【開催報告】シダが大好きシダちゃんとシダ図鑑を作ったよ!
2024/8/28(水)
8/18(日)に、シダが大好きなシダちゃんを招いて、「面白すぎるシダの世界」を開催しました。
シダちゃんは、シダが大好きすぎて奈良県の吉野町に移住し、シダ植物専門の植物園「しだのすみか」までつくってしまうというくらいシダをこよなく愛するとっても素敵な人です。シダちゃんが関東にやってくるという情報を聞きつけて、きのこのこのこキャンプとコラボさせていただくことになりました。
今回やったことは、シダを探して散策し、シダ図鑑を作る!というのがメインコンテンツ。
さらに、シダの仲間でもあるわらびの根っこからとれるわらび粉で、わらび餅作りも行いました♪
真夏開催につき、まずは室内で開始のご挨拶。
簡単な挨拶を済ませたら、シダちゃんからシダのクイズやシダの解説が始まっていきます✨
シダを愛するシダちゃんの語り口に、みんな惹きこまれていきます。
そして、すぐにシダ探しの旅に出かけました!
「シダは鳥が手を広げたような形で左右が同じ形で」「裏に胞子がついていて」など、先ほどのシダの説明をたよりに、シダを探していきます。
これかな?と思ったらすぐに「シダちゃん、これってシダかな?」と、大人も子どもも質問していきました。
シダちゃんに質問をすると、その場でシダちゃんから丁寧に解説をしてもらえます。
葉のつき方、胞子のつき方など、見分け方やシダ講義が次々に展開されていきました✨
シダがいっぱいの会場で、小さな子もシダ探しに夢中になっていきます。
シダって、こんなに種類があったの?というくらい、色々なシダがみつかっていきます。
一番多いのは、イヌワラビ!なんとかそれ以外のシダを見つけようと、みんな必死になります(笑)。
「このシダは何?」「あれ、どこが違うの?」などと質問すると、シダちゃん講義がまたスタート♪♪
最後にとっておきのシダを紹介してもらいました。
「とっておきのシダがこの近くにあるけど、どこにあるかな~?」と質問されて「これ?これかな?」と子ども達も必死で探すけれど、なかなか見つからず・・。
とっておきのシダはこちらでした!「イワガネソウ」。
全然シダっぽくないフォルムです。上の写真で、左にあるくるくるっと巻いているのは新芽の赤ちゃん。上に伸びている黄緑色の部分は人間で言うと1年生くらい。下の緑に広がった部分は大人。1つのシダから、色々な成長具合の部分をみることができました。子どもたちも興味深々でした。
部屋に戻ってきて、いよいよシダ図鑑を作っていきます!
なんとなく自分達で似ているなと思っているもの同士を近くにおいておきました。
自分達が仕分けたものを、シダちゃんが確認してくれて、さらに分類してくれたり、名前をつけていってくれました✨
この時間が、特に大人にとって、めちゃくちゃ楽しい時間となりました。どこが一緒でどこが違う?じっくりと観察するうちに、だんだんと違いが見えてきます。葉のつき方はほとんど一緒だけど、胞子のうのつき方が違ったり、葉も胞子のうもほぼ一緒なのに、茎にふさふさの毛があるのが違いだったり!また、分類をしながら、シダのフォルムの美しさをしみじみ感じる時間でもありました。
シダ図鑑、完成~~~!
