秋田県で毎年行われる、角館のお祭りをご存知でしょうか。
今から350年ほど前に秋田県仙北市で開催され、地域の繁栄や商売繁盛、家族の無病息災などを祈願するもので「日本三大喧嘩祭り」の1つとしても有名な角館のお祭りです。
毎年多くの見物客・観光客を集め、目の前で繰り広げられる曳山ぶつけは、戦国時代の戦の様なパフォーマンスで迫力満点!息をのみますよ!
今回は、開催が真近に迫っている、角館のお祭りをご紹介いたします。
角館のお祭りとは
写真提供:PIXTA
今から350年ほど前に秋田県仙北市で開催され、地域の繁栄や商売繁盛、家族の無病息災などを祈願するもので「日本三大喧嘩祭り」の1つとしても有名な角館のお祭りです。日本の国指定重要無形民俗文化財にもなっているこのお祭りは、「神を持ち、神をいただく」といい、神の信仰が強く祭りもとても見る人を魅了するほどのものになります。2015年には死亡事故が起き、翌年の開催が危ぶまれたが、2016年の開催も決定されました。
祭りの見どころは
写真提供:PIXTA
角館のお祭りは、9月の7日に神明社にて宵祭りが開催され、8日には神明社の祭りと佐竹北家上覧、薬師堂の宵祭り、観光用やまぶつけ、9日の日には薬師堂の本祭りが行われます。
ただし、「七日は神明社参拝、八日に観光用激突」などある程度決まっているのですが、やまの状況や変化によって変動するため、完全な予測は不可能のようです。
そして、祭りの中で名物と言ったら「やまぶつけ」で決まりですね!
”やま”とは、角館のお祭りでいうとこの曳き山のことで、神輿に大きな台車がついているものを指します。そして、各丁内を参拝を行いながら、市街を練り歩いていきます。
7日夕刻から神明社参詣、8日には武家屋敷通りを抜けて佐竹北家当主への上覧に向かいます。その後9日夕刻からは、薬師さま参詣というのが原則となっています。この3か所をきちんと参拝しなければ、翌年その丁内からは、山車を出すことができない決まりとなっています。とても伝統を重んじていますね。
参拝を行い、市街を歩いている際、山車(やま)同士鉢合わせをすると、どちらを優先して通すのか交渉をします。交渉が決裂すると山車を突き合わせてぐいぐいと上に上げていきます。
掛け合いの声や笛の音と共に、ぶつかり合い、それは深夜にまでおよぶこともあります。
350年続いている伝統と美学。当時の熱気をそのままパッケージした雰囲気は見る人間をタイムスリップさせますね。
山ぶつけを見るには
さてそんな「曳山ぶつけ」なんですが、いつどこで見れるかということはわかないのです。
しかしながら、ぶつけには「やまぶつけ」と「観光やまぶつけ」があります。
「やまぶつけ」は本気のぶつけとなるので、いつどこで開始されるか誰にもわかりません。※基本的に3日目の夜が多いそうです
確実にぶつけを見たい場合は、2日目に開催される「観光やまぶつけ」がおすすめです。これは観光向けのぶつけのため、いつどこで開始されるかが決まっているため、決まった場所と時間に行けば必ず見ることができます。
また、関係者が解説もしてくれるので、内容がわからない人でも楽しむことができます。ですが、同じ理由で他の観光客も時間や場所を合わせてくるため、相当な混雑が予想されるため、その点をふまえ行動しましょう。
なお、観光客用のやまぶっつけは全部で12回あるとのことです。
※時間帯は基本的に18時~22時まで
ちなみに、昨年観光のやまぶつけが行われたのが、伝承館横ポンプ小屋付近や市役所前、角館観光タクシー付近、駅通り、秋田銀行前、中央通と本町通りなど約30分ごとに違う場所で行われました。
開催場所と日程について
【場所】
秋田県仙北市角館町内 JR田沢湖駅:角館駅から徒歩15分ほど(秋田新幹線/秋田内陸線/JR田沢湖線・角館駅前周辺)
【開催日】
(9月7日:神明社の宵祭り)
(9月8日:神明社の本祭り及び薬師堂の宵祭り)
(9月9日:薬師堂の本祭り)
【お問合せ】
秋田県仙北市観光情報センター 角館駅前蔵
【TEL】
0187-54-2700
アクセス方法と駐車場について
■電車の場合
最寄り駅はJR秋田新幹線角館駅となっており、やまが参拝する神明社と薬師堂までは直線距離で約900mと、徒歩で約15分くらいで着く距離です。角館駅は三つの路線が乗り入れていますので便利です。
■車の場合
車でお越しの方は有料の駐車場しか利用できないのでご注意ください。料金は、普通車500円・中型1000円・大型2000円。駐車場に関しては、以下の駐車場がメインとなっています。(※交通規制が行われるので、必ずしも駐車できるとは限りません)
■アクセス
・秋田自動車道・大曲ICより約45分。
・東北自動車道・盛岡ICより約1時間20分。
・秋田空港から約1時間。
・秋田市中心部から約1時間10分。
さいごに
今年は昨年の事もあり、物々しい雰囲気で開催される可能性がありますが、長年続いている素晴らしいお祭りをこれからも守り続けていくために、見物する方も曳く人もマナーや節度を持って楽しみましょう!
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