豊洲市場で何食べる?

2026/8/14(金)

豊洲市場でランチって、悩むんですよ。

ご案内していると、値段を見てたいていの方が言います。

「高いですね」

そりゃ、高いですよ。

だって寿司って、高級なネタを使えば高くなるんですから。

たぶん多くの人が、

市場=魚が仕入れ値に近い=寿司が安い

と思っているんでしょう。

でも、それはちょっと違います。

港にある市場と、豊洲のような中央卸売市場を同じように考えているんですね。

豊洲市場には、全国の港から魚が集まってきます。

しかも、同じ魚なら安いものが集まってくるわけじゃない。

いいものが来るんです。

各地で水揚げされた魚の中から、品質の高いもの、高い値が付くものが東京へ送られてくる。

豊洲市場は「魚が安い場所」というより、ある意味、日本で一番、高級で高い魚が集まってくる場所です。

そんな魚を寿司屋が買って握る。

そりゃ、寿司も高くなります。

じゃあ、高いから食べない?

それは人それぞれです。

安くランチを済ませたい日だってありますから。

でも、せっかく豊洲市場まで来たんですよ。

だったら少しくらい高くても、日本中から集まってきた最高峰の素材の一角を食べて帰る。

私は、それが最高の豊洲市場の楽しみ方だと思っています。

ただし――

高ければいい、という話でもありません。

ここからが店選びの面白いところです。

同じ高級な魚を買っても、魚一匹全部が同じ価値ではありません。

寿司に向くところもあれば、向かないところもある。

その中でも一番いいところを使って、高級な寿司として出す店もあります。

一方で、少し外れた部分を上手に使って、安めに食べさせてくれる店もあります。

だから、値段だけ見ても分からない。

高い魚の一番いいところを高く食べる。

これも豊洲。

高い魚を仕入れて、その中から少し安く出せるところを上手に食べさせてもらう。

これも豊洲。(これは限定数の日替わりにぎり。)

私はどちらもアリだと思っています。

大事なのは、その魚が、ちゃんと豊洲市場を通っていること。

そこなんです。

「豊洲市場の中の店」なら豊洲の魚?

ここ、意外と大事です。

豊洲市場で海鮮を食べるなら、私がまず見たいのは、

その店が豊洲市場で仕入れているか。

「いやいや、市場の中にあるんだから当たり前でしょ?」

……と思いますよね。

これが、当たり前じゃないから難しいんです。

豊洲市場という場所で食べるなら、私は「豊洲市場を通ったものを食べる」ことに価値があると思っています。

寿司だけではありません。

刺身でも、焼魚でも、海鮮系の料理なら同じです。

せっかく市場まで来たのなら、市場を素通りした魚を市場で食べてもしょうがない。

魚以外なら、どう選ぶ?

もう一つ、私が好きな選び方があります。

築地市場時代に、市場関係者に選ばれて生き残ってきた店を選ぶ。

市場で働く人は観光客じゃありません。

毎日のようにそこで飯を食う人たちです。

まずければ行かない。

高いだけでも行かない。

仕事の合間に食べる価値がなければ、別の店へ行く。

そんな人たちを相手に、築地市場の時代から商売を続けてきた。

それ自体が、一つの評価だと思うんです。

ところが豊洲になって、これが分かりにくくなりました。

みんな、きれいな箱の中に入っちゃったんですよ。

初めて来た人が店を見ても、

「この店は昔から市場の人に食べられてきた店」

なんて、なかなか分かりません。

だから、そういう店を知りたかったら、築地時代から食べ歩いている人や、今の豊洲を食べ歩いている人に聞いてみる。

ネットの「豊洲市場おすすめランチ10選」だけでは見えてこない店があります。

(一概に好みもあるから言えませんが、大体ダメです。AIでだしても大抵ダメな答えです。)

豊洲市場で食べるなら、

「市場なのに高い」ではなく、

「市場だから高いものがある」。

そして、その高いものをどう食べれば一番面白いのか。

そこまで考えて店を選ぶと、豊洲市場のランチはずっと面白くなります。

せっかく豊洲まで来たんですから。

豊洲でしか意味のない飯を、食べて帰りましょうよ。

そして、今回弁富すしさんで食べてみました。

ここは、岩佐寿司の系列になり、仕入れが強化されました。

しかも、この二つの連携で面白い構造作り出しています。

せんじつ岩佐のおかーさんに声かけられて、前菜5種盛の話をしました。

実験的に野菜とかも出してみようという話でした。面白かったので食べてきました。

そして、鮨で使わないところをうまく利用した茶碗蒸し。

キッズセットもありがたいかも。マグロ、サーモンと子供が好きなものが並びます。

出来ればいくらも欲しいとこだけど最近高いからね。

この記事を書いたユーザー

不適切な内容を報告する