことができます。スーパーに出回ることの少ない掘り立ての里芋、ぜひご堪能ください!」
【東京・町田】親子で里芋収穫&芋煮づくり体験
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12月末〜、餅つき・輪飾り体験、年越しの準備をしよう!
餅つき体験の様子
塚原さん「お米は大きく2種類に分けられます。もち米とうるち米です。うちの方では、もち米とうるち米と両方を作っていて、もち米を使って12月は収穫祭的な感じで餅つきを毎年やっています。」
aini細川「餅つき体験いいですね。お正月を感じます。」
塚原さん「そうですね。餅つきで、もちろん餅を食べるんですけれども、お正月前なので、お正月に玄関に飾れるような輪飾り・しめ飾りを毎年作っています。もち米のワラって実はちょっと長いんですよ。ワラ細工をやるにはもち米のワラのほうが良かったりするので、そのワラを使って。親子で協力してやると子供たちでもできるので、結構、立派なものができます。」
aini細川「自分で作った輪飾り、いいですね。しかもお米のワラを使って作るって素敵。」
塚原さん「私自身、お店で買えなくなってきていますよ。(笑)お店のもいいんだけど、自分で作る飾りは想いと勢いが出るので、自分で作る方が案外かっこいいものができます。(笑)」
【東京・町田】親子でお餅つき&しめ飾りづくり体験
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1月〜、落ち葉遊び・焼き芋体験、里山の循環を感じよう!
落ち葉集め体験の様子
塚原さん「里山としては農的な暮らしは落ち着いて。1月2月はゆっくり。寒いというのもありますけど、田畑での活動はお休みになるので、その間、活動の場所を山だったり、手仕事に移行する期間です。1月には落ち葉を集めて、焼き芋を焼こう、という体験をやっています。」
aini細川「いいですね〜素敵です。」
塚原さん「お世話になっている地主さんのところで、コナラというカブト虫が好きな木の落ち葉が年明けに完全落ちきるので、落ち葉を一つに集めたところで大きい山を作ります。子どもたちはその山を見ると何も言わなくても、その落ち葉に飛び込んだり、掛け合ったり(笑)特段決まった遊びはないんですけど、自由に落ち葉遊びを存分に楽しんでもらった後に、火を起こしても大丈夫な場所に移して、落ち葉を使った焼き芋をやります。」
aini細川「畑や田んぼだけではなく、山での体験もあったりするんですね。」
塚原さん「そうなんです。山の落ち葉は、田んぼや畑に活用するんです。堆肥にしたりして栄養にしているので、循環の自然の仕組みを見て感じていただきたくて。山と畑がつながっている、これが日本の里山の良さなので、これを感じていただきたいです。」
aini細川「意味がしっかりあるんですね。素敵です。」
塚原さん「後、僕の焼き芋の秘伝の焼き方を伝授します。(笑)落ち葉で焼くとめっちゃ美味しいんです。焼き芋は収穫してすぐの時に食べるよりも、少し寝かしてこの時期に食べた方が良いのも有名ですよね。」
【東京・町田】親子で落ち葉かき&焼き芋づくり体験
体験詳細・予約はこちらから→ https://helloaini.com/travels/22488
2月〜、手前味噌づくり体験、みんなで作る味噌はうまい!
手前味噌作り体験の様子
塚原さん「2月にはいると、毎年お味噌を仕込んでいます。国内産のオーガニックの大豆、天然塩、自分で仕込んだ米麹・麦麹で、シンプルで昔ながらの手前味噌を仕込んでいます。寒仕込みといって寒いときに仕込まないと雑菌が入ったりしますので、冬の里山の手仕事として昔からやられています。最近では、自宅でやられている方も増えていると思うのですが、一人でやるのが本当につらくって、絶対一人でやりません。(笑)」
aini細川「そんなに辛いんですか?(笑)」
塚原さん「初年度に一人で仕込んだのが辛かったです。(笑)みんなでワイワイ言いながらやると楽しいし、早いし、いっぱい作れるんです。子供が落としたのを笑い合いながら、もったいないねと思うのも体験だし、そういうのが楽しくて。」
aini細川「確かに楽しそう!」
塚原さん「それに、手前味噌で言っちゃうんですが、このお味噌がめちゃくちゃ美味いんです。やめられないんです(笑)うちの通年の体験で、羽釜でお米を炊くときは、オカズにお味噌を出しているんですが、たまにお味噌を忘れると、リピーターのお子さんから”今日はお味噌ないの?”と言われるくらい。うちのお味噌は本当に美味しいです。」
aini細川「それすごいですね!」
塚原さん「初めて作った時に、おばあちゃんが作るお味噌と全く同じ味だったのが本当に感動して。おばあちゃんこういう風に作ってたんだと、それから毎年作っています。手作りも増えてきていると思いますし、やればできるので、家族みんなで作れるような家庭が増えたら、家庭ごとの味ができたら、すごく豊かだなと思いながらこの体験をやっています。」
【東京・町田】親子で手前味噌づくり体験
体験詳細・予約はこちらから→ https://helloaini.com/travels/22489
3月〜、摘みたてよもぎでお餅作り体験、ヨモギ入れ放題!
