清水山城とは_其の参 二の丸

2021/3/11(木)


清水山城の三つの曲輪(くるわ:城の内外を石垣などで区画した平坦面)を紹介するシリーズの2回目、今回は二の丸をご紹介します。


東西約50m、南北約30mの曲輪で、鋭角・鈍角および直線で構成された石垣や内枡形虎口(うちますがたこぐち:複数方向から攻撃できる、防御力の高い構造の出入口)など、織豊系城郭(しょくほうけいじょうかく:織田信長や豊臣秀吉の時代に築かれた様式の城郭)の特徴が見られます。各曲輪で石積みの様式が異なるのも清水山城の特徴です。


【二の丸の虎口の石積】


前回ご紹介した一の丸の石積に比べると、石の大きさ、並び方、そこから受ける印象が全く違いませんか?

清水山城の築城を指揮した武将は諸説ありますが、曲輪ごとに特徴の違いが見られるので、手分けして短期間で築城されたのではないかと考えられています。お城を見る上でも大きなポイントのひとつでもあります。


二の丸は、木が鬱蒼と茂っていますので、夏はひと休みするにも良い場所です。


【鬱蒼と木が茂る二の丸】


【二の丸からの景色】


次回は、三の丸をご紹介いたします。



この記事を書いたユーザー

不適切な内容を報告する