食文化、絶滅危惧種のマグロを食べ続けていいのか?
2023/5/10(水)
GW中の豊洲市場入門体験では考えさせられることがありました。
それは、「絶滅危惧種のマグロを食べ続けていいのか?」ということです。
確かに、そういわれるとなんで食べてるのか説明ができなかった。というよりは絶滅危惧種の定義を知らなかった・・・・
体験終了後、色々な情報を調べました。
■まずは「食べ続けていいのか?」→今の感じならよさそう!
https://mainichi.jp/articles/20210904/k00/00m/040/264000c
》国際自然保護連合(IUCN)は4日、絶滅の恐れのある生物を記載した最新のレッドリストを公表した。
》絶滅危惧種に分類されていた太平洋クロマグロを「準絶滅危惧」に、
》大西洋クロマグロを絶滅の可能性が低い「低懸念」にそれぞれ危機のランクを引き下げた。
》一部のマグロは資源量が回復傾向にあり、IUCN種の保存委員会マグロ・カジキ類専門家グループの
》ブルース・コレット議長は「持続可能な漁業に向けた取り組みが機能している証拠だが、
》今後も漁獲枠設定と違法漁業の取り締まりを続ける必要がある」と指摘している。
過去10年近い、漁獲規制が続いた結果、その成果が認められ資源量回復し始めているとのこと。
そういった意味では食べ続けてもいいんでしょう。
■しかし「そもそも絶滅危惧種を食べることは許されていること?」→
もともとマグロは絶滅危惧種の中の一番リスクが低い「危急」でした。
当時の段階では、絶滅危惧種と指定されたとはいえ持続可能な管理をすればいいレベルであったと言えるのでしょう。
2021年に準絶滅危惧種に持ち直したということを考えれば、持続可能な管理ができていたということになるのでしょう。
これを食べていいのかという話ですが、IUCNの絶滅危惧種といっても基本的には法的拘束力はないそうです。
しかし、あまりに個体数が減ると、ワシントン条約などで取引の制限がかかるようですね。
(面白そうな記事がありました、こっちは日本ウナギ、https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1802/01/news160_2.html)
隠岐の島で、素もぐり漁をしている知人によると、マグロ増えたと言っています。こんな生態系のTOPのものが増えると今度は他の魚を食われちゃうかもねと言ってました。
ここまでの情報を読んで、皆さんなりの答えを出してくださればと思います。
個人的には原則食べるのは問題ない。
ただし、一本釣りや延縄のような環境的に優しい漁法のものを選びたいと思いました。
環境的に優しくないという話は別の機会に・・・・もしくは体験で聞いてくださいね。
豊洲市場入門はグルメスポットを紹介しつつ。広く浅く市場を見て回ります。
親子で社会勉強を兼ねて水産の流通を考える+マグロの競りが見たい方には!
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