豆をえらぶ。

2021/2/20(土)








親しい誰かに豆を選ぶことはあるけど、そうでない場合にどうするか。


言い換えると、


《好みをよく知らないけど、満足度を下げたくない場合》


これは、できればお店のひとに聞いてしまうのがいいとおもいます。


その際、こちらからも情報をお渡しする必要がありますが、ここはかっこつけずに正直に伝えるのが結果的に近道かとおもいます。


↓参考までに、先日あった実際のやりとりです。笑↓(自分が購入しました)


「正直好みはよく知らないんですけど、特に苦手な味はないらしいです。


キャラ的に新しいものも楽しんでくれそうなタイプなんで、できれば少し個性的な味のものも体験してほしいなっておもってて、


でも浅煎りでナチュラルだと個性出過ぎて慣れてないと苦手かもしれないので、それはちょっと避けたいんですよね。


いくつかセレクトするんですが

定番の深煎りは別で買っちゃってるので、中煎り〜中浅煎りくらいのところでおもしろいやつがあればなっておもっているんですけど…


気持ちとしては絶対に失敗したくない、っていうよりは、ちょっっとだけ驚いてほしいなというのもあるんですよね」


みたいな感じ。悩み相談みたいですけど。笑


「そうなんですね、たとえばこれだとーーーーで、こちらはーーーー、もしくは……でしょうかね」


「こっちとこっちだと何がちがうんですか?」(価格はいっしょ)


「こっちがより〇〇っぽくて、こっちは▲▲って感じですね」


「たとえばなんですけどミルクと合わせたりするならどっちが合いますかね」


「お店でエスプレッソ(ラテにつかう用)でつかってるのはこちらですけど、マシン並に濃く抽出できないとミルクに負けるので、ご家庭ではストレートがおすすめですが、どちらかといえばこちらですかね〜」


って感じで平和なキャッチボールができると、こちらが納得して選びやすいので、多少味の好みとズレていても、失敗したな、とは思わなくなります。


誠実に対応してくれるお店のひとは、きっと誠実に焼いてるので、たぶんどれを買っても楽しめます。


これは嘘みたいな本当の話だとおもっていて、実際によく話を聞いてくれるスタッフさんなら(お客さんの意見を吸い上げたいっておもっているはずなので)お客さん目線で商品を揃えている可能性が高いんですよね。


さらに、その人自身にも他のお客さんの悩みが蓄積されていて、答えの引き出しをたくさんもっている。


味を大きく分ける要素として焙煎の度合いがありますが、


自分が求めているものが《冒険感》か《無難感》のどちら優先かを伝えることもおすすめです。


というのは、確実に満足させられる必勝パターンと、すこし外して驚かせたいマニアックマインドの複合的なところにプロ感があるとおもうんですね。


お店側からすると、購入された方の満足度が下がるのは避けたいので「文句言われる可能性少ないほう」を勧めがちなんですが、それだとやっぱりおもしろさに欠けてきます。

冒険させてくれるお客さんもありがたいというか、くすぐられる感じがあるんですよね。


ローストしているひとも、意図があって焙煎度合いを設定しているはずで、店頭に並ぶラインナップにも理由がありますから、「うわーいっぱいある…(恐怖)」っていうよりは、「うおーめっちゃ種類ある!(興奮)」ってお客さんにはなってほしいはずなんですよね。


酸味が苦手、と表現されるお客さんは多いですが、

味の表現だけでなく、どういったシチュエーションで活用するのか、という情報も渡してあげると、お店のひとも案内しやすいかもです☺︎


コーチ的な視点で言うと、どんな豆がほしいか、が説明できなくても、「どんなふうにつかって、どうなれるといいか」を伝えてみると、すこし角度が変わって会話も楽しめるかもしれないです。


こういう時期こそ、限られたコミュニケーションのチャンスを楽しんでくれるひとが増えるといいなとおもいます☺︎


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明日はTABICAに募集はありませんが、コーヒー豆の試飲会の体験をやります。

最近はセレクト業務もたまにあったりして、ちいさくても高い可能性で人が喜ぶ、みたいなニッチなニーズを探っていこうとおもいます☺︎


よろしくお願いいたします。


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