伊東の赤線⁉猪戸新地跡を行く⁉(静岡県伊東市)
2025/9/24(水)
静岡県伊東市・・・。
相模灘に面した伊豆半島の東岸中部に位置し、大室山と先原溶岩台地、伊豆高原などのエリアから形成されていて、夏には海水浴や山登り、冬には温泉巡り(伊東・宇佐美・赤沢温泉)、秋には紅葉、又 一年を通して、海や山の幸を堪能できるなど、観光名所が山ほどある市である(スキューバダイビングや動物園、漁港やフラワーガーデン、道の駅など多岐に渡る)。
まぁ今は、市長の問題(よくは知らんが・・・)⁉で色々ある伊東市であるが、JR線の特急踊り子が停車することもあり、伊豆半島の主要観光エリアの一角を担っている。
ちなみに熱海駅から伊東駅(終点は伊豆急下田駅)までは、稀にリゾート21と言う、とてつもなくゴージャスな普通自由席の電車が運行されている。
そんな観光の町、伊東市で皆さんが行く場所と言えば、温泉旅館に泊まって、大室山や城ケ崎海岸からの景色を堪能する事や伊東のグルメを堪能するとか、ゴルフをされる方は川奈カントリークラブに行くとか、色々あるのだが、レトロを愛する私が訪れる場所は全く違うのである(あっ、でも有名観光地も行ったけどね😊)。
伊豆半島の電車にはリゾート21と言う、普通自由席電車が存在する。この電車が来ると、とても得した気分になる。黒船電車とキンメ電車(赤色)が存在する。こちらは黒船電車。
伊東駅を出ると、いかにも昭和的なパラダイス⁉伊東温泉へようこそ♨と言う歓迎の提灯らしき群れが・・・・。
伊東駅近くの道の駅「伊東マリンタウン」。海や山の幸を使った飲食店、お土産物、日帰り温泉など道の駅にしては、かなり充実した観光施設的な内容になっている。一番最後の写真は伊豆高原プリンのストロベリー味(美味しい)。
伊東のシンボル、大室山。標高580メートルの火山でスコリア丘である。山頂にはリフトで楽に登れる。リフト乗り場付近のお店で見つけたレトロなコカ・コーラ自動販売機。
大室山付近にある「伊豆シャボテン動物公園」。世界中のサボテン・多肉植物と約140種類の動物が飼育されているが、一部は完全に放し飼いの動物がいたり(クジャク・リスザルなど)する。
伊東にある城ヶ崎海岸は、伊豆半島の東海岸に広がる断崖絶壁の海岸線で太平洋の荒波が作り出したダイナミックな景観になっている。
城ヶ崎海岸近くにある「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」。ランプと花が一遍に見れる⁉と言う斬新な観光地⁉しかし、実は意外と伊東の穴場かもしれない。花の数も多く、また神秘的なランプを見ることが出来る。
先ず、私が訪れたかった場所、伊東市東松原町にある、「東海館」と言う建物である。
この「東海館」は、伊東市指定有形文化財で、1928年(昭和3年)から1997年(平成9年)まで温泉旅館として営業していたが、現在、旅館は閉業している。
但し、日帰り入浴は可能で、更に建物内の見学をする事が出来、木造建物の美しくも贅沢を施した部屋や彫刻、柱、障子や吹き抜けの中庭を見ることが出来る。
外観もかなり素敵で、昭和初期の温泉情緒が漂う玄関や上品な造りをした望楼があり、更には、建物自体が川沿い(伊東大川)に面している為、全体を通し、古き良き温泉街の景観を楽しむことが出来る。
全国でも中々、このレベルの木造建築・レトロ・温泉旅館(跡)セットは、お目に掛かることが出来ないので、レトロ好きの方(まぁそれ以外も)には、オススメの観光場所ではないか⁉と思うのである。
伊東市 伊東温泉の観光文化施設「東海館」。高級木材や珍しい木材をふんだんに使った、和風建築の元旅館。現在も中に入って見学することが出来る。
次に訪れたかった場所は、伊東駅の南側に位置する「伊東の飲み屋街」である。
駅の東側には「湯の花通り商店街」「キネマ通り商店街(アーケード式、隣接して中央商店街もある)」が存在するが、その商店街から南側に進むと、何とも言えない昭和レトロ感満載の外観をした、飲み屋街(宵まち通りエリア)が突如現れる。
実はこの付近はかつて、赤線地帯「猪戸新地」が存在したと言われていて、多くの観光宿泊者が夜な夜な猪戸新地に繰り出したと言われている。
しかし、県の売春取締り条例が制定(1951年7月頃⁉)され、建物は残ったままスナックなどに変わって行ったと言われている。
当時を思わせる、ランプアーチや建物は現在も、幾つか残っていて、当時の賑わいも少し垣間見えた気がするのである。
猪戸新地(跡)近くには、2015年に閉館したストリップ劇場「ピンク座」の建物跡も残っていて、いかにもそう言う賑わいがあったんだろうなぁと感じてしまうのである。
とにもかくにも、王道な伊東観光が飽きた方、私みたいにディープで昭和レトロをこよなく愛する方、伊東のこの二ヵ所は絶対外せませんなぁ・・・うひょひょひょ(終わり)。
伊東駅近くの商店街と言えば「湯の花通り商店街」「キネマ通り商店街」。湯の花通りは戦後の闇市から栄えたとの事。七福神をシンボルとしてフィーチャーしており、商店街一帯に、お湯かけ(願掛け)ができる小型の七福神の石像が配置されている。キネマ通りは、戦前にあった映画館「キネマホール」に因んで付けられた。どちらもレトロ感が半端ない。
建物がレトロです。が何故か上品。
お洒落なアーケード。
お洒落なアーケード其の二。
道もこだわりが盛りだくさん。
昔の⁉映画の看板⁉
飲み屋街には昭和レトロな看板だらけ。
宵まち通り(伊東市猪戸・松川町・中央エリア)はかつては赤線地帯⁉猪戸新地があったとの事。
スナックの外観も素敵です。
THE昭和。
ランプの古さ。ここがかつての猪戸新地の中心部だろうか⁉
少し歩いたところには「ピンク座(ストリップ劇場、2015年閉館)」が、看板は当時のまま。
情緒溢れる入口看板。
海水浴場ではなく、大人の貝酔欲情と書いています。