鎌倉の路地裏から(第17話)不動の駅前(北鎌倉)
2020/9/27(日)
みなさまこんにちは。暑かった夏は過ぎ、すっかり涼しい秋の日々となりました。
街歩きホストがお伝えする鎌倉の路地裏最近情報。3回目は北鎌倉駅前です。
鎌倉散策のスタート地点として選ばれることが多い北鎌倉駅。
待ち合わせの人々でごった返していた駅前も、いまはコロナ禍の影響か静かです。
駅前のちいさなロータリーにはこれを取り囲むように飲食店が並んでいます。
駅を背にして右側に喫茶店リドさん。
左側には手前から和菓子のこまきさんと
いなりずしの光泉さん。
そして喫茶店門さんと
生蕎麦のやま本さん。
門は小町通りにあった喫茶門と兄弟のお店。こちらは2013年6月に閉店されました。
(小町通りにあった喫茶門 2013年撮影)
北鎌倉の門はこの小町通りの店より創業は古いそうです。「門」の文字は円覚寺の住職であった朝比奈宗源さんによるもので、こちらが本家なのです。駅前の風景を眺めながら静かな店内でいただく珈琲の味は格別。
天井の梁のカーブのデザインが小町通り店とおなじです。
(小町通り店店内 2013年撮影)
いちばん鎌倉街道寄りにあるのは生蕎麦やま本さんの創業は古く、お店の方によると北鎌倉駅ができた頃から営業されているとのこと。のれん越しに駅舎が見えます。
お蕎麦をオーダーし、出来上がったときに現金と交換するという、駅そば店の運用。奥の窓から見える景色は絶景です。あじさいの季節には知られざる特等席となります。
古いガイドブックの北鎌倉駅前のページを開いてみました。
(昭和53年版 交通公社のポケットガイド12 鎌倉 より)
現在と店の構成が変わっていないことが驚きです。
なぜだろう。。ちょっと散策して、謎が解けた気がしてきました。
鎌倉街道に出てほんの少し左に進むと臨める風景。。。ここが円覚寺の入り口です。ここから線路を挟んで広がる広大な円覚寺。きっと北鎌倉駅前は円覚寺の境内なのだ!(^^)
北鎌倉駅は昭和2年(1927年)に仮停車場として営業を開始。今は崩落の危険がありめ通行止めとなりましたが、ホームの横には自然を残した洞門などもあり、古都の風情を多く残しています。
(北鎌倉駅横の洞門 現在は通行止め 2015年撮影)
のんびりとカフェ散策に好適なシーズンを迎えています。コロナも早く落ち着きますように!(おしまい)
■参考情報URL
□TABICA鎌倉カフェ散歩
□喫茶店門(北鎌倉)
https://tabekama.wordpress.com/2016/02/07/喫茶-門(北鎌倉)/
□喫茶店門(小町通り 2013年閉店)
https://tabekama.wordpress.com/2020/06/14/門(小町通り)★2013年閉店/
□生蕎麦やま本
https://tabekama.wordpress.com/2020/07/05/やま本きそば(北鎌倉駅前)/
□喫茶店リド