五月雨を集めて涼し最上川
2021/5/28(金)
5月28日、立石寺を発った芭蕉は大石田に到着。
大石田で3泊することになります。
芭蕉が訪れた当時は最上川を使って酒田へ下る
川船の発着所として栄え、のちには川船役所(船番所)
が置かれたほどです。
現在大石田には、山形新幹線(奥羽本線)の大石田駅が
設置されています。
鉄道が敷かれているほど昔からの交通の要所であったことが窺えます。
最上川のことを説明すると以下の通りです。
『最上川(もがみがわ)は、山形県を流れる一級河川最上川水系の本川。
流路延長229kmは、一つの都府県のみを流域とする河川としては日本国内最長である。
流域面積は7,040km2で、山形県の面積の約75%にあたる。日本三大急流の一つである。
山形県米沢市の福島県との境にある吾妻山付近に源を発し、山形県中央部を北に流れる。
新庄市付近で西に向きを変え酒田市で日本海に注ぐ』
芭蕉は大石田で俳諧の指導を請われて有名な句を残します。
『五月雨を集めて涼し最上川』
芭蕉は大石田からは船には乗っておらず、新庄まで歩いています。
後に、最上川を下って出羽三山に向かうことにはなりますが、
その時の、五月雨で増水した最上川を下る際にあやうい思いを
したことから、のちに
『五月雨を集めて早し最上川』
と「奥の細道」に載せられる句に改作されたものです。