【秋祭り】埼玉に名所が!秋の花「曼珠沙華まつり」

スッと伸びた緑色の茎に、真っ赤な細い花びらをつける曼珠沙華(まんじゅしゃか、まんじゅしゃげ)。「彼岸花(ひがんばな)」として知られる妖艶な雰囲気を持つお花です。田んぼの畦道などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるため、お彼岸の頃に咲く花として親しまれています。

実は埼玉県に、この彼岸花を堪能できるスポットが2ヵ所も!秋のお祭りとして楽しまれています。開花時期がわずか1週間という儚いお花ですが、真っ赤な彼岸花畑を歩いてみませんか?

【そもそも曼珠沙華って?】

出典:saotin

9月下旬、秋の彼岸の期間(秋分の日を入れた前後3日間)だけに花を咲かせることに由来して「彼岸花」とも呼ばれる曼珠沙華。秋雨が降ってお彼岸が近づくと芽を出します。1日に10cm近くも茎が伸び、瞬く間に50cmほどになり、真っ赤な花を咲かせます。そして1週間ほどで花も茎も枯れてしまい、今度は球根から緑の葉っぱが伸びてきます。通常の草花とは逆の生態を持つのです。花が咲いた後に葉が出るため、葉と花を一緒に見ることができず、「葉見ず花見ず」と呼ばれました。

「情熱」や「独立」など、真っ赤で強そうなルックスにふさわしい花言葉をもつ一方、「悲しい思い出」「あきらめ」などの寂しい意味も。

球根に「アルカロイド」という毒を持っているのも曼珠沙華の特徴です。田んぼの畦道などに植えられていることが多いのは、その毒でモグラや野ネズミを防除し水田を守るためです。そのため「毒花」「痺れ花」とも呼ばれます。また、同じ理由で墓を害虫から守るために墓地の周りにも植えられることが多く、開花時期もお彼岸と重なるため、「死人花(しびとばな)」「地獄花」「幽霊花」などちょっと怖い名前もついています。

美しい花ですが、日本ではどこかもの悲しい、儚い、神秘的なイメージがありますね。

一方、サンスクリット語では「天界に咲く花」という意味を持ちます。「おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる」という仏教の経典から来ています。サンスクリット語ではmanjusakaと書きます。

では、この美しく神秘的な曼珠沙華を観賞できる有名スポットをご紹介します。

 

【日高市】曼珠沙華の里「巾着田(きんちゃくだ)」

出典:dice-kt

埼玉県・日高市にある平地「巾着田」。同市西部にある高麗川の蛇行で形成され、その形がちょうど巾着の形に似ていることから「きんちゃくだ」と呼ばれます。

直径約500m、面積約22ヘクタールの川に囲まれた平地には、菜の花、コスモスなどの花々が咲きますが、中でも約5.5ヘクタールの曼珠沙華群生地は辺り一面が真紅に染まり、日本一のスケールを持ちます。その数なんと約500万本!!これだけ大規模の群生を見ることができるのは巾着田だけです!

そんな曼珠沙華の見頃時期に開催されるのが巾着田曼珠沙華まつりです。

 

【巾着田曼珠沙華まつり 2016年の情報】

出典:Jhiro02

【データ】

日時:2016年9月17日(土)〜10月2日(日)

時間:午前9時~午後4時30分

入園料:300円(中学生以下無料)

場所:巾着田曼珠沙華公園内

住所:埼玉県日高市大字高麗本郷125−2

アクセス:JR川越線 高麗川駅・武蔵高萩駅、JR八高線 高麗川駅、西武池袋線 高麗駅・武蔵横手駅

期間中は市内の飲食店による屋台村が形成され、花を楽しみながら日高の特産に舌鼓を打つことができます。ステージイベントも行われます。9月22日には高麗郡建郡1300年記念観光展、25日には「ひだか栗フェスティバル」も開催。同じ巾着田内で9月24日〜10月2日まで「コスモスまつり」も開催。一面に広がる曼珠沙華の真っ赤な絨毯を眺めながら、ゆっくり園内を見てまわりましょう!

 

【幸手市】権現堂堤(ごんげんどうつつみ)

出典:salchuiwt

桜の名所として知られる埼玉県・幸手市の「権現堂鼓」。全国的にも超有名な桜スポットで、テレビの中継やドラマの撮影などにも使われます。利根川水系・中川の堤防約1km以上にわたって1000本以上の桜並木が続き、堤下には一面に菜の花が咲くため、春にはピンクと黄色のコントラストが圧巻です。その歴史は古く、安土桃山時代の天正4年(1576年)に堤が築かれたと言われています。桜は大正5年に植えられました。花見の時期に行われる恒例の「桜まつり」は大正14年頃から始まっていたようです。

そんな「桜」が代名詞の権現堂堤ですが、秋には約300万本の曼珠沙華を楽しむことができるのです!!

出典:T.Kiya

桜だけでなく四季折々の花々を楽しんでもらおうと、2000年から曼珠沙華を植栽。市民ボランティアが大切に育て、その数は今や約300万本に。秋になると土手一面が真っ赤に染まります。

桜だけじゃない権現堂!真っ赤に染まる権現堂も美しいですね。

「桜まつり」と同様、秋には「曼珠沙華まつり」も開催されますよ。

 

【第11回曼珠沙華まつり 2016年の情報】

出典:houroumono

【データ】

日時:2016年9月10日(土)〜10月2日(日)

時間:午前9時~午後5時

入園料:無料

場所:県営権現堂公園(幸手市権現堂堤)

住所:埼玉県幸手市大字内国府間867

アクセス:東武日光線 幸手駅より「五霞町役場」行きバス

堤中央付近に「峠の茶屋」があり、曼珠沙華まつり期間中は休まず営業。飲み物や峠の茶屋自家製のパン、幸手市の物産などを販売しています。春とは違う赤く染まった権現堂の風景を楽しんでくださいね。

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