ちょっとしたお出かけに、1人でサッと着物を着て行けたら素敵ですよね。着付けは難しいイメージがあるかもしれませんが、何回か練習すれば自分できちんと着られるようになります。今回は動画を中心に必要な道具と着付けの手順をまとめてみました。ぜひマスターして、和装を楽しんでくださいね。
着付けに必要なもの
まずは以下のリストを参考にして、着付けに必要な道具を揃えましょう。
着物と和装小物
引用元:Amazon
- 着物
- 長襦袢(ながじゅばん)
- 帯(半幅帯、名古屋帯、袋帯 など)
- 帯揚げ
- 帯締め
- 足袋
- 草履
- ※バッグ(お出かけに必要)
- ※羽織(お出かけに必要)
着物や和装小物は「高い」と思われがちですが、ポリエステル生地などの着物は4000円〜1万円くらいで手に入ります。ポリエステル着物はシワになりにくくお手入れも簡単。練習用はもちろん、普段着や雨の日のお出かけにも重宝します。
着付け道具
引用元:Amazon
- 肌襦袢(着物用下着、着物スリップなど)
- 襟芯
- 帯まくら
- 帯板
- 伊達締め(またはマジックベルト)2本
- 腰紐3本
- ※腰ベルト
- ※コーリンベルト(着物ベルト)2本
- ※クリップ2つ
着付け道具は通販サイトでセット販売されていることが多く、3000円〜5000円ほどで揃えることができます。購入の際はセットに上記の道具が含まれているか確認しましょう。正装・振り袖・結婚式用と書いてあるセットは内容が異なるため注意。「※印」のものは必須でありませんが、あると着付けがラクになる便利なアイテムです。
着付けの手順
1.着付けの準備

■部屋を涼しくする
■姿見の前に立つ
■道具を全て掛けておく
2.肌着と足袋
引用元:Amazon
準備ができたら、通常のインナー(ショーツとブラジャー)の上から肌着(肌襦袢)を着用します。肌着にはさまざまな形がありますが、おすすめはワンピースタイプ。洋服のように被るだけなのでとっても楽です。
3.長襦袢
次に長襦袢を着ます。用意するものは長襦袢・襟芯・コーリンベルト(着物ベルト)・伊達締め。長襦袢の襟に襟芯を入れ、動画の手順で着てみましょう。
■ポイント
長襦袢の着付けのポイントは襟まわりです。前は鎖骨が隠れるようにしっかりと合わせ、後ろ部分はこぶしひとつ分くらい開いていればOK(これを“衣紋(えもん)を抜く”といいます)。
衣紋は着ているうちに詰まってきやすいので、「衣紋抜き」という襟を固定するひも付きの長襦袢がおすすめです。
動画では使用されていませんが、「※コーリンベルト」というクリップ付きのゴムひもを使うと更に襟がズレにくくなります。
着物
次は着物・腰紐(腰ベルト)・コーリンベルト(着物ベルト)・クリップを用意して、動画の手順で着てみましょう。これができれば、着付けはほぼ完成。あとは帯結びのアレンジを楽しみましょう。
■ポイント
着物のたるみは後半で整えていくので、腰紐を締めた時点で多少シワになっていても問題ありません。ポイントは動画の7:30あたりから。折り返しの部分(おはしょり)をキレイにたたみ、背中のシワを伸ばして全体を整えます。
お太鼓結び
着付けの流れが掴めたら次は帯結びに挑戦。難易度はやや高めですが、幅広いシーンで締められる「お太鼓結び(一重)」を紹介します。
お太鼓は名古屋帯や袋帯など、幅が広い帯で使う結び方です。帯揚げ・帯締め・帯まくら・帯板・腰紐・クリップを用意して、動画の手順で締めてみましょう。
■ポイント
お太鼓結びを練習する時は、使い込まれて柔らかくなっている中古の帯を用意すると良いと思います。安いものだとリサイクルショップ等で3000円程度で購入可能。手に馴染みやすく、折りジワや傷みをあまり気にせずどんどん練習できるというメリットもあります。
半幅帯で文庫結び
お太鼓結びは難しい!という方におすすめなのが、「半幅帯(はんはばおび)」と呼ばれる幅の狭い帯を使った帯結びです。さまざまな結び方があり、カジュアルにおしゃれを楽しむことができます。
動画で紹介されているのはポピュラーな「文庫結び」。簡単で見た目もかわいいので、初心者・上級者問わず人気があります。
半幅はカジュアルな帯のためお茶席や正装では着用できませんが、浴衣や普段着で楽しむにはぴったりの一本です。
兵児帯
半幅帯よりもっと楽に着るなら「兵児帯(へこおび)」がおすすめ。帯の締め方を知らなくても、蝶結びなどで簡単に形が作れます。
元は子供用の帯でしたが、生地が柔らかく締め心地がとにかく楽なので、最近は大人の女性にも人気があります。こちらも浴衣や普段着で楽しむと良いでしょう。
さいごに
着付けと帯結びの基本をご紹介しました。着物を1人で着られるようになればおしゃれの幅がぐっと広がります。明治や昭和の柄物を楽しんだり、正統派な着こなしでお茶席に出てみたり。基本の着付けをぜひマスターして、着物をあなたらしく楽しんでくださいね。
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