神御衣祭

2021/5/1(土)

伊勢神宮では5月と10月の年2回

神御衣祭という祭事が行われます。


天照大御神に和妙(にぎたえ)と呼ばれる絹と

荒妙(あらたえ)と呼ばれる麻のたんもの反物を、

御糸、御針などの御料と共にお供えする祭事です。


神様の夏と冬の衣替えのお祭りと言われることもありますが

実際は新しい御料を奉ることにより、神様の御神威がさらに

増すことを願う意味があるということです。


この祭事は、皇大神宮と、第一の別宮で天照大御神の荒御魂をお祀りする荒祭宮

のみで行われるものです。豊受大神宮や他の宮社では行われません。


この和妙(にぎたえ)と荒妙(あらたえ)は、それぞれ松阪市にある

神服織機殿神社と神麻続機殿神社で奉織されます。



神服織機殿神社






神麻続機殿神社





地元の方々によって奉織されるのですが、面白いのは神服織機殿神社では

女性の方が、神麻続機殿神社では男性の方が奉仕されます。


約2週間の奉織作業を行った後、出来上がった和妙(にぎたえ)と荒妙(あらたえ)

は皇大神宮に運ばれ、神御衣祭にてお供えされます。


5月(10月)1日 神御衣奉織始祭 神服織機殿神社と神麻続機殿神社

5月(10月)13日 神御衣奉織鎮謝祭 神服織機殿神社と神麻続機殿神社

5月(10月)14日 神御衣祭 皇大神宮と荒祭宮


最寄駅は近鉄斎宮駅あるいは漕代駅です。

神服織機殿神社へは7km弱、神麻続機殿神社へは5km弱です。


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