HSPとアダルトチルドレン
2022/2/28(月)
こんにちは!
カウンセラーリコラです。
わたくしは、小さなころから人の気持ちを汲むことが出来ました。成長するとともに、「なぜそんなことがわかるの!」と驚かれることも一度や二度ではありませんでした。これはわたくしに不思議なチカラがあるわけではなく、自分の育った環境によって生じた産物でした。
この産物は今、カウンセラーのお仕事をするときに私を助けてくれますが、一方で日常生活に目をやると、非常に人疲れしやすかったり、敏感であること、エピソード記憶が良すぎていつまでもいろいろなことを覚えている、といった特徴が自分の行動や考え方に大きく影響を与えているなぁとも思います。
昨今「HSP」(Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)という言葉が世間に広がってまいりました。人一倍繊細で敏感であり、その感覚ゆえに生きづらさを感じる気質のことをいいます。この言葉と出会ったときに私はHSPかもしれない、と自分に「HSP」という大きなラベルをベタっと貼ったように「この気質を抱えながら生きていくのだ」と納得とも言えない、失望ともいえない、でもなんだかやるせなくて、出口のない薄明りの灯ったトンネルをトボトボと一人で歩いているようなそんな気持ちになりました。
アダルトチルドレンとは機能不全の家庭で育った人のことを言います。ある専門家の先生のお言葉をお借りすると「今の生きづらさが子ども時代の親子関係に起因すると自ら認めた人」のことを言います。
機能不全とは子ども時代に安心安全な環境が保たれずに常に緊張したり何かに怯えたりする環境のことです。戦後の日本では9割以上が何かしらの機能不全が存在するということも聞いたことがあります。
アダルトチルドレンの特徴は癒されない子どもの頃の傷を持ったまま大人になっています。
自分が「ここ」に居ていいのか?いつも不安です。自分の考えや行動に自信が持てません。いつも人の顔色を窺ってしまうのは、自分が「ここ」にいても大丈夫なのか?と確認せずにはいられないほど緊張しているからです。緊張していれば自ずと周囲の見えるもの、聞こえるもの、ニオイにも敏感になります。これらの特徴は「HSP」ととてもよく似ていると思いませんか?
わたくしは生まれ持った気質、その気質が育ちやすい環境、様々な要因が重なって「生きづらさ」という大きな荷物を抱えながら過ごしていられる方が多いのではないか?と考えます。その大きな荷物すべてに「HSP」というラベルを貼ってしまったら、もうその荷物を下ろすことも出来ず、抱えたままずっと生きていくほかありません。そこに無理やりにポジティブな意味合いで体裁よくラッピングしても荷物の大きさも重さも変わりません。
もし生きづらさのうちにアダルトチルドレンの要素があるならば、アダルトチルドレンは回復できます。自分の人生の課題に取り組むことで、回復し続けるのです。
わたくしもその一人です!
今まで、自分の生きづらさを解消したくて「誰か」に頼るように、いろいろなセラピーやヒーリングを試してきましたが何をやっても、なんとなく効果があったかもしれないけど、また元に戻ってしまうことを繰り返してまいりました。それは「今の自分」は癒されても、「子ども時代の自分」のケアに着手していないことが原因でした。
その子ども時代の自分のケアは自分にしか出来ないのです。
アダルトチルドレンという言葉を理解して、子ども時代のケアに向き合う必要があるのかどうか?HSPのラベルを貼った大きな荷物を仕分けして、「回復」への課題に取り組むことが出来るかどうか、知識と情報をまとめた「アダルトチルドレンと出会う~インナーチャイルドの癒し~」新しい体験をリリースいたしました!