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不登校の小学生の過ごし方はどうする?不安を解決するためのヒントを紹介

「学校に行きたくない…」お子さんからのサインに、親としてどう向き合えばよいのか、家でどのように過ごさせてあげたらよいのか、戸惑いや不安を感じていらっしゃるかもしれません。

周りに相談しづらかったり、インターネットには情報が溢れすぎていたりしていて何が正解かわからなくなることもあるでしょう。

そこで、この記事では、数多くの不登校のお子さんとの関わりを持つオンラインフリースクール「aini school 小・中等部」の経験を交えながら、不登校という状況にある小学生のお子さんが安心してエネルギーを蓄え、自分らしく過ごすためのヒントを、親御さんの気持ちに寄り添いながらお伝えします。

お子さんが「学校に行きたくない」と言ったら?

お子さんが学校に行けない状況は、決して「悪いこと」や「すぐに解決しなければならない問題」ではありません。

自宅は、お子さんにとって唯一安心して過ごせる場所かもしれません。

まずは、「学校に行かなくてはいけない」というプレッシャーから親子で少し距離を置き、自宅が心からほっとできる「安全な場所」となるような雰囲気づくりを心がけましょう。

無理に学校に行きたくない原因を探ったり、すぐに状況を変えようとしたりするよりも、お子さんの気持ちを受け止め、寄り添う姿勢が大切です。

学校に行きたくなくなった理由は、一般的に以下がよく挙げられます。

  • 友人関係のトラブル、いじめ
  • 勉強についていけない、苦手な授業がある
  • 先生との関係
  • 学校の雰囲気や集団生活へのストレス
  • HSC(生まれながらに“感情に対する繊細さ”と“刺激に対する敏感さ”を併せ持つ子)などの特性
  • 生活環境の変化(引っ越し、クラス替えなど)
  • 体調不良、起立性調節障害など

ただし、あくまでも可能性であり、決めつけないことが大切です。お子さんの言葉や反応をしっかり見てあげたいですね。

からだや気持ちに合わせた自宅での過ごし方

不登校の理由やからだや心の状況は、お子さん一人ひとり全く異なります。そして、画一的な「正しい過ごし方」はありません。

周りの状況や一般的なイメージにとらわれすぎず、「今、この子にとって何が必要だろう?」という視点で、焦らず見守ることを大切にしましょう。

その際に意識したいのが、「休息期」「回復期」「活動期」の3つです。お子さんが今どのような状況にあるのか様子をうかがいながら、サポートしていきましょう。

【休息期】まずはエネルギー充電を優先して

お子さんが学校に行けなくなった直後や、毎日を過ごす中で心身ともに疲れ切っているように見える時期は、何よりもまず心と体を休ませることが必要です。

この時期は、無理に何かをさせようとしたり、「〜しなさい」と促したりせず、お子さんが自宅という場所で心から安心して過ごせることを第一に考えてみましょう。

この休息期は、たとえ一日中何もせずに過ごしているように見えたとしても、お子さんにとっては失われたエネルギーを静かに充電している、非常に大切な期間なのです。

ゲームをしたり、好きな動画を見たり、ひたすら本を読んだり、絵を描いたり、あるいはただぼーっと過ごしたり…といった、本人が「やりたい」と感じることに没頭する時間を認めてあげることも、実は心の回復につながることがあります。

一見すると、ただ時間を無駄にしているように見えて心配になることもあるかもしれませんが、「今は心を休める時期なのだ」と理解し、温かく見守ってあげることが重要になります。

この時期に無理強いをすると、かえってエネルギーの回復を妨げてしまう可能性もありますので、お子さんの「何もしない時間」を尊重してあげてほしいと思います。

【回復期】少しずつ動き出すサインが見えたら興味関心を大切に

休息を経て、心に少しずつ元気が戻ってくると、お子さんの様子にわずかな変化が見られることがあります。「暇だな」「何かしてみたいな」といった前向きな言葉が出始めたり、以前はあまり興味を示さなかったことに関心を持ったり、好きなことへの集中力が以前より高まったりするなど、内側からのエネルギーが少しずつ動き出しているサインが見られることがあります。

この時期は、お子さんの小さな興味や関心の芽を大切に寄り添いながら、無理のない範囲で「こんなこともできるよ」「一緒にこんなことをしてみない?」といった活動を提案してみるのがよいかもしれません。

例えば、親子で一緒に近所を散歩してみる、図書館に行って好きな本を探してみる、簡単な料理や家のお手伝いを一緒にやってみる、好きなキャラクターや歴史上の人物についてインターネットや本で一緒に調べてみるなど、日常生活の中の小さな「できた!」や「楽しい!」を積み重ねてみませんか。

