一週間の歌で覚える!「チュリャ」とは、実はロシアのスープ
2025/7/17(木)
「チュリャ・チュリャ」って何? ロシアの素朴なスープの秘密! 「チュリャ (Tyurya / Тюря)」は、ロシアの伝統的な「パン粥スープ」です。豪華な料理ではありませんが、農民や兵士の腹を満たした、質素で栄養価の高い「生活の知恵」料理。硬くなった黒パンを水やクワス(ライ麦の発酵飲料)でふやかし、刻んだ玉ねぎや塩を加えた、まさに「ありあわせ」のスープです。
画像は自由検索のネットから
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【材料 - 最小限の構成】
• 硬くなった黒パン (ライ麦パン): 1~2切れ (約1カップ分、手でちぎる)
※ パン屑や端っこも可。「食べられなくなる前に救う」が本質
• 水: 500ml
※ 理想は「クワス」(後述) だが、水が基本
• 玉ねぎ: 小1/2個 (みじん切り)
• 塩: 小さじ1/4~1/2
• サワークリーム (スメタナ) または 植物油: 大さじ1~2 (あれば)
• (追加可能なもの):
o にんにく1片 (みじん切り)
o 刻んだキュウリ
o ハーブ (ディル、パセリ)
【作り方 - 5分で完成!】
1. パンを準備: 硬くなったパンを粗くちぎるか、手で砕く。
2. 玉ねぎを刻む: みじん切りにする。にんにくがあれば一緒に刻む。
3. 混ぜる: ボウルにちぎったパン、刻んだ玉ねぎ(とにんにく)、塩を入れる。
4. ふやかす: 水(またはクワス)を注ぎ、パンが完全に浸るようにする。
5. 仕上げ:
o サワークリームや油があれば加え、全体を混ぜ合わせる。
o 刻んだキュウリやハーブがあれば散らす。
6. 待つ (重要!): 5~10分ほど放置し、パンをしっかりふやかす。スプーンで食べられる柔らかさになれば完成。
ポイント: 火を使わない! 調理道具は包丁とボウルのみ。エネルギーも節約する究極のレシピ。
お好みで刻んだラディッシュ(大根)、ゆで野菜、ゆで卵、肉・ソーセージも足してもいいですよ。
チュリャの背景
「無駄を絶対に許さない」精神:
o 硬くて食べられないパンは、命の源だった。乾燥したパンは保存が効き、水と混ぜれば復活する。
o 野菜くず、庭のハーブ、取れすぎたキュウリ… ありとあらゆる「余りもの」が材料になった。
「クワスとの深い関係」:
o 理想の液体はクワス(発酵ライ麦飲料)。水より栄養価が高く、わずかな甘みと酸味がパンの味を引き立てた。
o クワス自体も古いパンから作る究極のリサイクル食品。貧しい家でも自家製クワスはあった。
「貧乏食」でありながら、パンと水という人類の基本食に立ち返る料理。現代の飽食の時代にこそ、その「質素な強さ」を見直す価値があるかもしれません。
食品ロス削減の観点からも、古いパンを蘇らせるチュリャの知恵は輝いています。
チュリャに水とクワスの代わりにケフィアと牛乳も使えますよ!
ちなみに私のチュリャは牛乳+パンです。朝ごはんとか何も作りたくないときはよく食べます。
私の豪華なチュリャは牛乳+ビスケットです。