第64回須賀敦子輪読会は「ふるえる手」でした
2023/1/31(火)
トリエステの坂道の最終作品「ふるえる手」を読みました。
読む前にイメージ画像としてローマの動画を画面共有で一緒に見ました。
バルベリーニ広場に面して建つベルニーニホテルから
宮殿、サンタ・マリア・マッジョーレ教会辺りを
一人訪ねた時のお話をしながら画像を見ました。
その後、ローマの地図を広げながら
作品を交互に読み
感想や疑問、どこにひかれたかなど会話しながら
読みすすみます。
「ふるえる手」は、誰の手なのか?
私たちは、ふるえる心で作品を読みました。
作品に登場する人物は、カラバッジョ、ナタリア・ギンズブルグ、そして、
ナタリアの本を須賀さんに渡してくれたペッピーノ。
カラバッジョは「マッテオの召出し」についての記述があり
めるさんに画像を送ってもらって確認したり。
ナタリア・ギンズブルグの「ある家族の会話」、
その本の表紙の絵は「エゴン・シーレ」とあり
東京都美術館で開催中の展覧会に行こうか迷っていたけれど
やっぱり行かなくっちゃ・・などと
会話したり。
作品については、のちほど、読書ノートを残します。
ナタリア・ギンズブルグの「ある家族の会話」は読まなくてはいけないね・・と話し合う。
「トリエステの坂道」で気づいたことは多々あるのですが
編集者と作家の意志を読み取ることができる形の本で読むことの大切さを
「トリエステの坂道」は気づかせてくれた。
新潮社文庫で読んでいます。
次回までの宿題は、付録「古いはすのタネ」を読んでおく。
そして、編集者・湯川豊の書いた「須賀さんについてノート」を読みます。
須賀敦子は、いろいろなことを私たちに語りかけ
教えてくれます。