お子さん自身の自信を取り戻したり、次への意欲につながったりするきっかけになることがあります。

オンラインフリースクール「aini school 小・中等部」では、このような回復期のお子さんが自分のペースで参加できるオンラインコンテンツを多数開催しています。

例えば、多岐にわたるジャンルの授業を毎日2〜3コマ行っており、イラストやプログラミング、料理、工作、科学実験など、お子さんの「好き」や「強み」につながるような体験を通して、知的な好奇心や探求心を刺激する機会を提供しています。

また、お子さん専用の安全なメタバース空間も用意しており、そこでお友達と交流したり、イベントに参加したりすることも可能です。

自宅にいながら、安心できる環境で新しい世界に触れることが、お子さんの回復を後押ししてくれるかもしれません。お子さんの「これ面白そう!」という小さなサインを大切に拾い上げ、aini school 小・中等部のコンテンツを提案してみることも、一つの選択肢となるかもしれません。

【活動期】外の世界へ目が向き始めたら新しい選択肢を探る

回復期を経て、さらに心と体のエネルギーが満たされてくると、お子さんの興味や関心は、徐々に自宅以外の外の世界へと向き始めることがあります。

同年代の子どもたちとの関わりを求めたり、自宅の外での活動に参加したいという気持ちが芽生えたり、あるいは本格的に学びへの意欲が高まってきたりするなど、新たな関心事が生まれてくるのを感じられるかもしれません。

この段階では、お子さんの「こんなことをしてみたい」「こんな場所に行ってみたい」という気持ちや意欲を何よりも尊重しながら、フリースクールや習い事、地域のイベント、体験活動など、家庭以外の居場所や学びの場を一緒に探してみるのも非常に有効なステップとなるでしょう。

選択肢は学校だけではありません。お子さんの興味や目的に合わせて、様々な可能性があります。

aini scholオンライン授業aini school 小・中等部のようなオンラインフリースクールであれば、これまでの安心できる自宅という環境にいながらにして、全国各地にいる同じような経験を持つ仲間と交流したり、自分のペースで学習に取り組んだりすることが可能です。

オンラインでの交流や学びを通して自信をつけた後、リアルな場での活動へとステップアップしていくことも十分に考えられます。

また、aini school 小・中等部では、お子様のタイミングや希望に合わせて気軽に参加できるリアル交流イベントの開催や、週1日から無理なく通える通学プランも利用が可能となっています。

お子さんの「やってみたい」という小さな声を聞き逃さず、焦らず、お子さんのペースに合わせた選択肢を提示できるとよいですね。

どのような場所や活動がお子さんに合っているのか、一緒に話し合いながら決めていくプロセスそのものが、お子さんの自信や主体性を育むことにつながるのではないでしょうか。

不登校の小学生を持つ親御さんが抱えるよくある悩み

不登校の小学生を持つ親御さんが抱えるよくある悩みというものがあります。多くの不登校の小学生と関わってきたオンラインフリースクール「aini school 小・中等部」の経験を交えながら、一緒にどうしたらよいか考えていきましょう。

お子さんの生活リズムが昼夜逆転している

生活リズムの乱れは、不登校の「原因」というより、心身のエネルギーが低下した「結果」として現れることが多いです。

生活リズムについては、無理に戻そうとせず、少しずつ整えていけるとよいですね。親御さんが熱心に声かけしても思うようにお子さんが起きてくれないこともあります。そういった時は、お子さんの心身に負担をかけない程度にお子さんのペースでゆっくり進めていきましょう。親御さん自身も「朝は起こさないと!」と頑張りすぎず、少し肩の力を抜いてみてください。

例えば、朝カーテンを開けて自然光を取り入れる、日中に好きなことや軽い運動をする時間を作る、寝る前のデジタル機器との付き合い方を見直すなど、親子で話し合いながら、無理なくできそうなことから試してみましょう。

学習が遅れていってしまうのが心配になる

学校に行っていない期間が続くと、「勉強が遅れてしまう…」という心配は、親御さんにとって大きなものだと思います。しかし、ここでも焦りは禁物です。

お子さんの心が疲れている時に、無理に勉強をさせようとすると、かえって勉強への抵抗感を強めてしまう可能性があります。

まずは学習に対するプレッシャーから親子で少し距離を置き、「今は休む時」「まずは元気になることが大切」という共通認識を持つことが大切です。

また、「学び=学校の教科書」だけではありません。お子さんが好きなことや興味のあることを深掘りする時間も、立派な学びにつながっています。

お子さんの心が回復してくると、ふとした瞬間に「これってどうなってるの?」「もっと知りたいな」「作ってみたいな」といった知的な好奇心や学習意欲が自然と湧き上がってくることがあります。

