泉鏡花「天守物語」は、高貴な女性の凛々しさが光る物語です。

2021/4/4(日)

極上のエンターテイメントです。

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第一幕


舞台は姫路城、天守閣。

数人の侍女が、天守より釣竿を垂れている。

秋草を釣ろうというのである。

餌はというと、それは「白露」

ほどなくして

「釣れました」

「あれ、私も・・・」

黄と白と紫の胡蝶の群れ、ひらひらと舞い上がる。


なんとも不思議な幽玄世界です。

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天守閣の天井から降りている梯子より

天守閣の主、富姫が現れる。


「お帰りあそばせ、お帰りあそばせ」

口々に言迎う侍女ら。


富姫は、遥かかなたにある「夜叉が池」に

参っていたとのこと。


ここまでの件で登場人物は

すべからく只ならぬ者であることが伺えます(;^_^A。


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第二幕


さらに天守閣の天井から降りている梯子より

猪苗代城の主 亀姫が現れる。

山伏をお供に連れている。


山伏が小脇に抱えているのは

「白布に蔽うたる一個の小桶」

富姫へのお土産とのこと。


中から出てきたものは「色白き男の生首」


げに恐ろしや・・・(;^_^A

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第三幕


ふと、城下を見ると、城主である但馬の上が鷹狩をしている。

生首のお礼にと、富姫は白鶴に身を変えると

鷹を呼び込んでしまう。


「この鷹ならば、毬を投げても取りましょう。

たんとお遊びなさいまし」


さて、ここから、大変なことが起こるのです・・・。




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