出会うと嬉しくなる植物(5月)

2022/5/21(土)

森歩きをすると遠く時間をさかのぼって幼い日に戻ってしまうのです。森はいつも心の落ち着き場所だった気がします。経済成長の時代には多くの森が消えてしまったのに、今でも心地よい場所です。


5月、その端正な姿から遠くても確実に目に入ってしまうのはこの植物、ヤマシャクヤク。たいていはいくつかまとまっています。



野生植物の花は一般に栽培植物より地味で目立たないのですが、これは別。だから出会いは本当に心躍ります。その薬効成分のせいか、あの食欲旺盛なシカが食べません。花の季節までこうして無事に育つことができます。


もう一つは小さな小さなスズムシソウ。普通に歩いていたのでは通り過ぎてしまいます。だから私は森の木々の下を「スズムシソウ出ておいで」と声を掛けながら足元のどんな小さなものも見逃さないように、踏みつけないように歩きます。すると「ここ、ここ」とスズムシソウが声をかけてくれます。


スズムシが何匹も。その一つを描いてみるとこんな風。本当にスズムシのようです。自然てすごい!




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