フォリジングで何?

2021/5/29(土)

フォリジングが欧米で注目され始めています。フォリジング(foraging) は要するに自分で食べ物を採って食べること。動物なら皆やっています。なあーんだ、ですね。





この白い花はミツバウツギ、出たばかりの若い葉を私は炒めたり、揚げたり。


フォリジングは①栽培したものを(買って)食べるか、②自生しているものを採って食べるかという行動様式に焦点を当てた言い方です。ちょっと、都会でそれはないでしょう。尻込みします。タンポポは最高!と言われてもね。それでも手始めに、なんという植物かな、食べられそうかな、と公園や道端で観察してみるのは楽しいかもしれません。次の画像は葉の上に咲く小さな花、ハナイカダ。ハナイカダには雄と雌の株があります。一般に雄の方が多いと思いますが、食べるならどちらもOK.





欧米でなぜ注目されるようになったかと言うと、一つにはパンデミックで人に会うことや外出がままならなくなったこと。でも皆外に出たい!だから野外で自然と向き合う活動がクローズアップされるようになったようです。もう一つは「持続可能な発展」に人々がより関心を持つようになってきて、自然や生態系に向き合おうという意識が高まっているためです。フォリジングを日常生活の主要な活動として取り入れることは多分不可能ですが、自然とどうかかわったらいいのかを考えるきっかけになりそうです。次はウコギ。





私たち人間は森を出たサル、森が故郷。自然と向き合うと心がほぐれるのかもしれません。米国のメディアがフォリジングをトピックとして取り上げていましたが、フォリジしている人は皆とても楽しそうなのです。動物界の一員としては食べ物を自分で探すのは基本的行動。ではあるけれど、都会の便利な生活の中ではなかなかきっかけが見つかりませんね。

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