「不登校になってから、子どもの生活リズムが昼夜逆転してしまった…」「朝起きられず、夜になると目がさえてしまうようで…どうしたらいいの?」そんなお悩みを抱えていらっしゃる親御さんやご本人は多くいて、人知れず悩んでいる方もいらっしゃいます。
「この昼夜逆転の生活はいつまで続くの?」先の見えない状況に、不安や焦りを感じてしまうのは自然なことです。
この記事では、不登校のお子様とそのご家族に寄り添うオンラインフリースクール「aini school 小・中等部」の経験を交えつつ、昼夜逆転の背景にあるもの、そして焦らず無理なく「今」と向き合っていくためのヒントをお伝えします。
不登校になってからの昼夜逆転生活はいつまで続くの?
まず知っていただきたいのは、不登校と昼夜逆転は決して特別なことではなく、多くの方が経験しているということです。一人で抱え込まず、まずは状況を客観的に把握しましょう。
学校に行かなくなったことで、決まった時間に起きる必要性が薄れ、生活リズムが崩れやすくなるのは自然なことです。また、日中の活動量が減ったり、周りの目が気になって日中起きていること自体にストレスを感じたりすることも、夜型の生活につながる要因と考えられます。
ほかにも、学校に行けないことへの罪悪感や焦り、将来への不安、友人関係の悩みなど、様々なストレスが不眠や過眠につながることがあります。
特に思春期のお子さんに見られる「起立性調節障害」など、身体的な不調が朝起きられない原因となっている場合も考えられます。頭痛、腹痛、だるさなどの症状が続く場合は、医療機関への相談も考えてみましょう。
不登校の昼夜逆転は放っておくほうがいい?治った例はあるの?
昼夜逆転の生活を見かねて「すぐに朝型にしなきゃ!」と焦る必要はありません。大切なのは、お子さんのペースに合わせて、少しずつできることから試してみることです。
まずは「今の状態」を受け止めることから
お子さんの昼夜逆転という現状を前に、親御さんにはまず実践していただきたい大切な姿勢があります。それは、お子さんの「今の状態」を一旦そのまま受け止めてみることです。
「なんで朝起きられないの!」「こんな時間まで寝てるなんて!」と、お子さんを責めたり、現状を否定したりするのではなく、「今は心や体が疲れていて、ゆっくり休む時期なのかもしれないね」「夜のほうが落ち着くのかな?」といったように、お子さんの状況を一旦肯定的に、あるいは客観的に受け止めてみる姿勢が重要になります。
昼夜逆転していること自体を、すぐに「悪いこと」「治さなければならない問題」として問題視するのではなく、まずは、お子さんが自宅という場所で心から安心して過ごせる環境を整えることを何よりも優先してみてはいかがでしょうか。
自宅が「何をしても、どんな状態でも受け止めてもらえる安全な場所」だとお子さんが感じられること。この安心感が、お子さんの心身のエネルギーを充電し、次のステップに進むための何よりの土台となるからです。
例えば、ゲームやスマホに夢中になり、昼夜逆転の生活になってしまっていても頭ごなしに叱るのはおすすめできません。お子さんは、ゲームやスマホで不安な気持ちを紛らわせているのかもしれません。
何よりも優先したいのは「家は安心できるところ」だと感じてもらうことです。
生活リズムを整えるための小さな工夫をおこなう
昼夜逆転してしまった生活リズムは、一度崩れてしまうと、すぐに元通りに改善できるものではありません。焦らず、長い目で見て取り組んでいく必要があるでしょう。
しかし、親御さんがお子さんのペースを大切にしながらも、日常生活の中に少しずつでも規則性を取り戻すような小さな工夫を促していくことで、お子さんの心身の健康をサポートすることができます。
これは、お子さんに直接「早く寝なさい」「早く起きなさい」と言うよりも、環境を整えたり、きっかけを作ったりする方が効果的なことが多いでしょう。
例えば、朝になったら、たとえお子さんがまだ眠っていても、親御さんがお子さんの部屋のカーテンを少し開けて自然光を取り入れてみる、という簡単なことから始めてみてはいかがでしょうか。
人間の体内時計は朝の光を浴びることでリセットされると言われています。眠っていても、光を感じることで体内時計に緩やかに働きかけることができます。また、お子さんが目覚めたら、すぐに体を起こすのが難しくても、まずは布団の中で軽く伸びをしてみる、手足を動かしてみるなど、小さな体の動きを促してみるのもよいかもしれません。
さらに、午前中に、お子さんが「朝起きてみようかな」と思えるような楽しみや目的を作ってあげるのも大切なことです。例えば、午前中の決まった時間に、お子さんの好きな音楽を一緒に聴く時間を作る、親子で一緒に簡単な朝食やおやつを作ってみるなどもよいでしょう。
他にも「今日のお昼ご飯は何にする?」「今日の夕食は何が食べたい?」といった、何気ない会話をする時間を持つ、家の中で簡単な家事を手伝ってもらう(洗濯物をたたむ、食器を拭くなど)、オンラインで何かを学ぶ(興味のあるオンライン授業に参加してみるなど)、といったように、お子さんにとってプレッシャーにならない程度の「朝に起きる目的」を意識的に作ってみるのもよいかもしれません。
