「マンティ」の話とレシピ
2023/9/12(火)
シルクロードを渡ってきてウズベキスタンにたどり着いた「マンティ」の話
料理教室で作ったマンティ
料理教室で作ったマンティ
Tashkentの店で食べたマンティ
マンティ (Manti、マントゥとも呼ばれる) は小麦粉を練って作った生地に具材を詰めて調理した、中央アジアやトルコ、コーカサス地域、韓国、中国北西部で一般的な料理である。「マンティ」という語は東アジアの饅頭や包子、マンドゥ、そしてネパールのモモと密接な関係があると考えられている。マンティは香辛料で味をつけた羊肉もしくは牛ひき肉を生地の中に詰め、茹でるもしくは蒸して作る。中央アジアのマンティは、「蒸し」型である。蒸すという方法はゆでるも余計に時間がかかる。さらに皮を薄く作る分、具や蒸し器内の水分の影響を受けやすいため、扱いはより慎重になる。シンプルなの作り方なのに、とろんとした玉ねぎの甘さが香辛料とよく合い、肉の風味と合う。その他、カボチャとジャガイモのマンティもある。味付けはヨーグルト+ディル若しくは、炒めた玉ねぎ+トマトソースがおおい。きれいな包み方でお皿の上でお花が咲くようで美しい。
料理教室で作ったマンティ
歴史
マンティはウイグル自治区、中央アジアからアナトリア半島に至るまでの範囲に広く見られる料理であり、モンゴル帝国からTimur王国にかけて行われたテュルク民族の移動によって広まったと考えられている。ウズベキスタンのマンティに最も近いものは、マンティと同じ方法で調理されるモンゴルの国民料理「ブズ」である。 イースト菌を使って作った生地を「マントゥン・ブーズ」、餡のない生地を「マントゥ」と呼ばれている。
現代中国では、「マンタ」(餡を詰めた蒸しパイ)に似た料理は「包子」(中国語: 包子、bāozi、boši)として知られ、一方「マントウ」(中国語: 饅頭、簡体字: 馒头、これらは通常、餡の入っていない蒸しパンである。 しかし、一部の歴史家は、古代において「マントウ」は中央アジアで知られているマンティにもっと似ており(つまり、餡が入っていた)、同名のチュルク料理の影響下で出現した可能性があると主張している。 「buuz[a]」、「bozy」、「poses」という言葉は、中国語の「baozi」に由来されている。 漢王朝の滅亡とその後の三国時代の出来事を描いた羅冠中の中国中世の古典小説『三国志』では、マントウの出現の歴史について言及している。
日本の「饅頭」は餡を詰めた揚げパンも、語源的には中国の「饅頭」に由来されているという説もある。正に雄大なシルクロードで日本からトルコまで広まった大人気なマンティ!
作り方
生地
小麦粉 600g
卵 1個
水 200ml
塩 大さじ1杯
サラダオイル 大さじ2杯
具
かぼちゃ 400g
玉ねぎ 1個
オイル 大匙3
塩、コショウ、クミン 適量
作り方
具
かぼちゃを小さい角切りして、玉ねぎをみじん切りにする、オイル、塩とスパイスを入れ、よく混ぜ合わせる。
生地
小麦粉、塩、水、サラダオイルを混ぜる。最初はへらなどで、途中から手でまとめいく。2,3分手でぎゅうぎゅうこねてください。まとまったら、ラップをかぶせて30分ほど休ませておく。夏は冷蔵庫で、冬は室温でOK。
生地を棒状にしてナイフで切っていく。麺棒で丸くのばす。
マンティの皮に具をのせ、くっつけて包む。
蒸し器の皿にオイルを塗る。マンティを入れ、30~40分程度蒸したら出来上がり。スメタナ、ヨーグルト等をつけるとさらに美味しく食べられる。
マンティを作る料理教室を2回開催しますので、皆様のご参加をお待ちしています。
9月23日(土)
10月1日(日)
ご予約はこちらから