宮沢賢治の作品を読む前にしなければいけないことがあります。

2022/10/22(土)

宮沢賢治の作品を読む前にしなければいけないことがあります。

それが、「序文」を読むということ。


宮沢賢治の存命中に、自身の意思により刊行されたのは、たった二冊の本のみ。

そのうちの一冊が、童話集「注文の多い料理店」。


冒頭には、宮沢賢治自身による「序」が書かれています。

「注文の多い料理店」に書かれている童話を読む前に、

まずは、この「序」を読む必要があります。

なぜなら、これらのお話をどうやって描いたかが

賢治自身の文章で記されているからです。


賢治の不思議な創作の様子が見えてきます。

「わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、

きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます」

そう、賢治は、「風」を感じるだけではなく「たべ」、

「日光」を見るだけではなく「のむ」ことができるのです。

この「序」を読んだ後で、宮沢賢治の描いた童話を読んでみると

全く違った世界が見えてくることでしょう。


ぜひ

朗読コンテンツvol.5-宮沢賢治「序」(注文の多い料理店より)で、宮沢賢治の世界を味わってください。



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