白河の関
2021/3/25(木)
選抜高校野球が始まっていますね。
高校野球で東北・北海道勢の活躍が目立つと
解説するアナウンサーが
「今回は優勝旗が白河の関を越えるか」
という表現をすることがあります。
私も実家が仙台ですので、東北新幹線に乗り
新白河駅を通過すると東北に入ったと実感します。
白河の関は、鼠ヶ関・勿来関とともに、
奥州三関の一つに数えられる関所です。
福島県白河市旗宿がその遺構に比定されており、
国の史跡になっています。
まさに白河の関は東北(奥州)への玄関口なのです。
この白河の関を越えたであろう有名な武将というと源氏でしょう。
源頼義:陸奥守として赴任し、奥州の豪族安倍氏と「前九年の役」を戦う
源義家:頼義の息子で同じく陸奥守となり、清原氏と「後三年の役」を戦う
源頼朝:平氏を倒し、その後、弟義経をかくまった奥州藤原氏を討伐
芭蕉は「奥の細道」の序文のなかで白河の関のことを書いています。
「春立る霞の空に、白川の関こえんと」
4月20日(新暦6月7日)、芭蕉は白河の関を越えて東北に入ります。