楽しくなければTABICAじゃない
2021/3/18(木)
前回の続きですが、でも確かに、その体験を開催する必然性というか、説得力に欠けると
なかなかお客様には来ていただけないかもしれません。
「この人が、ナゼっ?」
という体験より、
「この人だから!」
という体験に出たくなるのは必然ですよね。
その意味で言えば、私のビネガービデの体験など
「ナゼっ!?」
の、最たるものかもしれないです。
あるホスト向け体験をされていたホストの方も
「やるなら似顔絵でしょ(当時はまだ似顔絵体験を公開していませんでした)」
とアドバイスくださり、
「なんでその(ビネガービデ)体験なの?」
と不思議がられていたので
その時、つい
「誰もやっていないから」
と、答えてしまったのですが
もちろん、その方もその答えで納得されていませんでした。
これは、舌足らずだったのですが、
だれもやっていないから勝機がある、と思ったわけではありません。
「誰かがやっていなければ、困る人がいる」
と思っていたからです。
というのは、私のプロフィールにも書いていますが、
女性にとって膀胱炎や膣炎というのは、病院に行っても完治するとはいえない
非常に厄介な症状です。
しかし、基本的に病院に行く手段しか、認知されていませんし、
ネットを検索しても、良策はほとんどのところ見つかりません。
病院に行くにしても、人気のある婦人科は予約制で、診てもらえるのが2ヶ月先ということがザラにあります。
つまり、好みの病院に、すぐにかかることは難しいということです。
最近は、乳酸菌のビデなども市販されるようになりましたが、
結構お金がかかります。
というわけで、副作用なし、安くて手軽な方法、それも看護師教員さんの監修を得ていますから、安心な方法を、私と同様悩める方々に提供しようと思った次第です。
絵を描くのと違って、私でなければできない体験かというと、そうでもないかもしれません。
ただ、巡り巡って縁あって、引き継いだのが現在私だけという状況なので、できる限りはさせていただきたいと思っています。
もしどうしても自分がやりたい!という方がいるならば、その方にしていただいても差し支えはない感じです。
一方、絵に関しては、同じものを描ける人はおそらくいないでしょうから、替えは効かないといえます。
しかし、なぜこれで体験を開催しようとしなかったのか。
では、自分の実際のお仕事を、TABICAの体験として出されている方はどのくらいいるのでしょう。
もちろんそういう方もいらっしゃるとは思うのですが、
私からは、TABICAというのはそういう場所に見えなかったんですね。
どちらかというと、放課後のクラブ活動のように見えていました。
実際のスキルを仕事として出すなら、「ココナラ」のようなサイトが合っているように思います。
TABICAは、好きなこと、人より得意なことをゆるい感じでやるから、行く人もそう肩肘張らずに行けるし、やるほうも真剣になりすぎず、生活感を出しすぎずできるからいいのだと思っています。
その分、金額も抑えられます。
もちろんお金も関わってくるし、その人の本質に近いことの方が説得力があるし、人も集まってくるとは思います。
ただ、お金がからむだけに、私としては絵で失敗はできないと思ったんですね。
納得できないことでお金はいただけないし、さらに長年絵に関わっているだけに、好きなことではありながら、苦しみも大きかったのです。
好きすぎて嫌いになってしまったというか、もう、苦しみすぎて
好きなんだか嫌いなんだかわからなくなっちゃったんですね。
製品としてお渡ししたあとも、それでよかったのか、苦しんでいるような状態です。
本当はそうじゃいけなくて、一種の悟りのようにというか、これで絶対いいんだと確信を持ってお渡しできるようじゃなければ、と思うのですが
そもそも迷うのが人生だし、死んだ後に絵の値段が上がるのは、死ぬことで迷いがなくなり、作風が動かなくなるというか、固定されるからです。
やはりそうした苦しみは、作品にも表れると思うのです。
だから、それをTABICAで披露しようとは、当初思っていませんでした。
また、体験は双方向性が求められますが、似顔絵を描くだけでは、発信が一方的かなと思っていたからです。
でもその後、いろいろヒーリングの甲斐あり、わりと純粋に描くのを楽しめるようになってきたので、ゆるくやるのを前提に、公開に踏み切った次第です。
やはり、双方が楽しくなければTABICAじゃない!という気がします。