オンラインは背景が命
2020/10/16(金)
こんにちは!
リア充になると、ノートを投稿する時間がないのは、よく分かる。私の場合、最近、リア忙(りあぼう)だ。とうとう、今日は4:30に起きて、一心不乱に世界征服を目ざして働いている。
と言うのも、私がいるIT業界で、グローバルでも著名な経営者が複数参加する会議でプレゼンをしないといけないのだ。
世の中に5万とあるプレゼンの極意本には、プレゼンの成功は事前準備、練習あるのみとある。もちろん、その通りだが、現実は全く違う。少なくとも私の場合は!
だいたい、忙しくて資料が出来上がらない。練習する時間などないのだ!
今回も、資料の英訳チェックだけで燃え尽きた。
スタッフがドヤ顔で用意したGoogle翻訳!をアメリカ人のネイティブが好むスタイルに表現から書き直す。ついでに、極限まで文字量を削る。文字を減らして。ページ上のメッセージ性を際立たせ、口頭で補強して、心に響かせる作戦だ。
結果、プレゼンの練習は当日の早朝しかなくなる。
私のスタイルは原稿は用意しない。不自然になるし、原稿があると、読んでしまい噛み噛みになるからだ。
何回も練習しながら、頭に叩き込む。
はずだった。
早朝、スッキリした頭で資料を見直すととんでもないミスがある。結局、通しの練習は5回で本番を迎える。
マイクロソフトのTeamsの画面に入る。先日、ご紹介した楽しいTogetherモードではなく、マイクロソフトのCEOも認める、がっつり疲れる標準モードだ。
しかも、発表中は、パソコンの画面にはプレゼン資料しか映らない。画面の右下あたりに自分の間抜け面が小さく映るだけだ。参加者の顔色が分からず、説明するのだ。
気合と勢いで乗り切ろうと、始めた途端、ピンポーンと宅急便お届けの鐘が鳴る。しかも、いつもより長く鳴っている。ミュートを解除して、再開するも束の間、外の国道1号で某秘密結社?の街宣車が、勇ましい軍歌と共に、マイクパフォーマンスが始まる。
気を取り直しプレゼンを続ける。
伝わったかどうかは、画面に顔が映らないので分からない。質問もないので異論はないと思う。
プレゼンを終え、冷静になると、小高い丘の上からサンフランシスコ・ベイを望む瀟洒な豪邸の一室から、優雅に発表を始めるアメリカ人経営者がいる。もちろん、背景は、広い部屋に白い壁、壁には前衛風の絵画も掛かっている。
形式的には、彼女を管轄する私は、ボロい賃貸住宅の片隅からの参加だ。静かに、背景をぼかしモードに切り替えた。
写真は猪肉の赤ワイン煮@野毛