その小さなサインを見逃さず、お子さんの「学びたい」という気持ちに寄り添う形でサポートできるとよいでしょう。

関連する図鑑や本を一緒に探す、動画で調べる、実際に体験できる場所へ行くなど、遊びや興味の延長線上で学びの機会を提供してみましょう。

家族以外との交流を持ってほしい

お子さんの回復が見られてきたら、家族以外との交流を持ってほしいと思うこともあるでしょう。

ついつい、急に学校に通うように勧めてしまいたくなることもあるかもしれませんが、ここは慎重な対応が必要かもしれません。そもそも学校に通いたくないと感じ始めたきっかけがあるはずだからです。

そこでオンラインフリースクールを選択肢のひとつとして考えてみるのもよいかもしれません。オンラインのため、自宅で利用できるのも大きな安心ポイント。心や体の調子がすぐれない時には、無理せずそっと離れることもでき、自分のペースで関わることができます。

例えば、aini school 小・中等部では、学習指導要領に準じた授業をオンラインで提供しています。ICT学習ツール活用の自由進度学習や、リアルタイム授業への参加など、お子さんのペースや体調に合わせて学習を進めることができます。

個別の学習相談にも応じており、一人ひとりの理解度に合わせたきめ細やかなサポートを心がけているため、教室での授業についていくのが難しかったお子さんにもおすすめです。

また、aini school 小・中等部では、出席扱い制度の利用を視野に入れたサポートを行っています。出席認定をご希望の方には毎月の出席証明書(学習レポート付き)を個別にお出ししており、2024年2月では、在籍生徒希望者の100%が、出席認定と認められています。

出席扱いと認めるかどうかは、最終的には学校の校長判断となってはいますが、可能な限りお子さんの努力や状況が公平に扱われ、適切な判断をされるよう、aini school 小・中等部が行政や学校と連携をとり、全力でサポートします。

親御さんの心身のケアも大切「一人で抱え込まないで」

お子さんの不登校に寄り添う中で、親御さん自身も気づかないうちに心身の疲れを溜め込んでしまうことがあります。ご自身のケアも、お子さんのためにとても大切です。

話せる場所や頼れる人を見つけよう

「不登校になったのは私のせいかもしれない」「誰にもわかってもらえない」と、孤独感や罪悪感に苛まれてしまう親御さんは少なくありません。

しかし、不登校はお子さんやご家庭だけの責任ではありません。まずは親御さん自身が頑張りすぎている自分を認め、信頼できるパートナーや友人、学校の先生(担任、養護教諭、スクールカウンセラーなど)、地域の相談機関などに話を聞いてもらうことが大切です。「話すこと」で気持ちが整理されたり、少し楽になったりすることがあります。

aini school 小・中等部では、お子さんだけでなく親御さんからの「今こんな状態でつらい」「子どもとどう向き合えばいいのかわからない」といった悩みにも寄り添いたいと考えています。

サービスに含まれる月1回の保護者面談では、日々の悩みや心配事を専門スタッフに気兼ねなくご相談いただけます。

さらに、個別連絡帳での気軽な相談や、希望される保護者様同士がオンラインで交流できる保護者会やチャットスペースなども用意しており、「一人じゃないんだ」と感じられる安心できる環境づくりを大切にしています。同じような経験を持つ他の保護者との情報交換や悩みの共有が、心の支えになることもあります。

周囲と比較することはやめよう

SNSなどで他の家庭の様子が目に入ったり、近所のお子さんが元気に登校する姿を見たりすると、つい自分の状況と比べてしまい、焦りや落ち込みを感じてしまうかもしれません。

しかし、子育てや家庭のあり方は、それぞれ違って当たり前です。他の家庭と比べるのではなく、「うちはうちのペースで大丈夫」と意識的に考えるようにするだけでも、心の負担は少し軽くなるはずです。

周囲と比較してしまう気持ちは分かりますが、他の誰かよりもあなたのお子さんの声に耳を傾けて見守ってあげてください。

困ったときに頼れる「不登校の小学生向け支援・相談先リスト」

不登校小学生の過ごし方について相談したくなった時の相談先をご紹介します。

カテゴリ 相談先
学校関連 担任の先生
学年主任
養護教諭
保健室の先生
スクールカウンセラー
スクールソーシャルワーカー
教育支援センター
民間の支援 フリースクール(オンライン型/通所型)
家庭教師
カウンセリングルーム
医療機関(小児科/児童精神科)
親の会
公的な支援 お住まいの自治体の教育相談窓口
児童相談所
保健センター
子育て支援センター

不登校小学生の過ごし方に関するよくある質問

不登校小学生の過ごし方に関するよくある質問についてオンラインフリースクール「aini school 小・中等部」が回答します。ただし、これといった正解はないため、「こういった視点もあるんだ!」と捉えてあなたのお子さんに合わせた声かけをしましょう。

Q1. ゲームやYouTubeばかり見ていますが、取り上げるべきですか?

