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子連れでホスト活動のススメ!

皆さん、こんにちは。

ainiで大人気の自然体験ホスト、ゆっこさんが、「子連れでホスト活動をすることのススメ」をお伝えします!

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はじめまして、きのこのこのこキャンプのゆっこです。

今回は子連れで体験運営をすることについて、子連れ運営をして良かったことについてお伝えします。

 

私は小1と小3の娘がいる二児の母です。

イベントの際には、いつも娘二人と夫も一緒に参加させてもらっています。

きのこのこのこキャンプの他のスタッフにも、子どもを連れてくるメンバーが多くいます。

 

活動を始めたころは、我が子は年少と年長。

子連れで運営することが出来るなんて思ってもいませんでしたが、このスタイルは我が家にとってなくてはならないスタイルとなりました。

そして、きのこのこのこキャンプとしても、当日の風土をつくっている大切な要素でもあります。

皆さんそれぞれに事情があると思うので、必ずしもこれが正解のスタイルではありません。

でも、「子どもがいるからイベントの開催が難しい・・」と思っている方がいらっしゃれば、ぜひ参考にしていただいて、自分の出来る範囲でやってみるきっかけになれば嬉しいです。

 

開始のアナウンスはだいたいいつも抱っこをしながら

開始のアナウンスはだいたいいつも抱っこをしながら

 

子連れ運営のきっかけ

そもそも、一番最初にイベントを企画した時は、子連れで運営しようなんて全く思っていませんでした。

子連れでその日一日が成立するとは思えないし、子どもは夫に預ける選択肢しか頭にありませんでした。

しかし、その時に一緒にイベントを企画してくれる友人が「自分の子どもも連れていっても大丈夫かな?」と聞いてくれたことで、はっとさせられました。

 

当時の私は教育や子育てに関心があり、どうしても行きたいセミナーがあれば子どもをおいて出かけることもありました。

コロナ前は勉強会や講演会といえば対面の場合が多く、なかなか子どもを連れていけませんでした。

「ママ行かないで!」と泣くこどもを置いていきながら、勉強に出かけることに心苦しさを抱いていました。

 

ですので、彼女の「子どもを連れていってもいい?」の一言で、

「そうだ!その選択肢があるんだ!」と開眼したのでした。

 

それからは逆に、「子連れでできるスタイル」を基点に、運営の在り方を模索し、試行錯誤の末に、仲間と共に今のスタイルに辿りつきました。

 

子連れ運営の様子 ~安全設計×ゲストに頼る~

では、どんな風に運営をしているのかをお伝えしていきます。

 

きのこのこのこキャンプでは、大きく分けると、調理をする企画と、遊びの企画の2種類があります。

開催時間は10時から15時くらいまでで、関東近郊で電車でもアクセス可能な場所で開催しています。

何かしらメインの企画があるのでそこに参加しつつ、自由に自分のやりたいことをやっています。

スタッフの子どもとゲストの子どもは垣根なく、一緒に遊んでいます。

 

カレーを作りたい人はカレーを作り、その傍らで薪割りをしたり、あそんだり。

カレーを作りたい人はカレーを作り、その傍らで薪割りをしたり、あそんだり。

 

こういった場面を、どのように工夫して実現しているのかご紹介します。

 

①チームでの運営

基本的にはチームで運営することで、子連れ運営を可能にしてきたという側面が大きいです。

子連れ運営では仲間の存在は心身共に大きいので、もし似たような関心がある人が思い当れば、一度誘ってみるのもいいと思います。

ですが、チームでないと出来ないわけではありませんので、他の工夫の仕方もお伝えします。

 

②安全設計の工夫

スタッフが少ない日などは、そもそも危険を伴う活動を減らしたイベントにするようにしています

スタッフが手薄で一番怖いのは、もしもの事が起こった場合です。

ですので、目を離しても大きなリスクがそもそも起こらないようなイベント設計にするようにしています。

 

例えば、

  • 火は使わない、使う時間を限定する
  • 危険なものをあらかじめ排除しておく
  • 目を離しても安全な場所で開催する
  • 企画内容をシンプルにする

つまり「目を離しても危なくない」「子どもに注意する必要がない」という状態にしてしまうということです。

 

