谷崎潤一郎 著「春琴抄」を読まずして 何をか読まんや・・・。

2021/2/20(土)

お話の衝撃度もさることながら

文章の美しさ、構成の妙、あらゆる点で

名作の誉れ高い「春琴抄」


まずは、読んだことのない人向けに

概要の説明をしてみました。


https://youtu.be/UoRQU-dOvng


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この作品は、設定そのものがとてもユニークです。

語り部である「私」が手に入れた

「鵙屋春琴伝」という自叙伝を読み解いていく

という設定で物語が始まります。


「春琴抄」の「抄」とは、

長い物語を、わかりやすく読み解いていくことを現しています。


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この作品には、

もうひとつユニークな点があります。


語り部である「私」が

「鵙屋春琴伝」を、かみ砕いて口頭で語る、

という感じが出るように

文章に切れ目が少ないのです。

つまり

句読点がなく、ずらずら~っとつながっています。


正直な話

ちょっと読み難いです(;^_^A


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なにより

この作品の一番の特徴は

「耽美」小説であるということ。

つまり「倫理感」は、全く無視です。

「快楽」のみに至上の価値を見出す作品です。

もう、究極の愛です。

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