お子さんと話し合ってルールを決めてくとよいでしょう。休息期には心の安定に必要な場合もあるためです。時間制限などを話し合える関係性が理想ですが、まずは見守る時期も大切です。回復期には他の興味へ誘導する工夫も取り組んでいきたいですね。

Q2. どれくらいの期間休ませればいいですか?目安はありますか?

 個人差が大きく、明確な目安はありません。お子さんの様子を観察すると、今は「休息期」「回復期」「活動期」のうち、どこの段階かサインを示していることもあります。焦らず、お子さんのエネルギーが回復するのを見守りながら、どの段階か見極めて前述したサポートをしてみるとよいでしょう。

Q3. 兄弟姉妹がいる場合、どのように接すればいいですか?

不登校のお子さんにどう接するかは大きな悩みですが、もしご兄弟や姉妹がいらっしゃる場合は、そちらのお子さんへの配慮も同時に考える必要があり、難しさを感じられることも多いかもしれません。不登校のお子さんへの対応に手がかかり、ついつい他の兄弟姉妹への関わりが手薄になってしまうという声もよく聞かれます。

不登校のお子さんが安心できる環境を整えることはもちろん大切ですが、同時に、他の兄弟姉妹が「自分は後回しにされている」「不公平だ」と感じてしまわないように配慮が必要です。兄弟姉妹に対しても、なぜ今、学校に行けないお兄ちゃん/お姉ちゃん/弟/妹に配慮が必要なのかを、その子の年齢に合わせてわかりやすく説明してあげることが大切でしょう。

「〇〇(不登校のお子さん)も△△(兄弟姉妹)も、同じように大切に思っているよ」というメッセージを言葉や態度で伝えることも重要です。

Q4. 再登校を促すタイミングや方法は?

再び学校に行くことを考えるタイミングは、お子さん本人の中に「行ってみようかな」という気持ちが少しでも見えた時がサインです。そのときは、無理のない範囲で声をかけてみましょう。

まずは短時間の登校や、別室での過ごし方など、小さな一歩(スモールステップ)から始めるのがおすすめです。

学校の先生とも相談しながら、本人のペースを大切に進めていきましょう。大切なのは、「急がず、焦らず」という気持ちです。無理に勧めるのではなく、寄り添う気持ちを大切にしてくださいね。

Q5. aini school 小・中等部の利用料金や、オンライン授業についていけるか心配です。

料金についてはこちらから公式サイトをご確認ください。1番人気のベーシックプランは、月額27,000円(税込)です。

オンライン授業についていけるかは、お試し体験や個別相談や個別相談をご利用してお子さんの感想を確かめてみてください。aini school 小・中等部では、一人ひとりに合わせたサポートがあるのでご安心してご利用いただけるかと思います。

自宅での過ごし方はお子さんのペースに合わせよう

小学生のお子さんの不登校。「自宅でどう過ごしたらいいの?」という悩みは、多くの親御さんが抱えるものです。大切なのは、焦らず、まずは親子で安心して過ごせる時間を確保すること。そして、「こうあるべき」にとらわれず、お子さんの心のエネルギー段階に合わせて、できること、好きなことを見つけていくことです。

 

生活リズムや勉強のことは、長い目で見守りましょう。無理に行動させるのではなく、お子さんの自然な意欲や興味を大切にすることが、次のステップへの力になります。

 

そして何より、親御さん自身が一人で抱え込まないでください。疲れた時は休み、話せる場所を見つけ、頼れるサポートを活用しましょう。

 

オンラインフリースクール「aini school 小・中等部」は、お子さんの「学びたい」「つながりたい」気持ちをサポートし、安心できる居場所を提供します。同時に、親御さんの悩みにも寄り添い、一緒に考えていきたいと思っています。

不登校の状況は一朝一夕で変化するものではありません。すぐに結果が見えなくても、お子さんの小さなサインや成長を見守り、寄り添い続けることが、未来につながっていきます。

 

aini school 小・中等部では、無料での個別相談やお試し体験も受け付けています。「うちの子の場合はどうだろう?」「オンラインってどんな感じ?」など、どんな小さなことでも構いません。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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