昨今、オーガニック・健康志向な方が増え、食に対する関心が高まるとともに食の源泉である第1次産業に注目が集まっています。それは同時に第1次産業の今後の展望といまだに解決されない課題に取り組む上で今が重要なタイミングにきているといえるでしょう。
農業体験は、第1次産業を知る上でまず一歩踏み出して、自らの体験で農作業、収穫を行い、農業に全く接点のない人でも農業に触れることができます。
未来の宝である子どもが農業体験で学べるもの
出典:aini
農業体験と一口とっても、実は様々な農業体験があります。土をいじったり、田植えや稲刈りなど収穫作業をひと通り体験するものから、ブルーベリー狩りやイチゴ狩りなどのフルーツ狩りも農業体験に含まれます。
ここで農業を簡単に定義しておくと、農業は大きく畜産と栽培に分けることができます。畜産とは食用の牛や鶏、豚を飼育して、時期に応じて牛肉や豚肉、乳製品などに加工して初めて食品に変わります。一方で栽培は野菜や果物などの作物を育て、旬の時期に収穫し食品として世に出します。一般的に農業体験というと、後者の栽培を中心にする農業スタイルのことでしょう。子どもが無理のない範囲で体験できる作物の収穫や田植えは、自然と触れ合う機会が減ったとされる現代の子どもにとって、自然のいとなみに触れることができる格好の場であるのではないでしょうか。
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農業体験で学べるものは普段、食卓に並んでいる食物が一体どこからきているのか、実際に田舎の畑で収穫作業をすることが最大の学びの場です。手が汚れたり、服が泥だらけになったりと決して楽な作業で作物が収穫できるわけではないことをリアルに体感します。日頃何となく食べている食物は、農家さんが一所懸命に育て上げたものが食卓に並んでいるということを子どもは学ぶことができ、食の大切さややたらにものを粗末にしないことを改めて認識できます。
農業体験は子どものみならず大人も夢中にさせる
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農業体験というと、子どもと親が地域観光の一環として農業体験をする場合が多いですが現代のストレス社会や度重なる空虚な毎日の習慣を何か変えたい、リフレッシュしたいと農業に興味を持つ大人も増えているのです。
農業に触れる機会は決して多いわけではないので、自然や食育に関心のある方や家と会社とは違う第3の場所(サードプレイス)としての位置付けで農業体験をしにくるのです。週末起業のみならず週末農業という言葉が生まれるほど、平日は会社員、週末は農家という兼業農家として、農業に真剣に取り組んでいる事例も出てきています。
2020年を機にこれから農業×ITというテクノロジーを生かした次世代の農業のあり方、ビジネスモデルがスキーム化され、古い習性のある業界を刷新しようとする動きが見られ、益々農業に注目が集まるでしょう。興味はあるのに何をしていいか分からない方は、農業体験を実際に行なうとより身近に農業を感じることができますよ。
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