三文字に込められた江戸の粋、どぜうの世界へ

2025/10/2(木)

浅草・江戸通り沿いに佇む老舗「駒形どぜう」。

看板に「どじょう」ではなく「あえて“どぜう”」と書かれているのには理由があります。四文字は「死」を連想させ縁起が悪い、また二で割り切れるのも好まれない…そこで奇数の三文字「どぜう」としたのだそうです。


この店の歴史は200年以上。江戸時代にはすでに人気のどぜう鍋を出しており、庶民にとっての栄養源でした。鉄鍋に並べられたどぜうを葱と一緒に煮込み、さっぱりといただく味は今も変わらぬ名物です。


さらに特徴的なのが二階席。実は江戸時代、江戸城へ向かう大名行列が江戸通りを通った際に、庶民が二階から見下ろすことは大変無礼とされました。そのため、通り側には窓を設けなかったのだといいます。今もその造りが残り、江戸の空気を感じさせてくれます。


粋と伝統が息づく浅草の名店。訪れると、単なる食事を超えて、江戸の歴史を味わえるひとときが待っています。



この記事を書いたユーザー

不適切な内容を報告する