「TABICA(タビカ)」は、2021年8月12日より、ブランド名を「aini(アイニ)」へと改称しました。
2015年6月、「地域の暮らしを旅しよう。」をコンセプトにサービス提供がはじまったTABICAでは現在、体験を提供するホストの登録数が14,000人に達し、これまで15万人を超える方々に日本全国のさまざまな体験を楽しんでいただいています。※2021年8月11日現在
そして、今回のブランドリニューアルでは、ブランド名称の変更、ブランドコンセプトの更新に加え、ミッションを新たに掲げました。ainiは、人と人をつなぎ、世の中を夢中で満たしていくために、さらなる歩みを進めていきます。
ブランド刷新の経緯や、背景にある想い、クリエイティブのこだわりについて、ブランドリニューアルを中心となって進めた、5名に話をききました。ブランドリニューアルの模様を、ミッション編、コンセプト編、クリエイティブ編の全3編にわたってお届けします。
左から立石拓(アートディレクター)、柳瀬武彦(コピーライター)、尾浜あづさ(ブランドマネージャー)、中倉生乃(Webデザイナー)、原田祐二(事業責任者)
クリエイティブ編の「ネーミングとロゴの誕生秘話」では、ネーミングやロゴ、クリエイティブのこだわりについて話します。
―依頼の経緯や、プロジェクト開始当初に考えていたことを教えてください。
原田:クリエイティブを担当した3名とは2018年から仕事をすることがあり、感性をとても信頼していたので、こういった大事なことを考えるときは3名にお願いしたいなと思っていたんです。
柳瀬:お話をいただいた当初は、「ロゴを少し太くしたい。メインのコピーを変えたい。ネーミングはどうか」という具体的な要望があったんです。このチームの独断で進めていくと、他の社員・スタッフの納得感も伴わないし、歪みが生じてしまうなと思い、まず2020年の10月にアンケートやオンラインのワークショップで、社内の想いを聴くことからはじめました。
―「TABICAのままでもいいんじゃないか?」という話もあがっていたようですが?
立石:ネーミングもロゴも、コミュニケーションの一つの要素なので、概念さえ整えれば、TABICAのままでもいいんじゃないかと思っていました。サービス名を変えると、ロゴやホームページなど、他の部分にも影響が出てきます。サービス名を変えるメリットだけにとらわれず、既存のTABICAユーザーはどう思うか、デメリットも併せて検討し、選択肢としてはギリギリまで残しておきたかったんです。
中倉:すでに動いているサービスの名前を変えるのは、ベースの考えはいいけど、どこにズレがあるんだろうか、という微差を探すことになるので、0からつくるより大変で。年末は、モヤモヤして終わる打ち合わせがいくつもあったよね(笑)。
ネーミングについて
―「aini」というネーミングはどのように決まったのでしょうか?
柳瀬:今回のブランドリニューアルでは、ブランドコンセプトとネーミングが並行して決まっていきました。コンセプトの議論を進めていきつつ、ネーミング案をみんなで出し合っていったんです。当初は「遊び」を軸にしたネーミングがメインでした。
柳瀬:サービスのコアが決まらないと、名前も考えづらいんですよね。「旅」にしぼろうということだったらTABICAでもよかったかもしれない。そんな中で、2019年に取り組んだ「TABICA偏愛紀行」という企画がヒントになり「偏愛」を核とすることを決めました。
偏愛を持っているホストに会いに行くことで、遊びや学びにつながったらいい。「溢れる愛に、会いに行こう。」という「TABICA偏愛紀行」のコピーがサービスそのものを表現しているんじゃないか、となって「人に会いに行くこと」をもとにしたネーミングの中から選んでいき「aini」に決まっていきました。
ロゴについて
―ロゴ制作についてはどのように進めたのでしょうか?
立石:ロゴも、ネーミングと同様にコンセプトと並行して、検討を進めていきました。初期段階では、「遊び」に関するテーマが根本にあったので、その中でかたちを変えて展開できる案やキャラクターを用いたバリエーションなどを出していきましたね。コンセプトが固まっていく中で、ぼくらのサービスのコアは「人」なんだろうなと考えて、「人」をアイコンにしたロゴになりました。
― まだこのメンバーにも話していないデザインのこだわりや偏愛、あるんですよね?(笑)
実はいろいろあるんですよ(笑)。カラーリングと形は、最後の調整段階までこだわりました。色の三原色をベースにしたカラーリングは、組み合わせとしてはよくあるんですけど、多様性や偏愛という言葉から汲み取れるような、ちょっと違う個性を出す、という意味合いで他には無いような組み合わせを選びました。
数十パターン以上の組み合わせを、モニター画面とカラーチップで検証しながら、どれかの色が強くならないように、ビビットじゃないピンクにしたり、黒も少しだけグレーにしたりと、微差ですがこだわって作っていますね。構図、構成もシンプルに、文字はaとnの形を合わせるなど、最小限の要素だけで作り上げています。
ブランドリニューアルを経て
―これからのainiはどうなっていってほしいですか?
尾浜:尖った偏愛を持った人やオタクの人、好きなことがあって夢中になってる人がこぞって使うサービスになってて欲しいですね。「え、つかってないの?まだainiやってないの?」って言わせたい(笑)。夢中になってるホストの皆さんたちと接する機会があると思うと、出会いを通じてどんな自分になっていけるんだろうとワクワクします。
中倉:サービスに関わるメンバーは一人も妥協せず、組織としても前向きでいるし、素晴らしいホストの方々は、話しているだけで違う世界にワープしちゃうくらいすごい世界観を持っている人ばかり。この熱は世界にも通用すると思うんです。「偏愛」が「HENAI」になって、ミッションも「Japanese HENAI is beautiful.」くらい掲げられるといいですね(笑)。
毎月12日は「ainiの日」
ainiのブランドコンセプトのキーワードブランドミッションについて触れているミッション編、「偏愛」について触れていれるコンセプト編もぜひご一読ください。
今後、毎月12日を「ainiの日」として、定期的に新しい取り組みや施策が発表されていく予定です。グローバル展開の話は想像するだけでワクワクしますね!世界中の「偏愛」が集まるサービスにしていけるよう、これからのainiにご期待ください。