私がイセエビにハマったワケ③

2020/10/15(木)


(前回あらすじ:自分で買ったイセエビをプロに調理してもらって、美味しすぎて殻まで食べちゃいました)


ゲストハウスの人に紹介されたイセエビ漁は以前はtabicaでも募集をしていた「南伊豆くらし図鑑」のツアーです。

前日に民宿に泊まり、翌朝4時に前に宿の前に出ると、真っ暗で星が綺麗に見えました。

コンクリートのスロープが暗い海に向かって続いています。波打ち際に漁船の白い船体がぼんやり見えます。

ここが下流(したる)漁港です。

漁師のお兄さんたちは焚火を囲んで準備万端です。


出港して、日の出前の薄明かりの中、漁場へ向かいます。

イセエビは夜行性です。前日に刺し網を仕掛け、夜の間に動き回ったイセエビが引っかかります。日の出前に網ごと引き揚げます。

最初の網は港を出て10分もかからない所にありました。目印のウキを引き寄せ、モーターで網を引き上げます。引き揚げた網はイセエビや魚を引っ掛けたままカゴに溜めて、終わると次の網の場所に移動します。

終わりかけの頃、伊豆大島の横の水平線から太陽が登ってきました!

全ての網を揚げたので、港に帰ります。

10分後、網の入ったカゴを軽トラックに積んで、作業場に移動しました。


作業場は網を広げて吊せるようになっています。網に引っ掛かったイセエビやイセエビ以外のものをかぎ針状の道具を使って外していきます。私も軍手をしてかぎ針を使ってイセエビを外します。

最初は絡まって外すのが大変でしたが、イセエビのトゲは全部前を向いているので、お尻の方をゆるめると大物もスルスル面白いよう外れます。どんどんスピード早くなって漁師さんに褒められました。


イセエビは身の危険を感じると自分で脚や髭を切り離して生き延びようとします。トカゲのシッポと同じです。

取れてしまうと商品価値が無くなってしまうので、暴れないようにしっかり掴みます。

じっくり見ると、殻は光沢があって、ヒゲやトゲが左右対称で、配置バランスが完璧に美しい!殻の色は個体によって微妙に違って、真っ赤ではなくて紫がかっていたり、朱色だったり、青みがかったのもあったり、個性いろいろです。


作業が終わって、海鮮バーベキューの朝ごはんをいただきました。

美味しかったのはもちろん、イセエビの美しさにすっかり魅了されしまいました。


(つづく)

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