藁から〆縄を作ってお飾りへ
2025/12/9(火)
「夏に刈った青刈り藁」と「秋に収穫されたお米の藁」から縄をつくってお飾りを作る
古来より、稲には「稲霊」「穀霊」が宿り、人々の生命力を強める霊力があると信じられてきました。稲から生命力をいただき、福を呼ぶお飾りとして、玄関や神棚、床の間などに飾ります。対のお飾りは門松の代わりにもなります。多少、不恰好でも自分で作った〆縄で迎えるお正月はなかなか気分の良いものです。
ひと口に”〆縄”と言っても色々な形があります。胴締め、ごぼう締め、大根締め、細締め、町締め、棒締めと用途によって太さも長さも様々。共通している事は神様とその他の境界線を表しているというところ。〆縄の内側は神聖な場所であり不浄なものを入れないという結界でもあります。
一方で”〆飾り”と言うと少し意味が違います。こちらは五穀豊穣を祈り、だいだい(代々子孫繁栄)、ウラジロ(清廉潔白)などをつけ縁起を担ぎます。そして家の中をきれいにして年神様をお迎えする準備ができています。神様どうぞ!と言った感じでしょうか。
〆縄は一年中かけておけますが、〆縄飾りはお正月限定です。
余談ですが、出雲大社にもかかっている大きな大きな〆縄を作っている動画を見たことがあるのですが、それはもう太くて重い綱。もはや縄でなく綱と呼ばせてもらいたい。今の時代クレーンで持ち上げることができますが、その昔は一体どうやってかけていたのか、、、。
続報をお待ちください。