NHKが紹介した「渋谷の細道」

2025/6/25(水)

NHKBS放送「新日本風土記」の新しいエピソードとして「渋谷の細道」が紹介されました。「不思議で懐かしい路地を巡る旅」というコンセプトです。

渋谷駅前のスクランブル交差点から約200メートル離れたところから道玄坂の裏道に入ると、センター街や公園通りとは違う、不思議である程度の年齢の人たちにはどこか懐かしさのある街に入ります。ひとつひとつの建物が小さいということからなのでしょうか。

特にランドマークになるようなよく知られたものがあるわけでもなく、そこに入ると細い道が無秩序にあり、迷子になってしまうかもしれません。


「渋谷の細道」はそんな渋谷の裏町、「裏渋谷通り」と呼ばれている通りも含むところですが、番組はそこで活動している人たちの8つのエピソードで構成しています。

1業務用氷の販売店、2料亭と道玄坂地蔵、3弘法湯から始まった円山花街、4百軒店にあるバー、5円山町にある世界的なクラブ、6家族経営のホテル、7芸者さんの仕事、8小さな八百屋。

1時間の番組とするのに、それぞれのエピソードでかなりの時間撮影し、それ以外にも編集でカットされたエピソードにない部分は相当あるようです。


番組を見て、このエリアには語ることのできるエピソードが数多くあることを改めて感じました。まず「ブラタモリ」であれば、地形の面白さが強調されるでしょう。神泉駅の踏切両側の二つのトンネルという珍しい景色ははずせません。「東電OL殺人事件」の現場というのも関心を持たれるかもしれません。「ユーロスペース」は映画の他に「渋谷らくご」という落語会を毎月開催していることをもっと知られてほしいでしょう。歴史ある名曲喫茶「ライオン」、ストリップ劇場の「道頓堀劇場」は「なつかしい日本の風景」といってよさそうです。個性ある飲食店の経営者はこのエリアでは店の数だけあるといえそうです。


この番組で流された映像をきっかけの一つとして、裏渋谷の多様な顔を楽しんでいただければと思います。


なお、6月30日(月)午後6時からの新日本風土記で番組の再放送があります。



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