チョ・グニョン監督「26年」には、光州市民の怨念がこもっている。
2021/1/6(水)
この映画を観る前に
しておかなければいけないことが、2つあります。
それは、
●「タクシー運転手」を見る。
●「光州事件」を知らなければググっておく。
その上で、この映画を観ると、
何を描いているのかが、よーくわかる上に
感情移入がスーッとできるはずです。
国民を守るべき軍が、
あろうことか、国民に銃を向けてしまった光州事件。
その命令を下した「あの人」を、事件から26年経った現在、
肉親を虐殺された遺族が、意を決して報復するという・・・。
「あの人」を暗殺するために集まったメンバーは、
・地方都市の暴力団を束ねる幹部構成員。
・射撃の韓国代表選手。
・若い警察官。
彼らは、肉親を光州事件で失い、恨み骨髄の環境で育ってきました。
政治的配慮もあってか、
映画の本編では「あの人」としか表現されていませんが
誰であるかはググればすぐにわかります。
憎々しいことこの上ありません(;^_^A
特筆すべきは、この映画の製作費は、
1万5000人もの光州市民の出資によるもの。
彼らへの感謝の意味も込め、
エンドクレジットでは、10分以上も延々とクレジットが続きます。