「おいなりさん」として親しまれてきた福島稲荷神社は福島市の中心街にあり、古くから人びとを見守ってきました。例大祭の3日間は一年で最も活気が溢れるシーズンです。今回は福島の心意気を感じる盛大な秋祭りをご紹介します。
1.福島稲荷神社とは?
始まりは1000年以上も昔
福島の中心街にあって駅からのアクセスが良く、地元の人からは「おいなりさん」の愛称で親しまれているそうです。その歴史は古く、1000年以上も前に安倍晴明が「農耕に適し、将来大いに有望な地相である」として、一祠を建てたのが神社の始まりだと言われています。
1171年に改築された社殿はその後消失してしまいますが、江戸時代に修営され、明治の1895年に県社に昇格しました。豊作の神の娘・豊受比売命(とようけひめのみこと)など、三柱の神さまが御祭神として祀られています。
2.稲荷神社例大祭はどんなお祭り?
一年で最も大きなお祭り
例大祭とは、正式には大祭式例祭(たいさいしきれいさい)と言い、その神社で最も大切な祭祀のことです。
期間中の福島市街はお祭りムード一色になり、多くの露店が立ち並びます。長年受け継がれてきた「地元のお祭り」という雰囲気で、福島の人びとの温かさ、その土地らしさを感じられるお祭りです。
3.稲荷神社例大祭のみどころは?
迫力の「連山車」は必見!
夕闇の街中、提灯の明かりをともした24基もの山車が福島駅前で会します。連なって練り歩く人の熱気は凄まじく、夜の肌寒さも忘れて圧倒されます。
元々各町会の山車はバラバラに運行していたそうですが、祭りの衰退を嘆いた有志の方々によって、福島駅前に集結する呼びかけがなされました。「連山車」は、今では福島の秋の風物詩となっています。
4.稲荷神社例大祭・日程
ハイライトは2日目夕方、福島駅前での「連山車」です!スケジュールに余裕のある方は、初日の例大祭から最後の山車宮入りまで、一連の流れを見るとより感動が深まります!
- ■10/8(土)
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- 10:00~ 例大祭
- 18:00~ 移御式(神輿への神霊移し)
- ■10/9(日)
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- 12:00~ 神輿渡御(市内36町会)
- 17:00~ 本社神輿還御・連山車
- ■10/10(月)
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- 10:00~ 後鎮祭
- 11:00~ 二之宮・三之宮神輿担ぎ
- 13:30~ 神輿宮入り
- 18:00~ 山車宮入り
お参りやお守りも
そうそう、初詣を福島稲荷神社に行ってきた❗
ここも安倍晴明様に縁のある神社なんだよ。
厄除守も晴明神社と同じ。 pic.twitter.com/DwQsDBk2sM— 浅生瑞季@リーライ日曜夜参加 (@asou_mizuki) 2016年1月3日
パワースポット好きの方は、境内の御祭神についてもぜひチェックしてみて下さい。建築関係の方から尊崇のあつい太子堂、防火のご利益がある「こぶがはらさま」、旅の安全、足の病気にご利益がある「お摩り石」などなど、様々な神さまが祀られています。また名産品のの桃をモチーフにした厄よけの「桃守り」も人気です。
- 【名称】福島稲荷神社例大祭
- 【日程】2016年10/8(土)〜10/10(月)
- 【所在地】福島県福島市宮町5-2
- 【アクセス】電車:JR福島駅から徒歩12分
車:東北自動車道福島西ICから約20分 - 【公式URL】福島市 稲荷神社例大祭
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