自然観察を楽しもう(1)

2021/7/17(土)

私たちはいつ生まれるか、どこで生まれるかを選ぶことはないし、ましてや親を選ぶこともない。選べないというのが正しい。だから生きている私たちの心の片隅にはいつも「生きること」がくすぶっている。小説を読むのも、社会科学や自然科学を学ぶのもこのテーマに向かう異なる道だと思える。生き物の観察には、それが動物であっても植物であってもいろいろのヒントが. . . だから、まずは楽しむことから。


下の写真は何だと思いますか?ブドウ? いいえ、果実ではありません。シダの葉です。シダは花も果実もつけません。

シダの葉と言っても見かけがちょっと違う感じです。このシダは2つの異なる葉を地上に出します。形が異なるのは働きが異なるからです。このシダの全体像は下の写真。名前はナガホノナツノハナワラビ。長い名前だけれどナツノハナワラビの仲間です。花みたいな、実みたいな葉を付けます。これからこの葉はどうなっていくのかな。近くの子供たちと観察すると面白がってもらえそうです。夏休みだから。

似ているものにフユノハナワラビがありましたね。フユノハナワラビはまだ小さいけれどこれから秋に向かいどんどん大きくなります。「生きるということ」は自分に合った時間や場所や形を選ぶことでもあると、なんとなく感じることができるでしょう。

もうじき咲く、カワラナデシコの花のカードを作りました。この花、どんなところに咲いているかな。ナデシコの子供(種子)はどこにできるのかな。子供たちに問いかけてみたいと思っています。自然の植生が残っているところに住む子たちがそれに気づかないのはとても残念だから。


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