ヨモギ摘みの様子
塚原さん「だんだん気温が上がってきて、日ものびてきて、3月の早春のタイミングで毎年やっているのが、ヨモギ団子です。早春の恵みですね。うちの周りは3月中旬くらいから、新芽が多く出始めるので、3月下旬くらいにやっています。お世話になっている地主さんのところで、存分に摘んでいただいて、すり鉢や包丁で刻んだりして、入れれるだけヨモギを入れてもらって、本当に好きなだけ入れてもらって大丈夫です。(笑)」
aini細川「入れ放題ですね!(笑)」
塚原さん「本当に、これは草なのか、と思うくらい入れてもらって大丈夫です。(笑)しっかり、あんこも自家製で作るので、ヨモギが強くても美味しくいただけます。回によっては、お皿に竹をうこともあります。」
【東京・町田】摘みたてよもぎでお餅をつくり、春の里山を親子で堪能する!
体験詳細・予約はこちらから→ https://helloaini.com/travels/127
1年を通して、里山の四季を感じられる体験を
塚原さんのフィールドで春に咲くお花
aini細川「今日はインタビューありがとうございました。僕も現地で体験してみたいです。一年間を通して里山を体験できる企画になっておりますので、ぜひご参加いただけたら嬉しいなと思っております。最後に、参加を検討いただいている皆様だったり、子ども教育に悩まれている皆様へ一言お願いできればと思います。」
塚原さん「色々と伝えたいこともあるんですが、こちらばかりが話していても楽しくないので、いつも心がけているのは、一方向ではなくて双方向の場作りを心がけています。私自身も知らないことがたくさんありますし、参加されている皆さんもすごくいろんなことを考えていらっしゃいますし、いつも私自身も新しい気づきもいただいております。皆さんと一緒に場を作っていきたい、いろんなことをシェアしていきたいです。私の役割は場づくりだと思っています。今の自然環境がすごく良いので、地域の方との繋がりだったり、日頃の清掃や整備だったりをしっかりやっていきたいと思っております。プログラム自体は、作り込まずに自由な雰囲気で皆さんと時間を過ごせればなと思っております。まずは一度来ていただければ、こんなに都心から近くても里山の良さを感じていただけるのかと驚かれると思います。里山に来た子どもたちに詰め込むようなことではなく、主体的に子どもたちの好奇心を引き出せるような、イキイキした子どもたちの表情を見守っていいただけるようなそういう時間を作っていけたらと思っています。皆様とお会いできるのを楽しみにしております。」
aini細川「ありがとうございました!新宿からどれくらいで行けるんですか?」
塚原さん「新宿から、早いのに乗れば1時間もかからないですよ。ただ、1時間に1本しかバスがないので、そこはご不便お掛けするかと思いますが、バス停降りてからはすぐですし、お電話でご連絡いただければ迎えに行くことができたりしますので、都心から近くにこんなところがあるのか、と驚かれるかと思います。」
aini細川「最後まで見て頂いている方は、来ていただける方ばかりだと思いますので(笑)皆様、また現地でお会いしましょう!ありがとうございました!」
今回インタビューに応じてくださった「塚原 宏城(サティ)」さん、本当にありがとうございました。塚原さんの体験はこちらからご予約いただけますので、ぜひご参加ください。
塚原 宏城(サティ)の体験はこちら
本インタビューの動画はこちらから