天空の廃墟と言われた月見台住宅の今(横須賀市 田浦町)を行く⁉
2025/5/30(金)
神奈川県 横須賀市 田浦町・・・。
JR横須賀線 田浦駅が最寄り駅の人口約3140人の自然に溢れた町なのである。
田浦駅には、なかなか珍しいものがあり、駅ホーム横須賀駅方面にあるトンネル(七釜トンネル)は明治・大正・昭和に造られた三つのトンネルが並んでいる。
中央のトンネル(下り線)は、明治22年(1889)の横須賀線開通時に完成した最も古いトンネルで、上り線の美しいれんが造りのトンネルは、複線化に伴い大正13年(1924)に増設されたとの事。
一番大きいトンネルは、昭和18年(1943)軍需輸送の引き込み線用として造られたもので、駅の高架から三つのトンネルを見ることができる。
駅周辺は、昔は鎌を失うほど草が繁茂していたため、「失鎌(しっかま)」と呼ばれていたが、蒸気機関車の「釜を失う」に繋がることから、同じ発音の「七釜」に文字を変えてトンネルの名前にしたとの事。
そんな、歴史ある田浦駅から、高台に向かった先に珍しいものがあると噂を聞きつけて、今回散策したわけだが・・・。
田浦駅から南側の高台に向け徒歩約10分、高台にあるのは・・・。
古い平屋の建物が整然と立ち並んでいる。
実はこの建物、市営月見台住宅と言い、築60年以上経っているらしい・・・。
しかし、老朽化問題などもあり、2020年頃には住人全てが退去してしまったとの事。
そして、誰もいない住宅群は何時しか「天空の廃墟」「天空の神秘」「神々の廃墟」など言われるようになったらしい。
しかし、近年のレトロブーム、歴史ある平屋がそのまま残っている、高台から見下ろす永浦湾(東京湾)の絶景などから、全てを壊すのは惜しいと言う意見もあり、再生プロジェクトが行われている。
平屋をそのままに、リフォームして『住む・働く・創る』新たなコミュニティ空間にする動きが出ているのである。
実際、一部は既にリフォーム工事が行われていて、建物はそのままに内部が新しく生まれ変わっているのを目にする事が今回出来たのである。
天空の廃墟の行方は如何に・・・・私はとても気になり興味があるわけで・・・。
横須賀市 田浦町の最寄り駅、田浦駅。
ホーム横須賀駅側の3つのトンネルは、明治・大正・昭和に造られたものである。
駅近くにはレトロな建物が・・・。
駅から高台に向かった先にあるのは・・・⁉
高台には月見台住宅。築60年以上の古い市営団地は老朽化もあり、2020年頃には全ての住民が退去したらしい。
実は平屋の住宅群なのである。
高台にある事から、天空の住宅跡・天空の廃墟と言われていたが・・・。
哀愁漂う建物。
THE昭和である。
しかし・・・。
再生プロジェクトにより今、新しく天空の廃墟は、生まれ変わろうとしている。平屋は残しつつ・・・楽しみだ。