なお、オンラインフリースクール「aini school 小・中等部」では、毎朝9時から授業が始まります。すぐに参加できなくても、「9時に始まる場所がある」という意識が、少しずつ朝を意識するきっかけになるかもしれません。無理なく参加できる時間から始めてみるのもよいでしょう。
もし「今日は少ししんどいな…」と感じた時には、カメラやマイクをオフにしたり、途中でお休みしたりといったことが抵抗なくできる環境が整っています。
このような緩やかな関わりが、お子さんの生活リズムを少しずつ整えていくための一助となることもあります。焦らず、お子さんの小さな変化を見守りながら、一つずつ試してみてくださいね。
親御さんがお子さんのためにできることや心がけたいこと
お子さんの昼夜逆転に寄り添う日々は、親御さんにとっても心身ともに負担が大きいものです。ご自身のことも大切にしながら、お子さんと向き合っていくためのヒントをお伝えします。
焦らず、比べず、お子さんのペースを見守る
「このままではいつになったら学校に通えるようになるのだろう…」「昼夜逆転の生活が、将来に悪影響を与えてしまうのではないか…」と、先の見えない状況に不安になる気持ちは、不登校のお子さんを持つ親御さんであれば誰しもが感じることだと思います。
このような不安から、「早く何とかしなければ」「無理にでも学校に行かせなければ」と焦ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、親御さんの焦りや不安は、不思議とお子さんに伝わってしまうものです。そして、その焦りは、かえってお子さんを追い詰めてしまい、回復の妨げになってしまうかもしれません。
SNSなどで他の家庭の様子を見たり、近所のお子さんが元気に学校に通う姿を見たりすると、つい自分の状況と比べてしまい、「どうしてうちの子だけがこんなふうに…」と、落ち込んだり、焦ったりしてしまうこともあるでしょう。
しかし、子どもの成長のスピードや、家庭の状況は、それぞれ全く違います。他のお子さんと比べることには、あまり意味がありません。
「うちの子にはうちの子のペースがあるんだ」「この子にとって、今はこの時期が必要なんだ」と、意識的に考えるようにするだけでも、心の負担は少し軽くなるはずです。
お子さんが安心できるコミュニケーションを心がける
不登校になり、昼夜逆転の生活を送っているお子さんとのコミュニケーションは、親御さんにとっても難しいと感じられることがあるかもしれません。
お子さんからの反応が少なかったり、ぶっきらぼうな態度を取られたりすると、「私の言葉は届いていないのかな」「どう接したらいいのだろう」と悩んでしまうこともあるでしょう。
しかし、このような状況だからこそ、お子さんが「自分は親に見守られている」「何をしても、どんな状態でも、親は自分の味方でいてくれる」と感じられるような、安心できるコミュニケーションを心がけることが非常に大切になります。
例えば、「おはよう」「おやすみ」「いってらっしゃい」「おかえり」といった、基本的な生活の中での挨拶を、たとえお子さんからの返事がなくても、親御さんから声をかけ続けることを意識してみてはいかがでしょうか。
これは、お子さんへの「あなたは大切な存在だよ」「あなたの存在を認めているよ」というメッセージにもなります。
また、「今日の朝ごはんは〇〇だったよ」「テレビでこんなニュースを見たよ」「近所のお花が綺麗だったよ」といった、何気ない日常会話を、お子さんの反応を期待しすぎずに話しかけてみることも、お子さんの安心感につながることがあります。
お子さんは、一見無関心に見えても、親御さんの声を聞いていたり、話しかけられていることを感じ取っていたりすることが多いものです。
親御さん自身の心のケアも忘れずに
ついついお子さんのことで頭がいっぱいになりがちですが、親御さん自身もしっかり休息を取り、リフレッシュすることもとても重要です。
一人で抱え込まず、信頼できる人に話を聞いてもらったり、相談機関を利用したりすることも考えてみてください。
なお、オンラインフリースクール「aini school 小・中等部」では、お子さんだけでなく親御さんからの「今こんな状態でつらい」「子どもとどう向き合えばいいのかわからない」といった悩みにも寄り添います。
サービス料金に含まれている月1回の保護者面談では、専門スタッフに相談できるだけでなく、個別連絡帳で日々のちょっとした疑問や不安を気軽に伝えることも可能です。
また、希望者向けに保護者同士が交流できるチャットスペースなども用意されており、「一人じゃない」と思える安心感を得られるはずです。
不登校の昼夜逆転の生活について、「aini school 小・中等部」ができること
「aini school 小・中等部」は、不登校のお子様とそのご家族に寄り添い、学びと安心の居場所を提供するオンラインフリースクールです。昼夜逆転の生活などで悩むご家庭に、私たちはこんなサポートを提供できます。
自宅から無理なく始められる学びの環境
オンラインフリースクールですので、外出が難しいお子さんも自宅の安心できる環境から参加できます。移動の負担もなく、自分のペースで学習に取り組むことが可能です。
多彩なジャンルの授業を毎日2~3コマ開催しており、お子さんの興味を引くきっかけになるかもしれません。結果的に、ゲームやスマホの時間を減らせることも。