こんなに種類があるなんて、びっくりです✨
シダ図鑑を作り終えたら、また外に出てランチタイム。
川も流れていたので、足を川につけながら食べる子もいました。
さらに川遊びが発展して、きのこのこのこダム作りが始まっていきました(笑)。
ランチを食べ終えた子から、わらび餅作りに挑戦していきます。
シダちゃんがわらびを発見してくれて、見せてくれました✨
ちなみに、私たちが一番たくさん発見したイヌワラビは、ワラビと似ているけれど全然別物で食べられないことから、イヌワラビと名付けられたそうです。
このワラビの根っこにある澱粉を、とんでもない手間暇をかけて抽出したものが、本来のわらび粉です。みんなでワラビの根っこのあたりを触ると、確かにねばねばしています。これがでんぷんかと感動!そして、なんと、わらび100kgからわらび粉は約70グラムしか取れないとのこと。今回は富澤商店さんのわらび粉100%の本わらび粉を200グラム用意したので、必要なわらびの量は・・・280kg以上!(ちなみに100gのパックで1600円!)食べ比べもするために、でんぷんも入っている一般的な特選わらび粉も用意しました♪
わらび粉を分量の水に溶かして、砂糖を混ぜたら、火にかけていきました。(今回は時間の関係と安定した火がほしいのでガスコンロで)。
白い液体をまぜまぜまぜ。全然様子も変わらずに、子ども達もこれでいいのかなぁなんて思っていたら、少しずつ固まりが浮かんできました!そしたら、あっという間にどんどんと固まっていきます✨本わらび100%と、一般的なわらび餅は全然色が違って、本わらびのほうは灰色です。そして、粘りがあって、固まるのが早い!
固まったわらび餅は、スプーンでぽとぽとと水の中に落としていきました。↓これは本わらび100%のわらび餅♪
↓こちらは、ちょこっとわらび粉が入ったでんぷんメインのわらび餅。
一般的なわらび餅も十分に美味しかったけれど、本わらび100%のわらび餅は格別!!!
つるっとしたのどごしとなめらかさと、味わい深さ。100%のものは食べた事がない人がほとんどで、その美味しさに驚いていました。
わらび餅を食べたり、川で遊んでいるうちに、あっという間に終了のお時間になりました。
最後まで、シダちゃんからシダの話を聞いている子どもたち。「新芽のぐるぐるがかわいいから、ぜひ探してね~!」
そして、最後にはゲストの皆さまから、たくさんの素敵な感想をいただきました✨
「リョウメンシダの造形を見た時にすごく感動した。かわいいシダもあるし、オオバノイノモトソウは井戸の元に生えているというのが雅だなと思ったり。色んなシダがあって、だんだん見分けられるようになってすごく面白かった」
「ワラビの根っこを実際にさわったらネバネバしていて、シダとわらび餅が繋がっていい体験ができた」
「シダちゃんのシダが好きっていうキラキラがぐっとせまってきて、シダへの興味が開かれた。奥深いし、久しぶりに知的好奇心がぐるぐるっと動かされて、本当に楽しかった。家にも生えているし、観察したり、切り花に添えたり、生活に取り入れてみたい。わらび餅も美味しくて感動しました。」
などなど、他にも嬉しいご感想をたくさんいただきました✨
しかも!かえってきてから、シダへの興味が目覚めた子のお母さまからこんなレビューも届きました❣
「楽しく和やかな雰囲気の中、シダ探しやシダの分類をし、シダのことを沢山教えていただき、シダの奥深さにふれさせていただきました(*^^*) ワラビもちの食べ比べも面白く美味しく、シダちゃんもゆっこさんも皆様も色々ご準備いただきありがとうございました! 息子は持ち帰ったシダの胞子を顕微鏡で見て盛り上がってました。また宜しくお願いします☺」
なんと、帰ってからシダを探して、胞子を顕微鏡で見ていたそうです。さらに、ジャガイモからでんぷんを取り出してみたい!などという方向にも膨らんだとのこと✨子どもの興味に火がつく瞬間に立ち会えたことは、私達にとって最高のプレゼントとなりました。
次は、9/7(土)「森と仲良くなって ワクワクする一日を檜原村で❤」です。
今回もまたミラクルに楽しいことが生まれそうです✨山奥まで無料送迎付というスペシャルな会ですので、ぜひ遊びにきてください。お席はあと5席ですので、ぜひお早めにお申し込みください(*^-^*)