池上花暦 1月27日(2021年) 紅梅・八重寒梅(やえかんばい)
2021/1/28(木)
元日に本門寺を歩いていて、墓地に紅い花が咲いているのを見つけました。
近づいてみると梅の花でした。元日なのに二分咲くらいでした。
翌日も見に行きました。青空に紅い花が健気に見えました。
1週間くらいして、だいぶ咲いたかなと見に行ったら、まったく開花していませんでした。
あらー、もう、終わってしまったの、残念。
一昨日、同じ道を通ったら、また、赤いものが見えました。
墓地の中に、古老(私にはそう見える)の梅が紅い花をつけているので、目立ちます。
元日よりもたくさんの開花です。
「八重寒梅(野梅系)」と特定してみました。
極早咲きの品種で、花びらは波立っています。
梅は、春を待ちわびる人の心にしみる花として古くから親しまれてきました。
馥郁としたよい香りも人気だったようです。
自分も年齢を重ねたせいでしょうか、ここ数年、梅の花に心惹かれるようになりました。
まだ寒い冬の日から少しずつ花をつける梅を愛おしく感じるようになりました。
それに、枝のガクガクの形を見るのが楽しいのです。
万葉集には紅梅は一首も詠まれていないそうです(学校で勉強したことを覚えていない💦)
万葉集の時代には、まだ、紅梅は日本へ渡来していなかったらしいです。
多摩川の下流に私の暮らす町がありますが、上流にある青梅市吉野でプラムポックスウイルスによる病気の発生が国内で初めて確認されました。
2009年のことです。
その後、梅の公園の1700本の梅がすべて伐採されました。
美しい景色を失ったのです。
吉野郷の梅の公園は、2016年から再植樹が開始され、その後1200本の梅が植樹されたそうです。
まだ、木は小さいそうですが、美しい里山の風景になることを願っています。
今年、多摩川沿いを歩いて源流まで遡ってみたいと思っています。
多摩川沿いの町も訪ねながらです。
蒲田で多摩川という写真展示を見て、その思い、ますます強くなりました。
御岳山も御岳渓谷も吉野の森も、たくさん好きな場所があるので、青梅市と大田区、姉妹都市になったらいいのになあと思っています。
夏にはレンゲショウマも見に行きたい。
紅梅から、だいぶ、話がそれました。
池上は、これから梅の季節。
フィナーレは、池上梅園。伊東深水の住まいとアトリエだったところです。
<池上本門寺・今昔物語 梅香る早春編> を開催します。
2月11日は、悪い星を払いのける水行式も見学する予定です。
ご参加お待ちしています。