【兼業農家(副業農家)】という選択肢!メリットデメリット/補助金(関東)まとめ

農業だけを生業とする農家さんのことを「専業農家」、他の職業に従事しながら副業で農業する農家さんのことを「兼業農家(副業農家)」といいます。

 

近年増加している「兼業農家(副業農家)」。

今回は、そのメリットデメリット、受けられる補助金や支援についてまとめていきます。

 

・脱サラして農家になりたい!

・農家を継ぐことになった!

・農業とのダブルワーク/副業したい!

という方は必見です。

兼業農家(副業農家)とは…???

コロナ禍で増加した「兼業農家(副業農家)」。

文字通り、農業と農業以外の仕事で生計を立てる農家さんのことを指します。

 

兼業農家には「第一種兼業農家」「第二種兼業農家」の2種類があります。

第一種兼業農家

こちらは、「農業収入>その他の仕事の収入」となっている農家さんのこと。農家をメインに、副業収入を得ているパターンです。

第二種兼業農家

一方、こちらは「農業収入<その他の仕事の収入」となっている農家さんのこと。他のお仕事がメインで副業の形で農家に従事しているパターンです。

コロナ禍から副業として農家をする方が増えています。リモートワークが推奨されたことによって、空いた時間を使い作物を育てるという働き方です。

兼業農家(副業農家)のメリット・デメリット

メリット①:収入軸が増える安心と収入の安定化

いきなり専業農家になるのもいいことですが、急にシフトチェンジするのは勇気のいることでしょう。そうでなくても、収入軸が1つということにはある程度のリスクがありますし、農業の場合は他の仕事に比べて天候や市場価値に左右されやすいため、複数の収入軸があることは安心に繋がります。

また、地域にもよりますが、農閑期と呼ばれる農業の仕事が少なくなってしまう時期にも収入源があるというのは年間を通して安定的に収入が得られやすいでしょう。

メリット②:ネットワークの拡大

農業でも他の仕事でも関わりが生まれるので、情報交換や支援を受けやすくなるでしょう。もしかしたら、そのつながりをきっかけに新たなビジネスチャンスも生まれるかもしれませんね!

メリット③:ビジネスとして大きくできる可能性がある

農業はビジネスとして将来的に大きくできるチャンスを秘めています。売上が伸び始めるとその利益を使って新たに投資をして、より多くのよりよい作物がつくれるようになっていくことでより売上があがっていく可能性があります。

 

また、「農業体験」を売るという選択肢もあり、そういった違う形でのビジネスチャンスの可能性もあります。

デメリット①:時間や労力の負担が大きい

仕事を兼任している状態なので、その分それらに使う時間や労力の負担はどうしても増えてしまいます。農業以外の仕事があまり忙しくない/調整しやすい人、体力に余裕のある人は向いているかもしれませんね。

デメリット②:初期投資額が大きい

農業を始めるとなると、農地や農作業に使う機具など、必要な道具にお金がかかります。農業の性質上、購入して育て始めても収穫して売れるまでは収入にならないため、長期的な目で考える必要があります。

デメリット③:作物が不作になるリスクがある

農業を始めるとなると、農地や農作業に使う機具など、必要な道具にお金がかかります。農業の性質上、購入して育て始めても収穫して売れるまでは収入にならないため、長期的な目で考える必要があります。

作物は台風などの災害の被害や気温、雨量の変動など、コントロールできない自然を原因に不作になってしまう恐れもあります。不作が収入減少に直接的に関わってきます。

しかし、害虫や害獣に関しては対策はできるので、やれることはやっておくのがGOOD。

兼業農家への4ステップ

ここまででメリット・デメリットを紹介してきましたが、じゃあいざ始めようとなったとき、どうやって始めていけばいいのかわからないですよね…

①農地の確保

まずは農地の確保からスタート。農地の購入には、市区町村や農業委員会への申請が必要となるため、かなりハードルは高いです。

現在では、地方自治体や市区町村保有の土地をレンタルする形の「市民農園」や、民間企業提供の農機具や苗、肥料、農業施設があらかじめ用意されている「シェア農園」といったサービスもあるのでオススメです。

②つくる作物を決める

農地を確保したら大きなハードルは越えたので、実際に栽培へと歩を進めます。

作物は農地の面積や手間、単価、土地に合うものを見極める必要があります。収入UPしたいなら単価が高いほうがいいですが、はじめは単価が低くても育てやすい作物や手間のかかりにくい作物を選んで農業の感覚を掴むといいでしょう。

③種子や苗、肥料や農機具を調達

作物が決まったら、実際に種子や種苗を購入し、あおれに合う肥料も購入しましょう。農機具に関しては買うこともレンタルすることもできます。はじめはなるべくコストを抑えながら継続していけるようにしましょう。

栽培スタート

収益になるようになってからよりよいものに買い替えたり、農地を増やして農機具も大きくしたりするのがオススメです。

支援や研修を活用して知識やスキルUP

やっていく中で悩みや疑問もたくさん出てくるはずなので、よりよい作物づくりのためにも支援や研修などを存分に使って、知識をつけに行動していきましょう。

使えるものとしては、

農林水産省の全国新規就農相談センター

・市町村の農水産課

・農業学校や市町村などで開催される営農・就農研修

などが挙げられます。

みなさんの周りで使える支援がありそうか調べてみてくださいね。

兼業農家が利用できる補助金

急に違う職種の仕事を始めるにはお金も労力もかかりますよね。でも、そんな農業を始めたい方を応援してくれる支援や制度がありますので紹介していきます。

補助金】農業次世代人材投資資金

農業次世代人材投資資金は、「就農準備資金」と「経営開始資金」の2種類があります。それぞれ条件もあるので、詳しくは農林水産省HPを参照してください。

就農準備資金

道府県農業大学校や先進農家などで研修を受ける場合に、研修期間中に月12.5万円(年間最大150万円)を最長2年間交付される。

経営開始資金

新規就農される方に、農業経営を始めてから経営が安定するまでの最大3年間、月12.5万円(年間150万円)を交付されます。

補助金農業経営基盤強化資金(スーパーL資金)

農業経営改善計画の認定を受けた個人・法人に対して、それぞれ最大3億円/10億円融資してくれる補助金。お近くのJA、金融機関、日本政策金融公庫支店、沖縄振興開発金融公庫支店に相談しましょう。詳しくは、農林水産省HPへ。

【支援農業経営・就農支援センター

それぞれの都県で就農相談・経営相談ができます。

地域ごとの支援や補助金について

以下のページではお住いの都県やお近くの市町村で受けられる補助金や研修会、研修機関などが詳しく載っています。ぜひ調べてみてください。

さいごに

今回の記事では、農業×他のお仕事という「兼業農家」のメリット・デメリットやなり方、受けられる支援について紹介しました。

農業のよいところと、他のお仕事のよいところをうまくかけ合わせた働き方ができそうですね。

 

「兼業農家」の農業×他のお仕事という働き方も、ぜひ検討してみてくださいね!

さいごに

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