「雪国」は、読み手を選ぶ作品です。

2021/2/25(木)

「雪国」を読んで思うこと。

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主人公は妻子ある文筆家、島村。

彼は、一年ぶりに雪国の温泉宿に赴きます。

美しい芸者、駒子との再会を果たすために。


川端康成は、説明的な文章では描かず

じつに巧みに、抒情的な表現をしています。


つまり、ここで描かれているのは

二人の微妙な心の揺れ動き。

ストーリーを追う作品ではありません。

味わうべきは、繊細な文章表現です。

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ですから、読み手に「経験」が少ないと

描かれていることが理解できない・・・

ということになります。


「雪国」は、読み手を選ぶ作品なのです。


ここで描かれていることが

解るかどうか。

アナタの人生が試されます(;^_^A


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そして

この作品を料理に例えると、

隅々までこだわりぬいた美しい懐石料理。


カップヌードルばかり食べていると

味覚がダメになってしまうので注意しないと・・・(;^_^A



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