残暑見舞いのススメ。基本的なマナーと書き方についてまとめてみた

今の時代、メールやチャットで簡単に挨拶できてしまいます。しかし、あえて手紙に記すことで、思いを込めたメッセージを送れるのが「残暑見舞い」です。そこで今回は、残暑見舞いの決まりごとと書き方についてご紹介したいと思います。

残暑見舞いとは

まずは残暑見舞いの歴史や贈る意味についてご紹介します。残暑見舞いは、現代ではなかなか会えない旧友や地方の両親、お世話になっている会社の上司などに送るものです。江戸時代に遡ると、一年を二つの時期に分ける考えがあり、立秋以降のお盆と正月に分けられていました。

お盆になると「挨拶まわり」のように、関わりある人を訪問してまわっていたそうです。遠方の人の場合は、飛脚便を使って、書状を送っていたとされており、それが今日の暑中見舞いもしくは残暑見舞いの起源と言われています。

出典元:https://yu-bin.jp/letters/summer/manner/http://www.kato-const.jp/press/201307vol_45-1.pdf

暑中見舞いと残暑見舞いの違いについて

残暑見舞いと暑中見舞いは送る時期が違います。暑中見舞いは小暑(7月7日頃)〜立秋(2017年は8月7日)で、残暑見舞いは立秋(2017年は8月7日)の翌日〜8月末までに送るのが通例です。

小暑〜立秋にかけては一年の中で最も暑いとされる時期に差し掛かり、送る相手の健康や暑さを見舞う意味合いで暑中見舞いを送ります。残暑見舞いは、暑い時期が立秋を過ぎてもなお続くことについて見舞う意味で送るのが一般的となっています。

出典元:https://yu-bin.jp/letters/summer/manner/http://www.ringbell.co.jp/giftconcierge/2054

残暑見舞いは誰に送るの?

残暑見舞いを送る相手は、特に決まりがあるわけではありません。ですが日頃お世話になっている人に対して、手紙を出すことが一般的になっています。先述したように、江戸時代は1年を2つの時期に分けていました。

1月の正月と8月のお盆の2回。年賀状と暑中・残暑見舞いを送ることが慣習として現代まで受け継がれています。年賀状と暑中・残暑見舞いを両方送るのがベターですが、年賀状を送りそびれてしまった場合はご無沙汰の意味も込め、暑中・残暑見舞いを送ってみるといいかもしれません。

出典元:http://shochu.aisatsujo.jp/guide/mame/partner.html

残暑見舞いの基本的なマナー

それではここで、残暑見舞いを書く上でのマナーを以下に分けて紹介していきたいと思います。例文を紹介しますので、ご参考ください。

頭言葉や結語は不要

一般的な手紙に見られる「拝啓」や「前略」などの頭言葉は使いません。代わりに「暑中見舞い申し上げます」の一文を加えます。この際、お見舞いの挨拶の文末には「。」句点を付けないように注意です。また、文面の最後に「さようなら」や「敬具」といった結語も不要となっています。

出典元:https://yu-bin.jp/letters/summer/manner/

相手を気遣った文面を書くこと

お見舞いの挨拶の次は、時候のあいさつと送る相手の健康を思った文章を書きます。「8月に入り、連日にわたり酷暑が続く中、いかがお過ごしでしょうか」、「暦の上では立秋が近づく頃ですが、まだまだ暑い日々が続いております。お元気でいらっしゃいますでしょうか。」などのような文章がベターです。

出典元:https://yu-bin.jp/letters/summer/manner/

自分の近況報告を文中に入れる

そしていま現在の近況報告を兼ね、最近の出来事について触れます。また、仕事の上司やお世話になった人へは、感謝の気持ちを文章に記すことも忘れないようにしましょう。

「私も暑さに負けず、日々元気に暮らしております」、「先般は様々な局面でご指導ご鞭撻いただき誠にありがとうございました」などの文章を書くようにしましょう。

出典元:https://yu-bin.jp/letters/summer/manner/

結びの挨拶を入れる

相手の健康を思い、無事を祈る気持ちを一言でまとめるのが結びの挨拶です。「まだ暑い時期が続くため、くれぐれもお身体にはご留意ください」などの文章を書くようにします。

出典元:http://www.midori-japan.co.jp/letter/special/summer/7144

喪中の場合は残暑見舞いを送れる?

喪中の場合、年賀状は慎むことが一般的。しかし、残暑見舞いではどうなのでしょうか。暑中・残暑見舞いは、本来暑い時期の送る相手の健康について気遣う意味として送るものですので、喪中であっても送ってよいとされるのが一般的。しかし、四十九日以降や色鮮やか過ぎないシンプルなハガキや絵柄を選ぶようにしましょう。送る相手が喪中の場合は、お悔やみなど相手の心を察したような文面にして、配慮するようにします。

出典元:https://yu-bin.jp/letters/summer/manner/

残暑見舞いの時期が過ぎてしまったら

9月6日前後の処暑の候と呼ばれる時期を過ぎてしまう場合には、通常の手紙として送ります。季節にあった、秋晴れの候など季節の挨拶を最初につけるようにします。また、仕事や諸事などが原因で時期を過ぎてしまったことへの詫びの気持ちを文面に入れるようにしましょう。

出典元:https://yu-bin.jp/letters/summer/manner/

まとめ

残暑見舞いの例文について取り上げましたが、参考になりましたでしょうか。

  • 「拝啓」や「前略」などの頭言葉や結語は不要
  • 相手を気遣った文面を書く
  • 現在の近況報告を入れる
  • 相手の健康を思う結びの挨拶を入れる

これらを参考に、お世話になっている人や親しい友人に残暑見舞いを送ってみましょう。

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