植物を採って食べると自然が見えてくる?
2021/5/7(金)
植物を自分で自然から取り出して食べるということ、それは畑で野菜を作って食べるのと似ているようで大きく異なる面があります。畑は大なり小なり自然の改変。一方、自然に生えているものを採集する場合は生態系の回復力を常に考えていなくては続きません。普段の生活とはほとんど関係ないそんな食体験、間違いなく楽しいし、自然のことをもっと知りたくなります。いかがですか?
香ばしい天ぷらにして今だけの味を楽しみます。柑橘類特有の香りのサンショウ、葉が開く直前のクサソテツ(コゴミ)、白い菜の花を咲かせるコンロンソウ、野生のちょっと硬めのミツバ、それになんだか体に良さそうなクスノキ科のクロモジ。
クサソテツはシダ。だから花も実も付けないけれど、胞子と根茎、つまり地下の茎でどんどん増えるので注意。植木鉢には収まってはいないでしょう。庭に植える場合も占領されないように。
ほーら、もうあちこちに葉を出しています。↓ 夏になったらどれだけふえるかな。
コンロンソウ。タネを毎年沢山散らします。白いお花畑も綺麗です。
ミツバも雑草と言われそう。
クロモジ。最近はクロモジ茶などに興味を持つ人が多いようです。この仲間は英語ではスパイスブッシュと呼ばれ、ハーブとして利用されます。家の周りにたくさん育っているので利用できればいいなと考えています。どこかで誰かが「抗ウィルス効果あり」なんて言うと、急に注目されるようになるのだけれど、クロモジは人間のためではなく、自分を守るためにそのような成分を作っているのです。クロモジの実が欲しいなら雄の木と雌の木が必要です。