これは安全面においても意味がありますし、注意をしないでもいい環境というのはゲストにとっても心理的な心地よさが大きいです。

我々は最低限のルールだけは最初にお伝えしておいて、逆にそれ以外の事は多めに見られる状態をつくっています。

 

目の届く範囲で、遊べるものがたくさんあり、子どもが夢中になれる里山

目の届く範囲で、遊べるものがたくさんあり、子どもが夢中になれる里山

 

③ゲストに頼る

そういった環境面を整えておきながら、私たちはゲストにどんどん頼るようにしています

9時にしかオープンしない施設だけど、9時半にはスタートさせたいというような時、完ぺきに整えた状態でお出迎えすることは難しいです。

ですので、荷物を運んだり、ブルーシートを広げたり、そんな設営のようなこともお願いすることもあります。

最初にその旨を告知段階でお伝えしておけば、お互いにその気持ちでいられるので安心です。

そして、一緒に荷物を運んだり、会場を設営する中で、だんだんとお互いに気持ちもほぐれて、対等な関係になっていき、その日を一緒につくる仲間のようになっていきます。

 

きのこのこのこキャンプで開始の挨拶にお伝えするのが「みんなできもちのいい一日をつくる」ということ。

一緒に気持ちよく過ごせるようにしましょうとアナウンスすることで、各自の判断で動いてOKという事を認識いただけて、お互いに楽になります。

最初のルールお伝え 「みんなで一緒に気持ちのいい一日を作ろうね!」前で聞く子どもとその後ろで聞いている保護者

最初のルールお伝え 「みんなで一緒に気持ちのいい一日を作ろうね!」前で聞く子どもとその後ろで聞いている保護者

 

自分の子どもが困っていたら、ゲストのママが対応してくださるような事もあります。

そんな中で、ホスト・スタッフという間柄から、同じママ同士、人間同士の関係へ変化していきます。

 

その関係性を作るために大切にしているのは、情報を開示すること

今日はどんな流れで何をするのか、

調理をする場合はどんな手順でやろうとしているのか、

片付けは何時までにどこまでやらなければならないのか等、

各自がどう動けばいいかを判断できる材料をお渡しします。

ホスト側しか知らない情報を極力無くし、ゲストを指示待ちの状態にしないようにして、ゲストが自ら工夫したり動ける環境を作り出すこと。

そこにしっかり力を注げば、ainiのゲストの皆さまは優しい方ばかりなので、その日一日が気持ちよく回っていきます。

 

このような工夫をすることで、自分の子どもに「ママー!」と呼ばれて何かを中断したりせねばならない状況になったとしても、お互いに助け合いながらその日を進められるようになっていきます。

ゲストも一緒に片付けたり、荷物を運んだり

ゲストも一緒に片付けたり、荷物を運んだり

 

子連れ運営をして良かったこと

では、子連れ運営をしてみて、思っていることをお伝えします。

私としては、子連れ運営をして200%良かったなと思っています。

大変なことも多少はありますが、それ以上に得るものが大きかったです。

 

①子連れ運営でなければホストを続けられなかった

大人も子どもも思いっきり遊べる気持ちのいい場を作りたいという想いと、家族との時間も大切にしたいという想いを両立するには、子連れ運営のスタイルしか選択肢がありませんでした

ここまで継続的に活動が出来たのも子どもも喜んで参加してくれるし、その様子から夫も協力的な状態でいてもらえるからこそ。

また、同じような想いの仲間と繋がれたのも、子連れ運営の選択肢があったからこそでした。

子連れが出来なければ、活動がそもそも出来ていない我が家でした。

今はまだ月1回程度の頻度ですが、その時々で出来ることを、長く続けていることで、経験を積み重ねていけますし、また子どもが大きくなったりライフステージが変わった時に、さらにアクセルを踏むこともできると思っています。

 

②親も子どもも成長できた

異年齢の多様な子どもとその親が集う中で、親子共にたくさんの刺激を受けました。

子どもは、お兄ちゃんやお姉ちゃんの真似をしてひっぱられて成長できる機会も多かったです。

調理をしたり、片付けをしたり、その日の役割を果たしている子どもをかっこいいなと横目で見ながら、その真似が出来るようになっていきました。

 

