生きるために必要か?社会人役者が語る演劇をするメリット5つ

2020/6/17(水)

みなさんこんにちは。社会人役者のhiicoです。今回は演劇を始めたいと考えてる人に対して、全力でメリットをお伝えします。社会人として働きながら演劇をしていると「演劇のどこが面白いの?」「何のためにやってるの?」と質問されることが多いです。

私自身、趣味から始めて今後は仕事にしたいなと考えていますが、のめり込む理由の1つとして日常では味わえない楽しさが挙げられます。では具体的にどこが良いのかを細かく5つに分けて紹介します。


①演劇を通して年代・職業問わず仲間が増えた

まず、大きい環境の変化として知り合いが増えました。一緒に演劇を学んだり、舞台で共演したりすることで仲良くなる機会があります。会社と家の往復だけだったら絶対に会えなかったので貴重なご縁だと感じますし、年代も職業もバラバラなため話すたびに刺激を得られます。

また、演劇は自分をさらけ出すことが多いので取り繕うことなく自然体で話せる仲間だと言えます。どんなに内気でも人見知りでも大丈夫!

作品づくりで本気で議論したり、観劇のあと感想を言い合ったり、たまにボードゲームをする時間が楽しみです。


②仕事スキルを演劇に活かせる

一見すると演劇とかけ離れていても、どの仕事でもスキルを取り入れることができます。例えば、私は広告デザイナーの経験を活かしてフライヤーやパンフレットを制作しました。また、マーケティングの経験から集客する・告知する方法が身についているので抵抗なくできます。

他にもプログラミングが組めたら劇団のホームページを作れたり、接客業をしていたらお客さんの心を掴むのがうまかったり…。会社を舞台にした作品も多いので、リアリティある役作りができることも魅力です。ものは使いようなので直接関係ないとしても演劇に紐づけることができ、仕事にもやりがいを感じられます。


③日常では味わえない体験ができる

日常生活ではできないことが演劇だとできます。例えば人目を気にせずに

  • ・怒る、悲しむといったマイナス面も含めて感情をオープンに表現する
  • ・人目を気にしない&制限しないで、個性をむき出しにする

会社や学校だとなかなか難しいですよね。嫌われたくないし傷つきたくないし。でもお芝居は「虚構の世界」なので舞台上で起きたことを誰も咎めません。また、個性を活かしたもの同士で1作品を仕上げる達成感は他では味わえない魅力です。飲み会や旅行のような一過性のものではなく(もちろん今でも大好きですが!)楽しい感情が持続します。


④コミュニケーション力が上がった

社会生活で必要とされるコミュニケーションスキル。演劇は人と人との会話劇なのでたくさん訓練をします。

特に必要とされるのが傾聴するスキル。

自分ばかり伝えたいことを喋って相手の話を聞けていないことはありませんか?私はよくありますが、話し方の傾向を学べたことで気を付けるようになりました。加えて、伝え方も気を付けるようになったので社会生活を送りやすくなりました。


⑤身体能力が上がる

演劇はセリフを話すことが全てではないです。顔の表情筋から始まり、肩・腕・胸・腹・腰・足と全身を使います。そのため、稽古前のストレッチは欠かせませんし、お芝居中も走ったり踊ったりとにかく身体を動かします(ダイエットにも効果的です♪)。私は日常的に身体を動かしているおかげで足が速くなりました!

運動に苦手意識がある方でも問題はありません。演劇仲間で独特な踊りをする子がいるのですが笑、とても魅力的に映ります。どんなことでも個性になり得るのです。


デメリットはもちろんある

良いことばかりではなくデメリットはもちろんあります。演劇は技術を伴うので練習は楽しいだけではありません。また、舞台の給与体系はよくないので稼ぐのには向いていません。小劇場だと役者同士でお金を出し合っているのが現状です。地に足のついた生活を送ろうと思えば非合理的だと言えるでしょう。

しかし、それを踏まえたうえでも演劇には魅力があります。演劇を始めたことで日常はガラリと変わって楽しいことが増えましたし、好きなことをやっているので生きた心地がします。

以上、社会人役者がメリットを語ってみました。表現することに少しでも興味がありましたら一歩踏み出してみることをおススメします。

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