種まき人が集いました!

2025/7/31(木)


暦の上では「大暑」で、夏の土用期間でもある夏空の下、

種まき人たちが集ってくれました。



もう数えきれないぐらい農と暮らし舎のお味噌づくりにご参加いただいた方や、

昨シーズンに初めてお味噌づくりにご参加いただいて、まだ味噌樽の開封を楽しみにお待ちの方。

お味噌の主原料となる青大豆の種まきを、とても楽しみにお集まりくださいました。



「一日を無事に過ごすことが精一杯な毎日の中で、種を蒔いてから芽が出るまで、お味噌づくりができるまで、お味噌が発酵して食べられるまで、それぞれの未来へ思いを馳せて楽しみに待つ時間を大切にしてみたいです」


「待つことの楽しみや喜びって、とても良いですね」


参加者の方々の感想です。



スマホの小さな画面を指先一本で何でも買えて、すぐ翌日に届くという便利な現代にあって、

そのスピーディさに慣れてしまうと、待つことで醸成される楽しみや豊かさに価値を見出すことは難しいかもしれません。



一方で自然界や生命は、現代文明のスピーディさでは計れない時間軸があって、成長や発酵などは「待つ時間」を要します。

育つ生命力や発酵の菌の力という、目には見えないものに委ねる時間があります。

直接の手を離れて、見守る時間ともいえるかもしれません。


「種を蒔く」という行為を通して、そんなスピーディさとは対照的な時間軸を、自分自身の中に内包していく一日だったのかもしれません。



夏空の日差しのもと、種まきやジャガイモ掘りで身体を動かしてしっかり汗をかき、夏野菜たっぷりの色鮮やかなご飯をモリモリ食べて、自分の五感いっぱいに過ごすことは、シンプルに心地良くて楽しいですね!




「冷房の中で立ち仕事が続いて、腰痛に悩まされていたのが、今日一日でかなり整った感じがします」と仰ってくださる参加者の方がとても印象的でした。



それぞれの日常に戻ってからも、種を蒔いた畑で青大豆が育つ様子をこれから一緒に見守ってくださいね。

昨年も種まきをしてくださった方が、「自分が昨年蒔いた青大豆の子孫が、今日はほんの一部でも混ざっているかと思うと、命の循環に感慨深くなりますね」と話してくださいました。

そんな風に青大豆やお味噌の発酵とともに過ごせるって、とても幸せだと思うのです。

種を蒔いた人だけが味わえる幸せですね!



美味しくて、楽しくて、それでいて食べることや命の本質に深く触れにいくような一日となりました。

来年はもっともっと種まき人がたくさん集ってくれるといいなぁ。


ご参加の皆さま、ありがとうございました!


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