泉鏡花「夜叉が池」は、まるで映画を観ているかのようです。

2021/4/1(木)

まぁ、セリフだけで構成される戯曲なので

当たり前と言われればそれまでですが・・・(;^_^A

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第1幕


舞台は、山の麓の村。

仲睦まじい夫婦の百合と晃が

夕餉の支度を始めるとこから物語が始まります。


古式ゆかしいセリフ回しが

とてもいい。

場面がありありと浮かんできます。

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第2幕


夕餉の支度をしている百合。

そこへひとりの僧侶 学円が訪れます。


一昨年来、行方知れずとなっている友人を探し歩いていると言う。

それを聞いた百合の顔色が変わる。

「もう沢山でございます」

とにべもなく言う・・・。


不穏な空気が漂ってきました(;^_^A

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百合と僧侶 学円が話しているところに

晃がやってくる。


彼は言う

「君はここへ来たことで物語の中の人になった。

ボクは、物語そのものになったんだ」


泉鏡花の本領が発揮されていきます・・・。

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晃の話が続く。

「50年来、欠くことなく日に三度

鐘を打ってきた老人が亡くなった」

彼はその老人の代わりになっているのだという。


なぜ彼は、鐘を打たなければならないのか・・・。


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第3幕


夜叉ヶ池に棲む魑魅魍魎が現れる。

彼らは、遠く離れた剣ヶ峰千蛇ヶ池の主からの手紙を持ってきたのです。

夜叉ヶ池の姫 白雪に届けるために。


ここから先は、

極上の幽玄世界エンターテインメントと相成ります。

読んでからのお楽しみ(;^_^A




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