テントの選び方

2023/1/26(木)


テント選びで失敗しないために・・・


キャンプを始める前、まず購入を検討する道具のひとつがテントです。


まずはテントの種類を知ろう


ドームテント



メリット

・シンプルな構造で初心者でも建てやすい

・基本的にコンパクトなのでサイトがスッキリまとまる


多くはクロスポールで立ち上げるシンプル構造のため設営しやすく、アイテムも多いため選択肢も幅広く、ビギナーを中心にファンの多いテントです。

デメリット

・テント高が低いタイプはかがまなくてはならず窮屈と感じるかもしれません。

・人数やギアの多さによっては別にタープを張る必要がある


重心が低い設計は風に強いというメリットはあります。

また、大人数となるとほぼ寝室としての使用がメインになり、リビングスペースはタープで作ることになるケースもあります。


2ルームテント


メリット

・リビングと寝室が一体化しているので、ひとつ建てるだけで設営完了

・悪天候時も安心感がある

ひとつ屋根でもリビングと寝室に分かれています。

フルメッシュ・フルクローズできるタイプも多く、ゆったりと過ごせる快適性が大きなメリットです。

タープを張らずに気軽にキャンプを楽しんだり、急な雨にも慌てず対応できるのが強みです。

デメリット

・大きいため狭い区画だと入らない場合も

・重いものが多く設営撤収が一人だと大変


ロングスケールの2ルームテントは、快適な一方で物理的に狭い区画サイトに収まらないことも。またドーム型より設営時間もかかるため、スイスイ建てられるようになるには慣れが必要かもしれません。


トンネルテント


メリット

・寝室とリビングを一度に建てられる。設営方法自体はシンプル

・内部空間が広く、インナーを外せばシェルターとしても使える


同じ二部屋構造でも主にドームテントにスクリーンタープが付いたタイプが2ルームテントと呼ばれ、前室部分が流線形に伸びたタイプです。


大きく違うのは設営方法で、トンネル型テントは3~4本のポールを通して立ち上げるだけと行程としてはシンプル。インナーテントを外してシェルターとして使える点も、スクリーン付属タイプの2ルームテントにはないメリットです。

デメリット

・重いものが多く設営撤収が一人だと大変。大型で狭い区画には入らない場合も

・広い分熱がこもりやすい


重いこととサイズによるデメリットは2ルームテントと同じですが、トンネルテントに限った話では“暑さ”。奥行きがある分テント内の熱が逃げにくく夏場は暑く感じることもあるので、メッシュに切り替えられたりパネルを跳ね上げされるタイプがオススメです。


ティピ(ワンポール)テント


メリット

・ポール1本で支える構造で設営が簡単

・とんがりフォルムで見た目もおしゃれ


トンガリ屋根がトレードマーク

構造がシンプルなので設営が簡単。底辺をペグダウンしたら支柱となるポールを真ん中に1本立てるだけなので、ビギナーにも扱いやすいテントです。

デメリット

・センターポールがあることでレイアウトの自由度が下がる

・ほとんどが前室がないため雨が吹き込みやすい


構造上前室などのスペースはなく、雨天時はタープとの併用がオススメ。そこをウィークポイントと感じるのであれば、ひさし部分(キャノピー)のあるタイプを選びましょう。


ロッジ型テント


メリット

・内部空間が広く家に近い感覚で過ごせる

・レトロなフォルムでおしゃれにもこだわれる


まるで家に居るかのような居住空間が広さが最大のメリット。壁がほぼ垂直に立っているため、デッドスペースも少ないのが特徴です。

まるで海外キャンプのような佇まいで、レトロやビンテージテイストの小物を組み合わせてコーディネートも楽しめます。

デメリッも

・重くて大きいものが多く設営が大変

・価格が高め


基本大人数向けであることと鉄骨ポールのため重いタイプが多く、持ち運びに苦労することも。また他のテントに比べて10~20万円クラスと価格帯も高めです。



選ぶ際に必ずチェックするべき4つのポイント


1:耐水圧は最低1,500mmは必要


テントを購入する際に重視したい判断基準のひとつが、生地の「耐水圧」。


耐水圧とはテントが水にどれだけ強いかという指標なのですが、一般的に傘の耐水圧は200~500程度、レインウエアは2,000mm以上と言われています。


テントによって耐水圧は様々ですが、3~5万円前後のコットン生地以外のテントであれば、耐水圧1,500mmのものでも雨をしのぐことはできます。昨今ではゲリラ豪雨など雨量がかなり多くなることなどもありますので、2,000mm以上あれば安心。基準としては、最低でも1,500mm以上のものを選ぶようにしましょう。


ちなみに公園やプールなどでよく見かけるようなポップアップテントの耐水圧は無いに等しく、もちろんこれに泊まるなんていうことは無謀です。

耐水圧の高さと価格はおおむね比例する傾向にありますが、できるだけ悪天候を想定して耐水圧の高いテントを選んでおくと安心ですね。


2:使用人数に合ったサイズかどうか

表示されている使用人数はあくまでも「最大収容可能人数」であることに注意が必要です。テントの中でゆったりと快適に過ごしたいのであれば、表示人数からマイナス1~2人での使用をオススメします。


例えば、大人2人・子ども2人のファミリーキャンパーでドーム型テントを選ぶ場合、5~6人用と表示されているものを選ぶとよいでしょう。cm表示で考えるなら、インナーテントの床サイズが270×270cmもしくは、300×300cmを目安にします。そうすることで、いくらか荷物をテント内に搬入しても、まだ余裕をもって使用することができますよ。


3:予算に見合った価格かどうか


キャンプを始めるときは、初期投資としてある程度の金額がかかります。テントだけでなくチェアやテーブル・焚き火台など他にも購入する予定がある場合、テントは予算を決めておきましょう。ただし、安いからといって品質に妥協しないということは大前提! 安全性と予算のバランスを見極めて購入しましょう。


4:スムーズに設営できそうか


後先考えずカッコよさ重視で選んでしまい、いざ設営しようとなったら複雑でテントを建てられなかったなんていうことも……。

設営に自信のない場合はワンポールテントやドーム型の中でもシンプルな構造のアイテムを選ぶと良いでしょう。


最近はポンプでチューブに空気を注入するだけで設営できるタイプのテントも。ただ一見簡単そうに見えますが、じつは重たかったりテントそのもののスペックに不安があったりなどもするので、選ぶ際にはスペックをしっかりチェックしましょう!


さくランドのキャンプイベントではホストはすべてのテントの設営を把握しているわけではありませんが、一緒に設営をお手伝い致しますので、どうぞ、キャンプデビューにご活用ください。


参考サイト

https://camphack.nap-camp.com/755

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