【コラム】ホストと幸せの話

2020/12/24(木)

TABICAのホストさんとお話させていただくと、ほんとうにさまざまな思いや目標を持って活動していらっしゃる方ばかり。


じつは、私にとって「TABICAとはなんなのか?どういうサービスなのか?」を口で説明するのはなかなか難しい。

長く“中”にいると機能や仕組みの説明ばかり上手になってしまい、営業トークみたいになって、友達だろうが家族だろうがおかまいなしにそれを披露してしまうので感情が乗らないのだ。


そんなときに、ホストさんの言葉づかいがとても素敵で、参考になるときがとても多い。


サービスを作っている側である私よりも、使っている方のほうがずっと上手にTABICAを説明できるなあといつも思う。


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先日参加した体験での話。


ホストさんは、自分の息子さんと一緒に都内の公園をフィールドにして体験を提供している。


TABICAでホストすることが息子さんの興味を引き出したり、自分が子育ての楽しさに気づいたりするきっかけになっているという、なんとも嬉しいお話を聞いた。


「この体験に対する思いって、どんなものがありますか?」


何気なく聞いたこの質問に、ふいうちで質問が返ってきた。


「人はどんなときに幸せを感じるか知ってます?」




人が幸せを感じるとき。


それは、セロトニン、ドーパミン、オキシトシンの3つのホルモンが分泌されるときだそう。(初めて知った、、、後からぐぐったら結構有名な話だったのね)


セロトニンは、日光を浴びて身体を動かすことで増え、


ドーパミンは、課題を克服したり目標を達成したりすることで増え、


オキシトシンは、人とのふれあい、スキンシップ、他者から承認を得ることで増えるのだそう。


「この要素全部、私と息子がやっている体験の中に入っているんですよ!」とホストさん。


なるほど、この方はゲストさんに幸せを感じてもらうために体験をしているのか!感動。



やっぱり、TABICAを使ってくださっている方のほうがTABICAを上手に説明できる。


このホストさんのエピソードを営業先で話したら、それだけでTABICAの魅力が伝わる気がした。


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私のいまのTABICAでの役職は一応カスタマ―サクセスということになっている。


日本語にすると顧客の成功なんだけど、成功とは何かといえば、やっぱり売上が上がったとか予約がたくさん入ったとかレビューが高いとかそういう数字ばかり見がちになってしまう。


もちろん、予約が入らなければ、体験ぺージのアクセス数がゼロだったら、このホストさんが言う「誰かに幸せを感じてもらうこと」はできないので


ゲストの目に留まるような体験ぺージを作ること、予約に繋がりやすく情報を盛り込むこと、妥当な価格設定にすること、魅力的なプロフィールと体験内容であること、などなどはとても大事である。


でももしかしたらそれ以前に、もっと遠くを見て、「なぜゲストにこの体験に来てもらいたいんだっけ?」「この体験に来てもらったゲストにどうなって帰ってもらいたいんだっけ?」というところを突き詰めることが大事なのかもしれない。


で、それはサービスを作る側も同じで、開催日はいくつまで設定できるようにするかとか、体験タイトルの字数制限は何文字が妥当かとか、どのタイミングで期間限定クーポンを発行するかとか、そういう細かい仕様以前に「なぜTABICAを使ってもらいたいんだっけ?」「TABICAを使った人にどうなってもらいたいんだっけ?」という問いを考え続けないといけないのだろうな。


TABICAを使っている方が多岐にわたるようになってきたので、この問いに対しての答えをまとめるのは結構難しいのだけど、


一つだけ言えることは、私も前述のホストさんと同じようにTABICAを使った人全員に幸せを感じてもらいたい、ということ。


もしかしたら、いろいろ考えたところで、結局それだけなのかも。

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