毎朝9時からの授業は、生活リズムを整えるきっかけにもなりえますが、必ずしも毎日・全時間参加する必要はありません。お子さんの状況に合わせて、少しずつ慣れていくことができます。
「今日は少ししんどいな…」という時は抵抗なくお休みしやすい環境が整っています。
出席扱いサポート体制
「aini school 小・中等部」は、出席扱い制度の利用をサポートしており、出席認定取得率は100%です。(2024年12月時点)
学習指導要領に準じたカリキュラムと、学校や自治体との連携ノウハウがあるため、スムーズな手続きが可能です。
多くの場合、学校にはaini school 小・中等部の資料をお見せするだけでご理解いただけます。必要な出席証明レポートは月1回提出しており、学校との連絡が必要な際もaini schoolがメールや電話でサポートしますので、保護者の方の負担を軽減できます。
安心できる友達づくり
aini school 小・中等部には、同じような経験を持つ全国の仲間がいます。オンライン上の授業やイベント、チャットなどを通じて、緩やかにつながりを持ち、友達になることもあるでしょう。
チャットでお互いの好きなことについて話したり、オンラインゲームを一緒に楽しんだり、同じ授業に参加して感想を言い合ったりするなど、様々な形で交流が生まれています。
無理に積極的にコミュニケーションを取る必要はありません。まずは他の子がどのように過ごしているのか、どのようなことに興味を持っているのかを見ることから始めても大丈夫です。
同じような経験を持つ仲間と話すことで、「自分だけじゃないんだ」と感じ、安心感や勇気をもらえるお子さんも多くいらっしゃいます。
そのほか、専門のスタッフや先生が一人ひとりに寄り添い、学習面だけでなく精神面もサポートします。「一人じゃない」と感じられる環境が、お子さんの前向きな気持ちを育みます。
いつまでも昼夜逆転の生活が続いてしまうのでは…と不安なら「aini school 小・中等部」を利用しよう
不登校に伴う昼夜逆転の生活という状況は、お子さんにとってもご家族にとっても、心身ともに負担が大きく、つらい状況かもしれません。
朝が来ても起きられず、夜になると目が冴えてしまう…この生活がいつまで続くのか、このままではどうなってしまうのかと、不安になることもあるでしょう。
いっけんお子さんは昼夜逆転の生活をそれほど気にしていないように見えるかもしれませんが、実は心のどこかで、この生活が続いていることに対する焦りや、「自分は他の子と違う」といった不安を抱えていることも少なくありません。
そのような状況を、親御さんだけで何とかしようと抱え込んだり、あるいはこのまま放っておくことに「これでいいのかな?」「もっとこの子にしてあげられることはないのかな?」と、ご自身を責めたり悩まれたりしているなら、ぜひ一度、オンラインフリースクール「aini school 小・中等部」のご利用をご検討いただけたら嬉しく思います。
「aini school 小・中等部」は、不登校という状況にあるお子さんたちが、自宅にいながら安心して過ごせる居場所を見つけ、自分のペースで学びを進め、将来へとつながる自信を取り戻していくためのサポートを提供しています。
ここでは、学校に行きづらさを経験したことのある全国の仲間たちや、子どもたちの可能性を信じ、多様な価値観を持つ社会で活躍する大人たちとの交流の場を設けています。
これらの交流を通して、お子さんは「自分だけじゃない」という安心感を得たり、新しい興味や関心を見つけたり、自分の好きなことや得意なことを見つけて自信を回復させたりすることができます。
専門のスタッフが一人ひとりの状況に寄り添い、学習面だけでなく、お子さんの心のケアにも丁寧に取り組んでいます。
さらに、多くの親御さんが心配される学習の遅れや将来的な進学についても、在籍校の出席扱いとして認められる仕組みを通じ、お子さんがaini schoolで頑張って学んだ成果が、将来的にきちんと評価されるようサポートしています。出席認定の取得率が高いところも、私たちの大きな特徴の一つです。
実際にaini school 小・中等部をご利用いただいている保護者の方からは、9割以上の方から「子どもの笑顔が増えた」「以前よりも学習への意欲が高まったように感じる」「安心できる居場所が見つかった」といった、前向きな変化を実感されているというお声をいただいています。
これは、お子さん一人ひとりのペースを大切にし、心に寄り添うサポートを続けている結果だと考えています。
もし、少しでも「aini school 小・中等部」に興味をお持ちいただけたのなら、ぜひ一度、無料の説明会にご参加いただけたら嬉しいです。
お子さんの今の状況や、親御さんが抱えているお悩みについて詳しくお伺いし、aini schoolがどのようなサポートを提供できるのか、お子さんにとってどのような活用方法があるのかなどを、個別にご説明させていただきます。
「うちの子の場合はどうだろう?」「オンラインって本当に大丈夫かな?」といった、どんな些細な疑問でも構いません。私たちと一緒に、お子さんの未来への一歩を、焦らず、お子さんのペースに合わせて見つけていきましょう。どうぞお気軽にお問い合わせください。