また、イベント当日は初めての人も多くいます。

その中で、初めて会う子と遊ぶ機会をたくさんもらえて、すぐに友達になれるようになっていきました

保育園時代からこの活動を行っていますが、長女も次女も小学校の新しい環境に入ったときに、すぐに友達を作って帰ってこれたのは、この活動を通して色々な人に温かく囲まれる機会に恵まれたお陰だと感謝の念が尽きません。

他にも、自分が働いて他のゲストの方を出迎えている様子の背中を見せられたり、事前も当日の一緒に準備を手伝ってもらう中で、何かを企画して、実行するということを体感してもらったりと、様々な成長の機会がありました。

スタッフの子どもとゲストの子どもも、いつもまじりあっている

スタッフの子どもとゲストの子どもも、いつもまじりあっている

 

親としても、成長させてもらえることも出来ました。

他のママの対応や子どもとのやりとりをみて学ぶことも多かったですし、逆にホストとしてどうあるべきかを考え続けることが出来ました。

子どもへの対応の仕方については、チーム内で何度も話をして、その中で方針を作ってこれました。

親としての役割もありながら、運営をするのは心身共にハードな側面もありましたが、もがきながらも一人の人間として成長させてもらえましたし、子育ての苦労を活動を通して乗り越えられました。

 

③ゲストにとっても安心できる空気になる

ゲストの方からのレビューで、同じ子連れ同士で安心できた、というご意見をいただいた事もありました。

完全な親なんていませんし、子育てはなんでもお互い様。

スタッフが子どもを連れてくると、そんな空気がぐっと高まります。

また、みんなが調理をしている時に率先してその役割を果たしてくれるスタッフの子がいれば、その輪には入らずに遊ぶ子もいたり、私のように抱っこしているスタッフがいたり(笑)。

子ども達が自分が今やりたいことを表現してくれることで、ゲストも安心できる空間になっていきます。

みんな違って、みんないい。それを率先して表現してくれるスタッフの子どもたちに、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

 

子連れ運営をしているスタッフからも、意見をいただきました

 

きのこのこのこキャンプが目指すひとつの在り方として、子どもがプログラムに縛られずにそれぞれのペースで楽しんでくれたらOK、というのがある。スタッフの子どもにはいろんなタイプがいて、その日の企画にのっかってくれる相棒タイプ、自分の遊びたいことに集中するタイプ、お母さんにくっついていたい子も。スタッフの子どもたちがいろんな役回りを体現してくれることで、参加者の方々に、それぞれの在り方でいいんだと体感してもらえると良いなと思う。

また、平日仕事をしている自分としては、休日子どもといる時間も大切にしたい。

きのこにも参加したい。それを両立させてくれている。

 

何か活動するときに、その活動を、子どもも喜んで自ら行きたいと言ってくれて、自分も全力で楽しんでできるというのは、ものすごく精神的にありがたいです。

自分もハッピーで子どももハッピーで、かつ、一緒に時間や経験を共有できることは、ママとしても、一人間としても大変満たされるからです!

また、メンバーの皆さんも子連れが多いことや、子どもと同じ目線で楽しんでくださる方が多いことで、子どもを連れて行っても、ずっと一人で子ども見なくてはということから解放されて、お互いに向き合う形での育児でなく、一緒に前を向いて楽しめるというスタンスは、つい子どもと対峙する時間ばかりになりがちな、幼少期の育児においてめちゃくちゃ助かります✨

 

まずは、小さくスタート

子どもがいるからこそ、きめ細やかな目線で、子ども向けのイベントを行うことができます。

また、親の気持ちにも共感できます。自身の子どもの成長に伴って、対象年齢を変化させていくのもいいかもしれません。

1歳児が芝生で遊ぶだけのイベントも、楽しそうですよね✨

子連れの日と、そうでない日を組み合わせて開催するのもいいと思います。

子どもがいることでスタートに踏み切れない人がいれば、まずは、小さくスタートで大丈夫。

ぜひ長く活動を続けながら、自分なりのスタイルを見つけてみてください。