2014年、若者たちを中心に人気が広がった「Instagram」。
今では 手軽に写真を撮り投稿する媒体として多くの方の生活の一部になっています。
今回はプロの写真家吉森さんに1分でわかるスマホカメラ、インスタ撮影テクニックを聞いてみました!
取材協力
吉森 慎之介(yoshimori shinnosuke)
熊本県出身の写真家
写真家・吉森慎之介さんに聞く”インスタ映え”撮影テクニック
「どうしたら、自分が満足できて、他人を魅了するインスタ写真が撮れるのだろう?」
そんな疑問を受け取ってくれたのが、写真家の吉森慎之介さん。
吉森さんの写真は、特に何かが際立っているわけではないけれど、落ち着くし、頑張りすぎていない。
シンプルで、ていねいで、きれい。
そんな彼のInstagramは、アルバムというより、ポートフォリオサイトのよう。
吉森さんのような写真が撮れたら、
「あ、センスいいな」
って、思われるのかもしれませんよ!
“インスタ映え”するために知っておきたい4つの基本原則
吉森さんいわく、たった「4つの原則」を徹底するだけで、インスタの写真の雰囲気は大きく変わるそうです。
- スマホカメラに「グリッド」を表示する
- インスタ映えスポットを巡ってみる
- イケてる写真加工アプリ「VSCO」で撮影する
- 晴れた日の日中を狙い、自然光を取り入れる
詳しく見てみましょう。
1.スマホカメラに「グリッド」を表示する
1つめは、グリッドを表示させること。
それによって、初心者でも一目で構図を意識した写真が撮れます。
設定は、上図を参考に。
おもしろいことに、この9分割された線が交わる“交点”が、人間の目に行き届きやすいポイントみたいです。
被写体(上図ならカップ)をグリッドの交点に置くだけで、写真の印象は全然違います。
iPhoneは「スクエア」を選んでいた方が、Instagramの画角として想像しやすいですよ。
2.インスタ映えスポットをめぐってみる
インスタ映えテクニックの2つ目は、当たり前に思われると思いますが、インスタ映えする場所に行くこと。
撮影初心者の方はまず、何がインスタ映えするのかを知ることが重要です。
映えスポットに行くことで審美眼を養い、日常のインスタ映えに目がいくようになるのかもしれません。
上記でも出典しましたが、「街全体が映えている」と話題な神楽坂裏路地の映えスポットをainiを活用しながら地元の達人から直接教えてもらうことで、インスタ偏差値が一気に上がるかもしれませんね!
3.イケてる写真加工アプリ「VSCO」で撮影する
多くのInstagrammer(インスタグラマー)が利用している有名な加工アプリ「VSCO」。
無料なのに(登録必須)フィルターの数も豊富で、コントラストや彩度を細かく調整できます。
今回取材させていただいた吉森さんも、VSCOを利用しているとか。
吉森さんのお気に入りフィルターは、「フェード」。
1.0~2.0きかせると、雰囲気のある写真になるそうです。
ただしフィルターの使い方には注意!
「これがいい!」と言い切ってしまうと、加工の幅が狭まってしまうそう。
まずは自分が好きな写真をイメージして加工してみましょう!
きっとそれが”あなたらしい写真”の第一歩になるはず。
4.晴れた日の日中を狙い、自然光を取り入れる
吉森さんは「自然光に勝るライティングはない」と話すほど、自然光は大切だと言います。
おしゃれなカフェで撮るならば、テラスよりも窓際の席を確保すること。
じかに自然光を浴びるよりも、窓ガラスを挟んだほうが光が分散され(これを『デフューズ』というらしい)、ふわっとした柔らかい雰囲気の写真が撮ることができるそうです。
逆に、暗い印象を与える夜での撮影は、Instagramには不向きなのだとか。
アルバム全体を明るく見せてくれた方が、見る側としても気持ちいいですよね。
上図のように、くっきりとした影が伸び、かつ柔らかい雰囲気を演出するのは、ちょっとした工夫も必要なんですね。
さらに上級者向け!プロが語る4つの撮影テクニック
前述の「4つの原則」だけでも十分にタメになったと思います。
ここからは上級者向けに、もっとインスタ映えする写真を撮るために必要な実践テクニックを吉森さんが話してくれました。
吉森さんの語る4つの実践テクニック
- 加工後のインスタ写真をイメージすること!
- 「俯瞰図」を考えて雰囲気を演出
- 被写体が2つ以上のときは、あえて見切れて撮影する
- 人物・背景写真は、“凝りすぎない”
どの内容も気になりますね。
吉森さんのインタビューを交えながら、詳しく見てみましょう。
加工後のインスタ写真をイメージすること!
吉森 ぼくが写真を撮る際に意識していることは、“加工までが写真”ということ。家に帰るまでが遠足……みたいな(笑)。
きれいな写真を撮るためのコツは、構図云々のまえに、撮る瞬間に加工のイメージができているかどうかじゃないかなと。
吉森 たとえばこの写真(上の画像)。主役は食べ物に見せかけて『食器』なんです。だからあえて、ピントも合わせていない状態で、フラットな雰囲気を演出しています。できるだけ逆光を利用して、影をつくり、主役に立体感を与えてます。
順光(カメラの背後から被写体に向かって影が差すこと)で撮るのは難しいと思うので、食べ物や食器は逆光で撮ったほうがやりやすいと思います
「俯瞰図」を考えて雰囲気を演出
吉森 あと食べ物を主役にするときは、極力俯瞰(真上からの撮影)で撮るようにしています。
ただし、机の上があまりにもごちゃっとしていると、写真全体がうるさくなるので注意ですね。
個人的にわざと見切れさせることも好きで、ドライフラワーや野草をアクセサリーとして使うことが多いです。
ひと工夫するだけで、インスタの印象も華やかになりますから。
被写体が2つ以上のときは、あえて見切れて撮影する
吉森 もし被写体(主役)が2つ以上のときは、あえて見切れさせてもいいのかなと。無理やり入れてもいいですが、カフェでわざわざ立って、上から写真を撮るのって結構恥ずかしい(笑)。それに加えて、あまりに情報量(色)が多い写真はちょっとうるさいかも。
たくさん撮りたい気持ちを抑えて、できるだけ光源を意識して見切れさせるだけで、まとまったきれいな写真になると思います。
人物・背景写真は、“凝りすぎない”
吉森 iPhoneで背景写真を撮るときは、ピントを合わせなくてよいです。『カメラ』を起動してすぐの状態で撮れば、写真全体がフラットに写ります。ピントを合わせてしまうと、どこかがボケてしまうので。
ちなみに人間が被写体のときのコツは、相手の腰の位置に合わせてかがんであげると綺麗に撮れます。
写真を撮るときって、自分の目線に合わせて撮影するので、被写体を見下ろしてしまうんですよね。これだけマスターすれば、きっとインスタ映えする写真が撮れるようになると思います。
最後に:スマホカメラを片手に、映える写真を撮影してみよう!
以上、”インスタ映え”するためのテクニックをご紹介しました。
早速今回ご紹介したテクニックを活かして写真を撮ってみてくださいね!
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あなたもさっそく、大切な人との思い出や、感動した一瞬をスマホでキレイに収めてみましょう!
取材協力
吉森 慎之介(yoshimori shinnosuke)
熊本県出身の写真家