無意識の願望が具体化していく安部公房「壁-バベルの塔の狸」

2021/4/15(木)

詩人である「ボク」が公園のベンチで空想をしていると

猫でもなければ、犬でも、狐でも、狸でもない奇妙な小動物に出くわす。

小動物がゆっくりと近づいてきたかと思うと何かを咥えて逃げ去っていく。

咥えていったものはボクの「影」

ここから、不条理なお話が始まります。

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「影」を無くした「ボク」は体が透明になってしまう。

なんとかして自室に戻った彼は、ふと安堵する。

なぜかというと

「消えてしまったボクの輪郭の代わりに壁が皮膚の役目をしてくれる」から。

ここから「ボク」は「影」の考察を始めていきます。

肉体を喪失した彼は何に光明を見出すのでしょう・・・(;^_^A

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「影」を咥えて逃げた小動物が言う。

「私の行動や言葉はすべて君の念願なんだ」

つまり

「君は透明になりたかったんだ」


ここから、際限なくシュールな展開となっていきます(;^_^A

まるで夢を見ているような・・・。そう、無意識の世界です。

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【開催します】

〇解説付き読書会:テーマ「安部公房」

開催日時:2021/4/30(金) 20:00~21:30

https://tabica.jp/travels/33154




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